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第18回 24時間リレーマラソン神戸大会 2018 その⑤ レースレポート3 〜賭け〜
▶︎▶︎12時間 122.4km → 18時間 166.6km
《05:49:01 40.8km 8'33/km》
23:52(11:52経過)
avg.5'49/km
72周
122.4kmを通過
おにぎりはやめてうどんにするわぁ!
予定では12時間経過時点でアルファ米を食べるつもりだったが、現在の腹の状況を考えると食べれそうにない。しかしこのまま固形物を何も食べなければ失速は免れないだろう。周回を終えるといつホノっちが「はいこれ!」と紙コップに入ったうどんを手渡してくれた。ズルズル。立ち止まって一気に食べる。めんつゆの濃さが疲れた身体に染み渡る。
今、記録を見返してみると、残された貯金"5分"をギリギリのところでずっと保持し続けながら走っていた。しかし当時は、トイレに駆け込む回数が増え、『もうアカン』『もう目標には届かないんや』と、"諦め"に近い感情が心を覆い始めていた。
その証拠に、去年なら絶対に取らなかった7~8分の休憩をとってしまう。
ピピッ
120-130km
7'39/km
夜間になるとシュピ殿やパルさんも応援に駆けつけてくれた。
くそ
何とかせんと...
何度も気持ちを奮い立たせようと試みるも足に力が入らなくなり、立ち止まる回数も格段に増え始めてしまった。
photo by パルさん
よし!!
思い切って大休憩や!!!!
シャワー浴びるでぇぇ\(//∇//)\
このままダラダラと走っていても腹の調子は一向に改善しないし、ペースがガタガタと落ちて、下手したらレースを投げ出してしまうかもしれない。睡魔や眠気はないので、シャワーを浴びて身体をリフレッシュさせることにした。全身を一回冷やすことで、もしかしたら身体に溜まった熱が抜け、奇跡的に走れる身体に戻るかもしれない。いわば、賭けに出たのだ。
基地に戻ったのが14時間10分
基地を出たのが15時間
およそ50分の休息をとった事になる。シャワーを浴びると(おケツの穴の痛みたるや...)、着替えをして、スレ予防のテーピングを貼り直し、ワセリンを入念に塗り直す。その間にもいつホノっちや応援のシュピ殿、パルさん、のり天ちゃんらと話をしていると、心のモヤモヤが晴れ、もう一度頑張ろうという気持ちが沸々と湧き起こった。
シュピ殿からマッサージを受けるミフィオ
決してイヤらしいものではない
昨年覇者のミフィオも思うように走れず苦しんでいたようだが、12時間経過後に「12時間のレースを今から走るんや!切り替えていくで!!」と自ら逆境を乗り越えてガンガン走っている姿が印象的だった。
そして、
出発する。
ピピッ
130-140km
11'54/km
さっきまでと全然足が違う!!その調子!!
周回を終えるといつホノっちから檄が飛ぶ。実際に時計を見ているとキロ6にまでペースが戻っていた。よっしゃ!巻き返すで!!
しかし腹の調子は依然として不調。トイレに駆け込む。大きなタイムロス。
ピピッ
140-150km
6'48/km
あかん...
劇的な復活劇はものの1時間ちょっとで終了。ここから歩きが頻繁に増え始め、何を目標に走ればいいのか分からなくなった。
タイムなのか
記録なのか
順位なのか
それとも
最後までやり遂げることなのか
このどれもが綺麗事に思えた。
ピピッ
150-160km
8'16/km
終いには、
もう辞めてもいいんじゃね?( ˙-˙ )
なんて考えまで出てきた。実際にミフィオと並走している時にうっかり言葉にしてしまった程だ。サポートまでついてくれててこのザマか。歩いていると、ベンチやそれぞれの基地で気持ちよさそうに寝ているランナーが沢山いる事に気付いた。
何で俺だけ走らなきゃならね〜んだyo!
誰が決めたわけでもない。誰だって失敗レースもある。別に辞めたってええやんか。
もはや完全に気持ちが切れた瞬間だ。完全に目標を見失ったのだ。目標を見失い、コース上をただ流されるように漂流する。歩いたり走ったりを繰り返しながら、ランナーの背中を呆然と見送ることしかできなくなっていた。
そんな頃だったと思う。
??「りょーさん!!」
後ろからランナーに突然声をかけられた。
5:41(17:41経過)
avg.6'30/km
96周
163.2kmを通過
<<その④ レースレポート2〜"糞"闘〜
劇的な復活劇はものの1時間ちょっとで終了。ここから歩きが頻繁に増え始め、何を目標に走ればいいのか分からなくなった。
タイムなのか
記録なのか
順位なのか
それとも
最後までやり遂げることなのか
このどれもが綺麗事に思えた。
ピピッ
150-160km
8'16/km
終いには、
もう辞めてもいいんじゃね?( ˙-˙ )
なんて考えまで出てきた。実際にミフィオと並走している時にうっかり言葉にしてしまった程だ。サポートまでついてくれててこのザマか。歩いていると、ベンチやそれぞれの基地で気持ちよさそうに寝ているランナーが沢山いる事に気付いた。
何で俺だけ走らなきゃならね〜んだyo!
誰が決めたわけでもない。誰だって失敗レースもある。別に辞めたってええやんか。
もはや完全に気持ちが切れた瞬間だ。完全に目標を見失ったのだ。目標を見失い、コース上をただ流されるように漂流する。歩いたり走ったりを繰り返しながら、ランナーの背中を呆然と見送ることしかできなくなっていた。
そんな頃だったと思う。
??「りょーさん!!」
後ろからランナーに突然声をかけられた。
5:41(17:41経過)
avg.6'30/km
96周
163.2kmを通過
<<その④ レースレポート2〜"糞"闘〜
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