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ウルトラダイトレW(往復)チャレンジ!③レポ
<< ①<< ②結果概要
どーも
あのtppt氏が当ブログを読んで下さっていることが発覚しちょっと舞い上がり気味なひゃっほい太郎です (´∀`*)恋カナ
※おっさんずラブではない
🎙配信です♪— もっちー (@tomc7xx) February 24, 2020
tpptさんとマラソン大会中止報道など最近の話題について。
ーPodcastを初めてみて
ーひゃっほい編第3回の感想
ー新型コロナウィルス
ーマラソン大会の中止報道https://t.co/bnmJuham78
さてさて
往復チャレンジは結果的に往路のみとなっちゃいましたが、実はウルトラダイトレを単発で走ったのは今回が初めてなんすよね。初完走ってことで(笑)
そんなわけで取り急ぎレポをまとめておきます_φ(・_・
【レポ】
仕事を終えて道の駅ふたかみパークに着いたのが23時頃。軽食を摘まみながらホットコーシーをすすり終えると急いで準備を始める。
ちょうど日付が変わった頃に車外に出ると山麓特有の冷え込みで一瞬たじろいだが何事もなかったかのように道の駅を後にした。
▶︎▶︎ウルトラダイトレ往路 103.6km ↑7516m 19:40
地点 | 距離 | 時刻 | 経過時間 |
ふたかみパーク | 0.0 | 0:05 | 0:00:00 |
まずは二上神社からの山道で二上山(雄岳)を目指す。ダイトレの起点となるドンヅルボウからスタートするのが一般的かもしれないが累積標高が大きくなる分こちらのコースの方が若干ハードとなる(自分調べ)。
ウルトラダイトレ
二上山からダイトレ、和泉山脈、紀泉アルプスを辿ってみさき公園まで続く関西屈指のロングトレイル。自分の知る限り、このコースを最初に考案、完遂したのは山岳ランナーとしても有名な新名氏だ。大峯奥駈や台高などの難コースをワンデイ(無泊)で駆け抜けたパイオニアのような存在だがそんな彼でも一度目はウルトラダイトレを失敗に終わっている(ブログを読む限り)。
竹ノ内峠、平石峠、岩橋山と真っ暗な山道をライトの灯りを頼りに黙々と進んでいく。いまいち調子が上がらないのが手に取るように感じる。何かがおかしい。身体も気持ちも追いついていない感じだ。ほんとに往復なんてできるのだろうか。いやいや、それどころかみさき公園までも辿り着けないかもしれない。
葛城山頂を過ぎ水越峠への激下り区間へ入る。足が上がっていないせいか石か何かにつまづいた。あ!身体がフワッと浮き上がり支えるものがなく正面から突っ込む形になってしまった。すると目の前に先が鋭利な木が迫って来るのが見えた。スローモーションになり自分の首もとにそれが迫ってくる。あぁ終わったか。運よく先が違う角度に向いていたので木の側面に首もとがあたる形となって無傷で済んだ。少し間違っていたら急所に貫通していたかと思うと物凄く怖かった。まだここで死ぬ運命ではなかったようだ。
金剛山頂に着いても身体の重さは取れない。ちはや園地の自販機で缶コーシーを買い強風から身を隠すように縮こまってちびちびと飲む。
まだまだ先は長い。調子が悪いのなら無理にそれに逆らう必要はない。なんせ往復すれば200k以上の山道だ。ワンデイ(無泊)でのチャレンジとしては自己最高距離となる。焦らずぼちぼちいこう!
