2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

2018 彩の国100マイル 〜レースレポート③ South1 前編〜

2018 彩の国100マイル 〜レースレポート③ South1 前編〜


今年もDNF(ToT)
レース概要とプロローグ
レースレポート①North編
レースレポート②トランジット編
からの続きです

【レースレポート③ South1編】


▶︎▶︎South Stage1 55.3km ↑3125m 11:58:01
《ニューサンピア埼玉おごせAS〜桂木観音AS〜高山不動尊AS〜竹寺AS〜吾那神社AS〜桂木観音AS〜ニューサンピア埼玉おごせAS》





14:13(07:13経過)
3位
51.1km地点
ニューサンピア埼玉おごせASをOUT

アフォやってる間に3位まで後退してしまったがここは焦っても仕方ない。デポしていたおはぎ2個を食らいながらてくてく歩く。よし!ロードに出たところから少しずつ足を回転させ始める。

うーん。
足おっも。
けど昨年に比べれば暑さはだいぶマシや。

それでも、着実に身体に熱が充満していた。入口のトイレに入るなり水をじゃぶじゃぶ浴びる。そして自販機でレモンスカッシュを買う。グビグビ。ぐびぐび。

ぷはぁぁぁあああっ
あぁ幸せ〜
2周目も絶対ここでレモンスカッシュを買うで〜
結果的にこの約束は果たされなかった(涙)

トレイルに入ると春のような爽やかな風が癒してくれる。先頭を走っているだろう丹羽さんを追うようにガシガシ登っていく。次の桂木観音エイドまで追いつかなくとも少しでも時間を縮めておきたい。昨年走った景色が少しずつ蘇ってくるのが楽しかった。なぜかノースよりもサウスの方が記憶が残っている。


15:15(08:15経過)
3位
58.0km地点
桂木観音ASを通過

お疲れさまでーす!!

スタッフの方の元気な声に迎えてもらう。エイドに入る手前で2位のランナーがちょうど出発するのが見えた。

あ、あの人は!
ノース序盤で一緒にコースロストしたランナー!
※詳しくはレポ①にて

自分がノース終盤でロストしてる間に、丹羽さんとこの方(以降S原さん)に抜かれていたわけだ。序盤のロストからここまで順位を上げてきているということは、かなりペースアップしてきているに違いない。ということは、かなり疲労しているはず。ということは、今のペースで十分に追いつけるはず。

今となっては、走力メンタルともにS原さんの足元にも及ばない上、まだ半分にも達していないのに他人と競い合おうとしていた自分がかなり恥ずかしいが、思った事考えた事を正直に書き残しておこうと思う。この時、自分の走りに集中することではなく、いかに前のランナーに追いつけるか(差を縮められるか)という事に頭の中が支配されていたのだろう。

とは言え、そこまで切羽詰まっていたわけでもない。さすがにまだ半分にも達していない。ゆっくりでも十分追いつけるという根拠のない謎の確信みたいなものを感じていた。だから、エイドではお喋りしながらゆっくりと補給し、トイレに入って水をしっかり浴びる心の余裕があった。

エイドを出発すると快適なトレイルが続く。町に出ると、全コース中で一番長いんじゃね?というロードにを走る(と言っても3,4kmくらいじゃないだろうか)。すると、川を挟んだ向こうの通りから、

「ひゃっほいさんガンバー!!」

ほぼエイドでしか声援がない長距離レースでは、たった1人の応援でも驚くほどのパワーを貰える(その力は1,000人分以上かもしれない。いやマジで)。遠すぎて誰だったのか分からないが、ほんとありがとうございました!

横吹峠からトレイル(四寸道)に入っていく。サウス屈指の急登箇所だ。標高差600m弱を一気に登る。途中崩落場所があり、昨年とコース変更があったようだが自分はその違いに全く気づかなかった。自作のピーナッツバターパンを食べながら黙々と登っていると前方にランナーの後ろ姿が見えた。S原さんだ。かなり疲れているように見える。追いついた時に話しかけたが話すのもしんどそうなほどだった(もちろんそう見えただけで、自分と話すのが億劫だっただけかもしれないw)。

さぁ次は丹羽さんや!!
待っとれよーーー!!
(`・ω・´)

そんな気分でガシガシ登っていく。昨年この区間は酷いくらいにヘロヘロだったので元気よく登れる事が嬉しくて仕方なかった(←アフォやなぁ)。

ピークの関八洲見晴台にたどり着くと、ベンチに覆いかぶさるように頭を下にして血流を頭に回してあげる。昨年はここからの下りで貧血なのかハンガーノックか何なのか、着地するたびに意識が遠のきそうになった(→結果的にそれがDNFの原因となった)。恐る恐る下りに足を踏み入れる。

神様!仏様!彩の国様!!
ありがとぉごぜぇやすぅぅ!!

