2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

単独!ビワイチランニング!! 〜レポート① 湖南編〜

単独!ビワイチランニング!! 〜レポート① 湖南編〜


〜前夜〜
★★ライブ速報★★
〜概要とまえがき〜
からの続きです

【レポート】

▶︎▶︎スタートまで

中学生のように寝てない自慢をするつもりはないが前日の睡眠時間は約1時間。その1時間も寝ていたのか目を瞑っていただけなのかよく分からない状態。眠れないので3時過ぎにはむくっと起き上がる。晩に餃子と白飯を鱈腹食べていたので朝飯は好物のまるごとバナナと珈琲。4:30頃に自宅を出発。

近畿道・名神・湖西道路

5:45頃 道の駅琵琶湖大橋米プラザに到着


気温は20℃ほどか。涼しい。予報では最高でも30℃までしか上がらないらしい。便通もよく体調も問題なし。睡眠がとれていないことが気にかかるがまぁ大丈夫だろう。

美しい朝日
右に見えるのは琵琶湖大橋

次に朝日を眺める時にはどこにいるのだろうか。この時「朝日とともにゴールするには24時間以内なら可能だなぁ。下手したら暗い時間に着いちゃったりして。テヘヘ(*^^*)」なんて悠長に考えていた。



▶︎▶︎スタート → 琵琶湖大橋東詰 0km−41.8km《道の駅琵琶湖大橋米プラザ〜瀬田唐橋〜琵琶湖大橋東詰コンビニ 41.8km 4時間30分 avg.6'27/km》



6:00 (00:00経過)
0km地点
道の駅琵琶湖大橋米プラザをスタート


巨大な琵琶湖大橋を左手に眺めながらゆったりとしたスピードで走り始める。これはレースでもないし制限時間に縛られているわけでもない。ゆっくりゆっくり。とにかく目の前に広がる広大な湖をぐるっと一周して戻ってくること。絶対に一周する。そうひゃっほいに誓って出発した。

161号線を南下する。スゥゥー。鼻から思いっきり吸い込む。ひんやりとした空気が心地よい。車の往来は激しいが歩道があるので安心だ。クルージングするボートのようにゆったりと走る。次第に頭の中は空っぽになる。

雄琴周辺

10kmほど走ったところで持参したパンを無造作に口に入れた。甘みと塩気が広がる。バターロールパンにピーナッツバターやチョコレートバターを塗ったものだ。計6つ。これらは約1時間ごとに1つのペースで食べた。

なぎさ通り

15kmほど走るとなぎさ通りへ入る。国道沿いとは異なり湖畔沿いを走れるので気持ち良い。ジョギングをされている方や散歩されている方がたくさんいる。お!釣り人がいる!最高の朝を存分に楽しんでいるのだろうか、皆幸せそうな表情だ。自分も身体から汗とともに毒素が排出されるのを感じて…あれ?…結構な汗の量…アチィー。時間が経つとともに日差しが強くなり始めていた。公衆便所に駆け込みジャバジャバと水をかけた。

近江大橋

近江大橋が見えてきた。ここで東岸に渡ることもできるがビワイチの一番メジャーコースである瀬田唐橋まで南下することにする。

瀬田唐橋方面は橋桁の下を通る


走りやすい道が続く




8:25 (02:25経過)
22.5km地点
瀬田唐橋を通過


かつて交通、軍事拠点として数多の戦乱の舞台となった瀬田唐橋。うむ。歴史を感じる。ここは琵琶湖の最南端だ。橋の中央でしばし立ち止まって湖を眺める。この琵琶湖をぐるっと一周か。本当にできるのだろうか。

瀬田唐橋より琵琶湖を望む

比叡山と近江大橋

ここからは559号線を湖岸に沿うような形でひたすら北上する。さざなみ街道という湖岸道路が湖北まで整備されていて非常に走りやすい道が続く。しかしこの走りやすさが後々の辛さに繋がるのだが...。この話はまた後で。


太陽を遮るものがないので強い日差しをまともに受け続ける。気温は30度にも満たないはずだが体感としては真夏のような暑さだ。じりじりと肌が焼けるのを実感する。やべぇな。その暑さがゆっくりと体力、精神力を奪っていた。あれほど爽やかだった気分はいつしか気怠さのようものに変わり始めていた。

え?楽しいはずやろ?
なんでこんな気分に…

少し混乱していた。こんな調子で200kmも走れるんだろうか。頭の中でディベート大会が始まる。何かと理由をつけて辞める理由を説得してくる頭と、こんなことで辞めて恥ずかしくないのか!と気合いと根性論だけで説得してくる頭。両者が激しくぶつかるのをぼんやりと眺めながら走り続けた。まだ30km超だ。もちろん足はまだ終わってない。でも気怠さがどんどん心の中に侵食してくる。恥ずかしながら早々に走るのを辞めてしまいたい気分に駆られ始めた。


もし辞めるとするならば琵琶湖大橋が絶好のエスケープポイントとなる。琵琶湖大橋を渡ればスタート地点の道の駅に容易に戻れるからだ。....ダメだダメだ!何考えてんだオレは!!しっかりせい!!...邪気を振り払うかのように首を振りながらもその誘惑にずるずると引きずり込まれそうになっていた。

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