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第8回 小江戸大江戸200K 2018〈230K〉その11〜レースレポート大江戸・後編〜
小江戸(前編・後編)
大江戸(前編・中編)
からの続きです
avg.5'42/km
156.1km地点
おしなりASを1位通過
photo by FBページ
ダブル高橋君に追われてるね(笑)
めっちゃ怖いっす(笑)
確かエイドでこんな会話をした記憶がある。タカケンさんの苗字、そして200Kトップを走っているノブさんもこの苗字だ。24時間走日本代表のノブさんは後半じわじわと着実に上げてくるタイプだ(実際に着実に上げてきた)。部門は別とは言え、"ノブさんからどこまで逃げ切れるか"がこの先重要になってくる。エイドの方の情報によると2人とも頗る元気らしい。ただそれ以降のランナーとはだいぶ差が開いているようだ。
おしなりガールズの皆さんに温かい飲み物をリクエストすると中華スープが出てきた。塩気のあるスープが身体全身に染み渡る。みかんジュースを補給すると、もう少しゆっくりしたい気持ちをかなぐり捨てるように寒空の下に身を放り出した。
156kmを14時間50分...
自分でも訳がわからなかった。いずれにせよ泣いても笑っても残り80km弱。それを9時間で走り切れば24時間を切れる。キロ6で走らなくてもいいんだ。そう考えると少し気が楽になった。
でも負けたくない
たとえ目標としていた24時間を切れたとしても抜かれるのはイヤだ。ここで抜かれれば今までの努力が全て水の泡になるような気がした。今できることはただ一つ。全力を尽くすこと。順位やタイムじゃない。カッスカスになるまで身体の中にあるパワーを使い切ること。そうすれば自ずと結果がついてくるはず!
浅草寺CP(23:08頃)
鳥越神社CP(23:22頃)
東大赤門付近で前から歩いてきた男女2人組の方に突然声をかけられた。何枚か写真を撮ってもらう。純粋に嬉しかった。あまりに孤独過ぎて、何だか誰も自分のことなんて気にもしてないし、何のために必死に走っているのか、ちょうどよく分からなくなってきた頃だった。だからこうして声をかけてくれただけで間違ってない!このまま走り続けたらええんや!という気持ちにさせてくれた。
この区間は次の秋ヶ瀬エイドまで30km以上ある。後続との差を広げるには最後の勝負所だ。10km走りきったところで自分へのご褒美としてコンビニへ入りスコールを探す。ない…(ずっと楽しみにしてたのに…)代わりに目についたマッチを買う。ぐびぐび。プハァァ。これが美味い!!
馬込、王子、赤羽。駅から駅へとロストしないよう何度も地図を見ながら走り続ける。地図を何度も見るのは相当なストレスになったが、結果的には何も考えずボォっと走るよりも集中できたのかもしれない。
赤羽台団地の激階段を這うように登り、浮間橋を渡る。延々と続く高架横の道を走っていると、あの人が現れた。自転車にまたがって。
いつホノっち!!
※写真は先日のパル耐より
もしかしたら、レポを読んで下さってる方の中には「どうしてこの人はこんなにナイスタイミングで至る所に現れるのだろう」と思われる方も少なからずいらっしゃるかもしれない。実は、いつホノっちは走る前からスムーズに応援できるよう通過予想タイムと自身の移動に要する時間を細かく計算してくれていたそうだ。しかも自分だけではなく他のランナーの応援もできるよう考慮して。
もしいつホノっちがいなければ後続との差を詰められていることだって気づかなかっただろうし、あのまま追いつかれて結果が変わっていたということも十分に考えられる。それに心強い応援に何度も助けられた。だから今回の結果はいつホノっちなしには考えられない。慣れない自転車にまたがったいつホノっちには何だか癒されたし(笑)
いつホノっち「おしなりエイドでは15分差!変わってないから頑張れ!」
尻を叩いてもらう(もちろん実際には叩かれていない)。15分差ってことは向こうも同じペースということか…。でも秋ヶ瀬までの30kmは絶対にキツイはず。秋ヶ瀬まで絶対に差を広げなければ!!
