- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
第8回 小江戸大江戸200K 2018〈230K〉その12 〜レースレポート最後の30K編〜
小江戸(前編・後編)大江戸(前編・中編・後編)
からの続きです
▶︎▶︎204.2km 20:02:07 → FINISH 232.7km 23:17:54
28.5km 03:15:47 avg.6'52/km
《川越蓮馨寺AS〜秋ヶ瀬AS〜川越蓮馨寺》
4:05頃(20:02:07経過)
avg.5'53/km
204.2km
川越蓮馨寺ASを1位通過
photo by FBページ
蓮馨寺の境内へ入ると4,5名のスタッフの方に出迎えてもらえた。誰もいないことも想定していたのでこれは素直に嬉しかった。スタッフの方々もランナーと共に徹夜で戦っている。が、止まると同時に胃腸の気持ち悪さが疲労感とともに込み上げてきた。
タカケンさんとは1時間以上差が開いてるから大丈夫!
お湯を入れてもらいながら、スタッフの方にこう言われた。そうだ、タカケンさんに追われてたんだった。自分の事で必死ですっかり忘れていた。どうやらタカケンさんは○尿が出てかなり苦しんでいるらしい。自分だっていつそういう状況に陥るか分からない。とにかく今は進まなければ...
1億円はあげられへんけど新記録更新頑張ってなぁ〜!
先日の東京マラソンで日本記録を更新した設楽選手のことをネタにして、スタッフの方(大会主催者の太田さん?)が明るく送り出してくれた。
せめて1000万円は用意しておいてくださ〜い!(笑)
と冗談で返す。そして今来た道を勢いよく引き返していった。
あと30キロ近くあるのに何も食べないのはヤバイな。そう思うとザックから残りのピーナッツバターパンを引っ張り出して無理矢理口の中に押し込んだ。すると前からヘッドライトの灯りが見えてきた。
![]() |
画像は神宮24時間(2017)の時のもの |
ノブさん「おぉぉ!!新記録目指してください!!」
すれ違う時にハイタッチ!!ノブさんは200K部門を20時間9分の大会記録でフィニッシュする。(おそらく)今回はさくら道の調整として出られているのでガチではなかったと思うが、3年前に出会った時から少しでも彼に追いついたと思うと嬉しかった。さくら道の連覇&記録更新を応援しています!!
小江戸大江戸の230K部門は今年で3回目だ。聞いた話ではスパルタスロンの参加資格を得るためのレースとして2016年に新設されたらしい。その時に飯野航選手が23時間49分46秒でフィニッシュされており、これがコースレコードとなっている。
このコースレコード更新を意識したのはスタッフやノブさんにその事を言われてから。23時間台だったことは覚えているが具体的なタイムが分からない。なぜならコースレコードを更新しようなどとは思いもしなかったからだ。とにかく今は前進あるのみ。いけ!
川越バイパスに入ると秋ヶ瀬方面にも1キロごとのキロ表示があるのには面食らった。全体を通してこの区間が一番苦しかったかもしれない。真っ暗な道を独り淡々と走る。スピードが落ちていることが手に取るように分かった。歩きたい衝動に何度も駆られる。でも歩いてしまったらもう一度走り始める自信はない。
ひとつの灯りが前からやってきた。
タカケンさんだ!!
お互い最後まで頑張りましょう!!
そう声を掛け合ってすれ違う。彼のしっかりとした足どりが自分も頑張らなくては!と思わせてくれた。
エンデュランス...
ロードであろうがトレイルであろうがこれが自分の一番やりたい事なんだと思う。今がまさにその瞬間。この瞬間を味わうために走ってきたと思うと色んな感情が沸き起こり、夜空に向かって
これがウルトラなんや!
これがウルトラなんやぁぁぁ!!