地点 | 距離 | 時刻 | 経過時間 |
紀見峠
|
31.5
|
6:05
|
6:00:00
|
紀見峠まで6時間。予定では5時間ちょっとで行けると思っていただけに若干落ち込むがまだまだ始まったばかり。すぐに岩湧山へのトレイルへと入っていく。この頃には夜が明け始めた。激しい登りへ差し掛かると汗が吹き出しウエアを調整する。期待していた金銘水は残念ながら枯れていた。
ここで注釈。ブログを読む限りでは、新名氏の考案したウルトラダイトレは滝畑から光滝寺の林道で千本杉峠を経由し三国山へ行く最短ルートを取っているが、自分はダイトレで槇尾山から桧原越で三国山を目指す難ルートを選択した。
桧原越はいつきてもキツい。ここは耐える区間と割りきってエネルギー切れを起こさないよう細かく補給しながら登っていく。
三国山に着いた頃には風が強くなり雨が降り始めていた。予報では11時頃から昼過ぎまでしっかり降るようだ。もちろん雨を覚悟していたので早めにレインウエアを着て、後で手間取ることのないようアルファ米に水を入れておいた。
鍋谷峠から和泉葛城山のトレイルに入る。走りや歩きを混ぜながらいいペースに戻せている手応えを感じていた。いける。補給と言いスピードと言いこのペースをしっかり守れば最後まで走り続けられるはず。何の根拠もない自信が湧き起こる。
しかしそんな自信も山頂からロードに出た頃には少しずつ打ち砕かれていくことになる。雨だ。風が吹き荒れ雨足が強くなる。とは言え山にいれば天候が急変することだってある。こんなことで弱音を吐いても仕方がない。
犬鳴山温泉への下りは登山道が川のようになっていた。石畳が多くツルッと滑らないよう慎重に行く。いつもは参拝者で賑わう参道もひとっこひとり会わない。というかここまでハイカー誰一人とも会っていない。
地点 | 距離 | 時刻 | 経過時間 |
犬鳴山温泉
|
65.2
|
12:20
|
12:15:00
|
正直に言うとここで辞めてもいいような気がしていた。温泉もあるしバスもある。ここから先に進むと20k先の山中渓まではエスケープしにくい。また、この先のトレイル状況を考えると危険なんじゃないか。とも思った。どうしようか…
しかし、頭の中では葛藤があったものの身体は自然と前へ前へと進み続けていた。土砂降りとは言え気温がそこまで下がらなかったこと、あと数時間後には雨が止む予報だったことが背中を後押ししてくれたのは間違いない。
とは言え城ヶ峰、ササ峠へと続く近畿自然歩道の泥々ヌルヌル具合には閉口せざるを得なかった。川のようになった山道を黙々と消化していると段々と楽しくなってきた。何やってんだ俺は。
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salomon XA ELEVATE |
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紀泉わいわい村、堀河ダム、桜地蔵、信達楠畑とロードを淡々と走り四ツ石山への山道に入る。当ブログの常連さんなら四ツ石山と聞いて少し身構えたかもしれない。
詳細は ➡ STM2018-19
ここに足を踏み入れるのは1年以上振りだ。大丈夫だろうか...恐る恐る足を踏み入れていく。
え...
あのときと全く別の景色が広がっていた。昼間ということもあるが、新しい標識が立っていたり、初めてでも迷いようもないくらい道も整備されている。自分が穴に落っこちて身動きがとれなくなった場所は何処へやら。完全に拍子抜けだ。
地点 | 距離 | 時刻 | 経過時間 |
山中渓
|
84.2
|
15:42
|
15:37:00
|
雲山峰を目指しながら体調や体力、足の具合を確認してみる。特に大きな問題は無さそうだ。もちろん疲労が溜まっているもののこまめな補給と最低限の水分摂取のおかげか大きな失速は感じない。おそらくここまでカロリーを摂らずにロングトレイルを走れているのは今回が初めてだろう。
淡々と山を走り続ける
これが自分が山を走る最大の動機かつ目標だ。速くなること、レースで勝つこと、景色を楽しむこと。そういったことは全て副産物に過ぎない。ただ自然のなかに身をおき昼夜問わず淡々と走り続ける。それがやりたいしそれができるようになりたい。
良い年こいて何言ってんだ俺は。
良い年こいて何言ってんだ俺は。
雲山峰を過ぎると走れるコースに変わることは知っていたのでしっかりペースを上げる。日が傾くとともに気温が下がり始める。濡れたウエアで走っているせいか心拍数を上げても身体が温まる気配はない。
往路で辞めよう
大福山、札立山、飯盛山と細かなアップダウンを乗り越えながら、すでに意志は固まっていたように思う。何が"淡々と走り続ける"だ。こんなことで諦めるなんて大したことねーなー。もちろん冷え込む夜さえ乗り越えられれば往復を完遂できる可能性もある。そこに身を置ければ更なる世界を垣間見ることができるかもしれない。
でも、これはアカンわ
自分でもびっくりするくらい葛藤はなかった。大会でもイベントでもない。だからこそ引き際は難しい。これは撤退なのか逃げなのか。DNFを決め帰路につきながらこのことをずっと考えていた。すると葛城山の下りで命拾いした出来事を思い出した。あ、そうや。あの時生かしてもらえたんや。というかあそこで死ぬ運命ではなかったんやな。
これは自分で決めた選択ではない
こうなることは最初から決まったんや
これは自分で決めた選択ではない
こうなることは最初から決まったんや
和歌山方面を望む |
飯盛山 |
そして...
DNF(往路のみ)
103.6km
⬆7516m
19時間40分
ウルトラダイトレWチャレンジ!
全3編
完
またやるか!
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四ツ石山