フラフラどころか着地のダメージもほとんど感じない。調子よくガンガン下っていると賑やかな声が聞こえてきた。


16:39(09:39経過)
2位
66.5km地点
高山不動尊ASを通過


10分くらい前に出たよー

どうやら前との差はそれほど変わっていないようだ。エイド区間タイムは1時間25分くらい。予定では最高1時間30分を目指していたのでかなり速く来てしまっている事になる。それでも差がほとんど詰まってないということは丹羽さんもかなり攻めているんだろう。

サンドイッチあるよー

いや、イイっす。

オーマイガ。あろう事か断ってしまった。こうしてレポを書きながら、ここでしっかり食べておけばその後のレース展開はだいぶ変わったんじゃないかと後悔している。代わりにプリンをチュルッ。全てが終わった今だから冷静に考えられるが、ここから固形物を食べる回数がガクッと減り、水分やジェルのみでカロリー摂取することが多くなり始める。自分の場合、ジェルに加えて固形物をしっかり食べることが最後まで失速しないために必要だ。そんな事今まで何度も経験してきて分かっていたはず。なのに… おそらくどこかで焦りがあったのだろう。しっかり補給することなく、エイドを出発してしまった。


西吾野駅への下りは昨年とは若干コースが異なる(詳細は→コチラ)。軽快に下って行くと、水路のような(通常なら通りたくない)トンネルが口を開いている。そこを通り抜けると、小さな商店の前に腰を下ろし、側にある自販機で買った缶の炭酸ジュース(忘れた)を一気に飲み干した。


……





3分くらいだろうか

静寂

ジュースを飲み干すに連れ、自分の頭の中も空っぽになるような変な感覚を覚えた。この小さな個人商店の一部と化してしまったようなそんな感覚。今100マイルレースを走っているなんてことはすっかり忘れてしまって、ただただ目の前の景色を漠然と眺めていたように思う(あんぐりと口を開けていたかもしれない)。

よしっ

そう呟いて、屈伸を数回すると、またのそのそと走り出した。『子の権現まで90分』と書かれた標識が目に入る。なるほど。ランのペースはハイカーのほぼ半分くらいだから45分くらいで着けるのか。子の権現までもっと時間がかかるもんだと思っていたからすごく嬉しくなった。西日が強いロードを黙々と走ると登山口に入っていった。
※この時、子の権現からすぐ行ったところに竹寺エイドがあると思い込んでいた。実際は数キロの山道を越えなければならない。こうしたコースの把握不足が後の失速にも大きく影響していたと思う。

森坂峠、イモリ山を登り終えても尚も登りは続く。登りのペースが徐々に落ち始めているのを感じていたが、昨年に比べると上出来だと自分を褒めながら前進していた。しばらくすると突然舗装路に出た。


トップは○時○分通過ー!!

子の権現手前にある屋台のおじさんからこう言われる。時計を確認するとやはり10分差か。サウスに入ってからほとんどその差は変わっていない。自分の完走予定タイムはかなりキツく設定してたので、そろそろ丹羽さんに追いつくかと思っていた自分が甘かった。

明るいところで鬼の像(仁王像)を見ると何だかちょっと可愛い。昨年は真っ暗なことに加え、心身ともに死んでいたので鬼の像がこの世のものではないように見えたから、少し拍子抜けした感じだ。

よし。竹寺エイドまでもうすぐ!なんて気軽に山道に入っていくがなかなか辿り着かない。前の注釈で書いた通り、子の権現から竹寺エイドまですぐと勘違いしていたのが失敗。区間タイムを1時間30分にしていたがそれをオーバーし始める。



すんません!
少し長くなりそうなのでつづきます_φ(・_・




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