と口から感情が溢れ出た(アフォ丸出し)。
200Kの2位、3位の選手とすれ違い声を掛け合う。飲み物が切れたので行きも寄ったコンビニに入り温かいお茶を買った。会計している間も棚に手をついていないと立てないくらいフラフラしていた記憶がある(店員さんにとってはさぞかし奇妙な光景だったはずだ)。
5:47頃(21:44:19経過)
avg.5'58/km
218.5km地点
秋ヶ瀬ASを1位通過
温かい煮麺を頂きペットボトルにお湯を軽く入れてもらうとすぐに出発した。何もタイムを気にして急いでいたわけでもない。長居すると本当にエイドのテントから出られなくなってしまいそうだったからだ。
土手を少し走り、信号を渡り、しばらく走って川越バイパスを右折する。
まるでベルトコンベアーで運ばれてきた機械に部品をひとつずつ取り付けていく流れ作業のように淡々とこなしていく。走る前まではこの最後の15キロほど苦痛なものはないだろうと想像していた。しかし実際は不思議なほど冷静に走っていた。
100マイルであろうが、どんなに長くてもそれは1キロ1キロの積み重ね。
その1キロ1キロを走れば必ずゴールに繫がるんだ。
確かこんなセリフだったと思う。昔何か(UTMFのDVDだったかな?)で聞いた事があるのをふと思い出した。足が滑らかに回転し始めると、周りの景色が勢いよく流れていく事に快感を覚えた。
まだ走れる!
いける!
使いきれ!!
カッスカスになるまで!!
刻々と変化していく空の色を眺めていると前からタカケンさんがやってきた。お互いに言葉を交わす。中盤、彼の物凄い追い上げがなければここまで追い込めなかったはずだ。またどこかで一緒に走り…いや、それはちょっとキツいな(笑)
あぁぁ戻ってきたぁぁぁ
。゚(゚´ω`゚)゚。
川越の市街地が見えると緊張の糸が切れたように身体から力が抜けていった。残り2kmもない。なのに突然身体は動かなくなった。辛うじて走っているような状態だ。バイパスを抜けると高架下をくぐり、ラブホの横を通り、洋服の青山を左折する。長時間付けっぱなしにしているコンタクトレンズのせいか視界がぼやけた。
もうすぐ
もうすぐ...
とにかくあの見覚えのある交差点へたどり着きたい...
ただそれだけ...
最後の最後で200K選手に追いつかれたが何を会話したのかほとんど覚えていない。
そして
公式リザルトは
↓↓
レースレポートは以上です!
予想はしていましたがやっぱ長くなりましたね(笑)最初から読んでみるとほんまにこれ1日の出来事やったんかいな...と自分でも思えてくるから不思議です(°▽°)
次回は番外編と称してゆる〜くレース外のことをまとめるつもりです。
乞うご期待_φ(・_・
<<その11〜レースレポート大江戸・後編〜
その13〜番外編〜>>
コメント
大会記録を大幅に更新しての優勝
おめでとうございます!
これがウルトラなんや!
これがウルトラなんやぁぁぁ!!
わたしがどこかを走ってそれを書くときには「確かこんなセリフだったと思う」ってこの言葉を書くわな。なぜなら気に入ったから(´∀`)
とにかくおめでとう。いい笑顔。
飯野さんの記録更新ですかー!
じゃー次はバッドウォーターですかー(笑)
ホントスゴイです。おめでとうございます。
称賛しか出て来ません。
四十の手習いのよちよちウルトラランナーですが一歩でも近付けたらと思いました。
あ、、、
後日情報。。
タカケンさん、同じチームなんですが、、、
よっぽど悔しかったらしくチームのドヘンタイ様方とヘンタイなガチ練しとります。
来年は今年より大変かもー(笑)
そんな言ってもらえたら走った甲斐あります(笑)今後とも宜しくお願いします(^3^)/
ぜひ叫んでみて下さい!自分のアフォさ加減に笑けてきますよ笑
ちなみにウルトラの部分を違う言葉に置き換えると色々なシチュエーションで使えます(笑)
天気も見方してくれたので記録が出たんだと思います!飯野さんに比べたらまだまだひよっ子です(*_*)
タカケンさんと同じチームならガンガン伸びそうですね!
ヘンタイ練習…聞いただけでも恐ろしいです(°∀°)
こちらは山ばっかり走ってますよ(^^;
ブログされてるんですね。
ゆっくり読みたいと思います♪