奈良周遊マラニックpart Ⅲ(近つ飛鳥・国見山・飛鳥・音羽三山・龍門岳・吉野) ①

奈良周遊マラニックpart Ⅲ(近つ飛鳥・国見山・飛鳥・音羽三山・龍門岳・吉野) ①



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またまた奈良に遊びに行ってきました!
気づけば第三弾。今回の目玉は近つ飛鳥(大阪)から飛鳥(奈良)への史跡巡り音羽三山・龍門岳縦走の盛り沢山なコースです。単体でも面白いと思うので読者の方もぜひ!!

また、今回は少し文章のテイストを変えてみました。読者の方も一緒にマラニックしている気分になって頂けたら幸いです。無駄に長いので数回に分かれそうですが_φ(・_・;




【概要】

《日程》

2019/11/30/Sat ☀︎ 
平均2.8℃(大宇陀)

《コース》


※上記マップは自宅から近つ飛鳥までの区間はカットしています

高低差図
近つ飛鳥〜吉野駅

総移動距離:80kmくらい
累積標高:3000mくらい
タイム:11時間30分くらい


自宅〜近つ飛鳥風土記の丘〜平石城跡〜高貴寺〜平石峠〜道の駅葛城御所駅〜国見山〜高取町〜飛鳥駅〜高松塚古墳〜石舞台古墳〜岡寺〜飛鳥寺音羽三山(音羽山・経ヶ塚山・熊ヶ岳)〜大峠〜龍門岳〜山口神社〜吉野川〜村上義光の墓〜吉野駅

・近つ飛鳥トレイル 約9km
・史跡巡りコース 約29km
・音羽三山・龍門岳縦走トレイル 約14km


【マラニックレポ】


朝5時に自宅を出発し、近つ飛鳥風土記の丘まで14kmほどをゆったりジョグ。


▶︎▶︎近つ飛鳥トレイル約9km
〈近つ飛鳥風土記の丘〜平石城跡〜高貴寺〜平石峠〜道の駅葛城〉


風土記の丘の管理事務所から公園内の急坂を登ると平石城跡へと続く登山道に入ることができる。夏に生い茂っていた草は綺麗に刈り取られてとても走りやすい。ダイトレの山並みを望むことができる。

気持ちの良いトレイル
岩橋山が見える

比較的なだらかになると城跡への分岐があるので進んでみると平石城跡が現れる。かつて足利勢が河内に攻め入った際に防戦した城らしい。

平石城跡
分岐に戻って落ち葉で溢れる道を慎重に下ると舗装路に出る。舗装路を渡るとすぐに山道に入ることができる。進んでみると若干荒れ気味の急坂が続く。走るのを諦め、手を太ももに押し付けながらパワーウォークで登っていくと磐船神社が現れる。

磐船神社
境内には巨岩がたくさんあるらしい

境内には入らず鳥居前で一礼する。整備された参道を下っていくとよく手入れされた庭の中に高貴寺がある。葛城神道(非常に興味がある)を創唱した慈雲尊者が眠る場所だそうだ。ちなみに先ほどの磐船神社も神道の根本道場らしい。葛城神道。宗教のことはよく分からないが非常に興味がある。

高貴寺
緑が美しい

霊園の中を下っていくと平石峠へ続く道に入ることができる。すぐそばを流れる水の音をBGMに小気味よく走っていく。途中の分岐は標識通り左に進路をとり(右は途中で道がなくなるので注意だ)急坂を登ると地道が現れる。朝の冷んやりした空気をめいいっぱい肺に入れながら登っていくと、ダイヤモンドトレイルとの合流地点に到着する。平石峠だ。

平石峠
ダイヤモンドトレイルには随所に石板がある

ダイヤモンドトレイルを横切る形でそのまま奈良側へ降りる。トントンと足場を巧みに確保しながら下っていると、登山道を整備しているおじさん二人に遭遇し「いつもありがとうございます」と挨拶をする。