高島平のコンビニに入って秋ヶ瀬までの最後の補給。パンとカフェオレを無理矢理胃の中に流し込む。そして荒川の土手へ。無理を言って先回りをして待ってくれていたいつホノっちと別れると、覚悟を決めたように漆黒の闇の中へ身を投じた。
photo by いつホノっち
ひんやりとした空気に包まれる。ここでアームカバーを装着。見えるのはヘッドライトで照らされた足下、遠く見える橋をスーッと動いていく車の灯りだけ。あまりに暗すぎてスピード感覚がなくなってくる。景色は一向に変わらない。本当に俺は走っているのか?こういう時に頼りになるのは足の回転だ。ちゃんと回転し続けていれば大丈夫。
そろそろ200Kのノブさんに追いつかれてもいい頃。時折振り返ってヘッドライトの灯りを確認する。いない。もしかしたら灯りを消しているのだろうか。なんて考えながらもう一度後ろを振り返った時だった。
うぉ! ライトの灯り!!((((;゚Д゚)))))))
クソ!やはり追いつかれたか!!
するとシューっと一台のロードバイクが後ろから通り過ぎて行った。ん?後ろを振り返ると灯りは消えていた。
あれ?チャリンコ?
ε-(´∀`*)ホッ
この時に決心した。
こうなったら何がなんでも川越まで逃げきらんかい!
残り30kmは...
知らん(笑)
2:30頃(18:27:58経過)
avg.5'50/km
189.9km地点
秋ヶ瀬ASを1位通過
お疲れ様〜
まだ仕込みの途中で何もないんよ〜
遠く蠢めくライトの灯りは実は幻覚なんじゃないかと疑っていたらエイドのテントだった。バイパス区間にコンビニがあるのを教えてもらいピュイッと計測器にタッチするとすぐに出発した。
さぁ川越まで15km弱。200Kはこれを走りきれば終わりだが、230Kはここをあと3回走らなければならない。本当にそんなことできるんだろうか。
いやいや先のことを考えるな!
とにかくあと15キロ!そこだけに集中せい!!
3kmほど走ったところにあるコンビニで温かいミルクティーを買う。店員のおじさんに異様な目で見られたように思う(もう一度このおじさんに会うことになるのだが笑)。どんどん気温が下がるのが手に取るようにわかった。短パン、ノースリーブにアームカバー、BUFFのみ。ウインドブレーカーを着ると失速するような気がしたのでやめた。
少しずつ足の回転が悪くなっているのは分かってはいたが、依然として足が動き続けているのが自分でも信じられなかった。ここまで走れているのは練習でも大会でも一度として経験がない。順調に減っていくキロ表示の看板を眺めていると、川越まではこのペースを刻める謎の確信が生まれた。
ただ…問題はその後だ。
残り30キロ。
しかも今来た道の往復。
204キロもこのペースで走れただけでも奇跡なのにほんとに走りきれるんかいな...
謎の自信と未知の不安の間で揺れながら蓮馨寺の境内へと入って行った。
4:05頃(20:02:07経過)
avg.5'53/km
204.2km地点
川越蓮馨寺ASを1位通過
残り28.5km
<<その⑩〜レースレポート大江戸中編
コメント
あと30kmちょーがんばれ(^^)
にゃるほど!一気読みかぁ。そういう読み方もできますね!てか更新遅くなって申し訳ないっす!!
残り30Kちょー頑張るんばー!!
更新、楽しみに楽しみにしとりましたー♪
さー、もうちょい。最後の30kmレポ楽しみにしてますよー♪
あ、そうそう。
私、ちゃんと204k完走したよー♪
こうやって、ブログだと詳細も載せられて良いね~!
早く最後までいかないかな?(笑)
ちなみに、俺はアラフォーの素人だから、ウルトラ絶賛成長中なので次回は負けないよ!!
あんなに走られると体調不良関係無く勝てないわ~(笑)
慣れない関東でアウェイ感全開だったのでリラックスできました♪
200K完走おめです\(^^)/来年は230K任せましたww
またどこかでお会いしたいですね!ブログの方も今後ともよろしくお願いします♪
コメありがとうございます!ただいま急ピッチでラスト30K走ってます(笑)
正直あの追い上げはトラウマなんでもう勝負したくないっすww
にしてもまたどこかで戦うことになりそうですね!その時はお手柔らかにお願いします(°▽°)