長崎橘湾岸スーパーマラニック秋H部門〈320K〉2019 ⑤レースレポ3完結編

長崎橘湾岸スーパーマラニック秋H部門〈320K〉2019 ⑤レースレポ3完結編



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スンマヘン更新遅くなりました(・_・;
いよいよ完結編です!というかDNFしちゃうんですけどね。。。
茂木から小浜温泉、そして小浜温泉リスタートからDNFまでをお届けします。





【レースレポート3】

▶︎▶︎茂木CP159.2km〜小浜温泉CP216.9km




距離時刻経過時間
茂木CP159.211/02 13:4516:45:00

お〜い!!

エイドが近づくと数名の方に手を振ってもらえた。ついに100マイル地点となる茂木へ到着。ベンチに腰掛けさせてもらい、急いでドロップバッグから補給食をザックに詰め込む。すると主催者の銀さんから熱々の巾着卵とご飯を頂いた。

ウンマァァァァアア

久しぶりの温かい食事のせいか胃が歓喜の声をあげる。思わず2杯頂いた。ボラの皆さんからはここまで17時間弱で来ていることに驚かれていたが、自分の中では予定よりも大きく失速しているという感覚しかなかった。

行って来ます!!

お礼を言って送り出してもらうと中継地点となる小浜温泉を目指す。その距離は56km。え?50km以上もあんのかい...とつい弱音を吐いてしまう自分がいた。信じられない。あれだけ楽しんできた橘湾のコースが全然楽しめていないことに気づいた。

日見公園エイドまでは単調な登りが続く。全然走れない。歩きまくってしまう始末。こんなはずでは...焦りや不甲斐なさで負のスパイラルに陥っていた。

飯盛峠への登りも同じ有様。ネガティブになってもしゃあない。いつかは復活するやろうしここは耐えどころや!とパワーウォークで登って行く。


距離時刻経過時間
飯盛峠CP182.411/02 17:3320:33:00

飯盛峠はエイドのテントだけが残されていて誰もいない。何か食料は残っているかと箱を漁ってみたが何もなかった。日が落ちて行くにつれ更にネガティブになるのが怖かったので賭けに出てみる。

うおりゃあああああああ!!!

飯盛峠からの下りを思いっきり駆け下りてみた。するとどうだろう。鉛のような足が滑らかに回転し身体がふっと軽くなるような手応えを感じた。このままいけるんちゃうか!?挽回できるかもしれへんで!!とモチベーションまで急に上がり始めた。しかし何事もそう上手くはいかない。


ここどこや...(´⊙ω⊙`)


そう、迷子になったのである。

この頃にはすっかり暗くなっていた。スマホの電池が切れていて現在地が分からないのでコースマップを取り出すも全然方向が分からない。ちょうどウォーキングをされているおば様にダメ元で道を聞くと、偶然にもこの辺りに精通しておられ詳しく道案内までして頂き無事にルート復帰できた。飯盛峠を降りたところからじゃがいも農道、飯盛経塚エイドまでの区間を夜中一人で通行するのはかなり危険だ。


せっかく身体に火がついたと思ったらコースロストで大幅にタイムロスをしてしまい、また歩いたりトボトボと走ったりすることしかできなくなっていた。


なんせ食料がないので有喜付近のコンビニ(ヤマザキ)で補給食を購入。おばちゃんとのおしゃべりだけでも凄く心が癒された。唐比温泉を過ぎ長い長い海岸線を半分寝ながら歩いていたように思う。時計を見ると、すでに予定していたリスタート時刻(20:00)を大きく回っていた。




距離時刻経過時間
千々石CP205.911/02 21:5024:50:00


千々石CPで坂もっちゃんからパウチの場所を教えて頂き(一人だったら見過ごしていたので本当に助かった)、小浜までのラスト11kmに備える。とはいえやっぱり全然力が入らない。今になって考えてみると補給計画のミスだったと思う。カーボローディングに頼り過ぎて序盤から定期的な補給を怠ってしまったことは大きな失敗だ。

その後も歩き続け、小浜温泉の町が近づくとようやく走り始めた。公民館の数100m手前で初めてランナーの方やボラの方に声援を送ってもらえた。217km、26時間半もの間こんなにも独りで走ることになるとは思いもしなかったので、小浜温泉に到着してようやく温かい気持ちが湧いてきたように思う。