通常はそのまま真っ直ぐ降りるのが一般的だが、御所方面に行きたいので事前に調べていた林道を伝ってV字に折り返す道を選択してみた。おそらくこの林道はかなりマニアックな道ではないだろうか。溢れる好奇心を押さえ込みながら進んでみると予想に反して激しい登りが続く。思わず歩いてしまう。高低差150mを登り返す(平石峠と同じ標高まで戻る感じだ)。木々の合間から差し込む朝日が冷えた指先を暖めてくれる。

ピークからは一気に標高を下げていく。地元の方だろう、犬の散歩をするご夫婦と挨拶を交わす。小さな集落を過ぎると南阪奈道路とぶつかるので脇道を右折する。

朝靄に浮かぶ大和三山


▶︎▶︎道の駅葛城〜御所駅 約6km



道の駅から御所駅までは市街地を走る。できるだけ交通量の少ない道に進路を取りながらくねくねと南下していく。葛城山系の山肌に朝日が当たりとても美しい山並みを望むことができる。6kmほど市街地を走るとJR御所駅に到着する。

大阪側からとはまた違った山容に興奮が抑えられない


▶︎▶︎史跡巡りコース①国見編 約12km
〈御所駅〜国見山〜市尾〉



この区間は以下のルートを参考にさせて頂いた。

てくてくマップ【奈良-18】秋津洲の道・国見登山・古墳めぐりコース
※クリックするとマップ(PDF)が開きます

JR御所駅

かつて神武天皇がこの国の美しさを「秋津洲(あきつしま)」と褒め称えたことから名付けられた秋津洲の道を辿ることにする。御所駅から商店街を抜けると行者街道の道標があるのでそこを右折し、御所まちの風情ある町並みを眺めながら走って踏切を渡る。地図を持ってキョロキョロしていたせいか「どこ行きたいんや?」と散歩するおじさんに話しかけられる。

行者街道の道標


大和朝廷の創始者とも言われる崇神天皇の御代、大豪族であった鴨族の氏神社である鴨都波神社から秋津洲の道は始まる。葛城川を渡り、野口神社を通り過ぎると、左手には美しい田園風景、右手には雄大な金剛・葛城山系が広がる。案内標識もあるので迷うことはないだろう。大きな道路を渡り室宮山古墳、條ウル神古墳などの点在する古墳群の合間をゆったりと走っていく。

鴨都波神社
背後には鴨族の政治基盤となった葛城山系が広がる


R309を渡り、民家の立ち並ぶ細い道を案内板に沿って進むと、民家裏に日本武尊が没した後、白鳥となって舞い降りたとされる琴弾原白鳥陵がある。周りをぐるっと一周できる小道があるので入ってみると、木々の合間から一筋の光が差し込んでいる。その光を浴びているとブーンと大きな蜂が寄ってきたので逃げるように退散した。

民家裏の小さな小道の先に...

琴弾原白鳥陵はある

大きな病院を通り過ぎ、掖上鑵子塚古墳を右折してしばらく行ったところで、秋津洲の道から離れて国見山方面へと向かう。国見山への案内標識も豊富なのでここも道迷いの心配はいらない。小道を登っていくと害獣よけのフェンスがある。さらに進んだ所にある丸太橋を渡ると本格的な登りに変わる。あまり人が入っていないのか若干道が荒れていたり蜘蛛の巣があったりするが特別問題はない。標高差100mほどを一気に登ると見晴らしの良い山頂に着く。


丸太橋を渡る

国見山(229.4m)

神武天皇か自分の「国を見」たとされる山だけに見晴らしは抜群だ。金剛、葛城山系はもちろん大峯山系や大和三山も遠望できる。粉状になったカロリーメイトを口に入れながらしばらく下ると厳かな雰囲気のある神社に着く。国見神社だ。


国見神社


このあと少し道に迷ったがそのまま道なりに行けば大丈夫。国見苑という老人ホーム横を通り線路の高架を潜る。市尾駅方面と書かれた標識に従えば問題はない。てくてくマップでは市尾駅が終点になっているが、飛鳥に向かうため市尾墓山古墳横を通って飛鳥駅に向かうことにする。


市尾墓山古墳
美しい前方後円墳

登ることもできる
落ち葉の絨毯が広がっていた

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