▶︎▶︎小浜温泉216.9km → 口之津CP238.0kmDNF



距離時刻経過時間
小浜温泉CP
216.9
11/02 23:3326:33:00
小浜温泉リスタート11/03 1:0028:00:00

気持ちを切り替えるためサッと温泉に入ることにした。ウエアも一新し、おにぎりや豚汁なども頂いてリセットさせる。当初は温泉にも入らず着の身着のままで走り続ける予定だったが、今の状況下ではこのまま行ってもダメになることは見えていた。

photo by タカさん


ちょうどP部門(103km)1時スタートの方々と一緒になりそうだったので彼らに引っ張ってもらうことにした。どこまでついていけるか。もし残り103kmを12時間以内で走れれば目標の40時間以内を達成できるかもしれない。無謀な賭けだがやれるだけのことはやってみよう。

P部門1時スタート

最後尾につくようにして出発した。

早ぇぇぇぇええええ((((;゚Д゚)))))))

キロ6を切るようなペース。
※P部門の通常スタートは0:00。レイトスタートとなる1時、2時スタートのランナーはそれ相応の走力の持ち主なのだ。

それでも離れたらまた歩いてしまいそうなので必死でついていく。徐々にグループが分かれ自分は一番ゆっくりなペースのランナーの集団につくことにした(というかついていけなかった)。キロ6'30~7'00くらいのペース。それでも今の自分にとってはエンジンフル稼働状態。でもここで離れたらほんまに終わってまうと思い食らいつく。
※この時偶然にもはなちゃんと一緒に走っていたらしい

しかし、

7,8km走ったくらいでついていけなくなって集団から離れてしまった。するとどうだろう。


歩いてしまう( ˙-˙ )


なんて弱さなんだと自分を呪いたくなった。もうダメだなんて考えとそれでも進み続ければいつかは復活するかもしれないという考えの板挟み状態に陥る。次第に眠気まで襲ってきてフラフラと蛇行しながら進んでいたと思う。2時スタートランナーにも追い抜かれ始め(ものすごいスピードだ)、「ひゃっほいさんガンバ!!」と数名の方に声援を頂いたのに全くペースが上がらない。何してんだ俺は。。

ふと気づくとW部門(276K)のゼッケンをつけたランナーが前にいる。思わず声をかけてみると、


photo by 信ちゃんFBより
信ちゃん「ひゃっほいさんですか??」

思わぬランナーとの出会いで気合を入れ直すもしばらくするとまた蛇行運転。全然力が入らないしもうどこかでレースを諦めていたのかもしれない。




距離時刻経過時間
口之津CP238.011/03 4:5031:50:00

口之津CPに到着したのが4:50。これは小浜温泉リスタートからの21kmを4時間近くもかかっていることになる。次の原城CPは関門時刻が5:00。確実に間に合わない。これはW,H部門どちらも全てのランナー対象となっている。悩んだ。

関門時間を過ぎてもやれるだけやってみるか

でも特別扱いは嫌だ。もちろん超レイトスタートをさせてもらっている時点で特別扱いをして頂いているのは否めない。でも大会に参加している以上ルールは守りたい。全ランナー平等に設置されている小浜以降の関門に間に合わなかったのは自分の責任だ。


ここでリタイアします
ありがとうございました


そう言って今年の橘湾は終わった。



口之津CP
238km地点
31時間50分経過
リタイア(DNF)







    


  


      


     




    


2年後絶対リベンジすんで〜!!



長崎橘湾岸スーパーマラニック秋H部門〈320K〉2019
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コメント

アフロ さんのコメント…
ゴール写真、ブログにのせて頂きありがとうございます^^
でも事務所を通してもらわないと困りますね( ̄▽ ̄)
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
さすが276K金龍ランナーは言うことが違いますね!
でも沖サバでのヒロシの大健闘でアフロさんの凄さがかき消されちゃってます(笑)
金龍アフロ( ̄∇ ̄) さんのコメント…
ヒロシ、マジで凄すぎ!
俺はメンタル弱男だから、こんなもんです( ̄ー ̄)