2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

熊野古道150K(九度山〜本宮〜紀伊田辺) ③レポ〜町石道編〜

熊野古道150K(九度山〜本宮〜紀伊田辺) ③レポ〜町石道編〜



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長〜いので町石道、小辺路、中辺路編と3回に分けてお届けする予定です。
他の登山道とは異なる神秘的な雰囲気を少しでも読者の方にお伝えできればと思います!それではまずは高野山へと登るとしましょう♪( ´θ`)ノ





【レポ〜町石道〜】

▶︎▶︎町石道 21.1km↑1752m
〈九度山駅〜慈尊院〜大門〜高野山金剛峰寺〉




地点距離時刻経過時間区間タイム
九度山駅0.012/07 08:160:00:000:00:00

駅前にはトイレやコインロッカーがある


九度山駅に着いた。
ハイカーかランナーがいるかと思ったら誰もいない。駅そばで走る格好に着替える。上空にある分厚い雲が太陽を遮り寒さを倍増させている。さぁここからどこまでいけるだろうか。このワクワク感を誰かに伝えたかったがもちろん周りには誰もいない。




まずは町石道のスタート地点となる慈尊院までゆっくりと走っていく。荷物の重みが肩に食い込んでくる。今回のベースウエイトは約4kg。そこに水1Lやら食糧が入ってるから実質6kg弱はあるだろう。




地点距離時刻経過時間区間タイム
慈尊院1.712/07 08:290:13:000:13:00

慈尊院
この先は女人禁制だったそうだ

古い案内図


慈尊院も世界遺産なのか。ということはここから世界遺産エリアに入っていくことになる。ご存知の通り、平成16年に"紀伊山地の霊場と参詣道"が世界遺産登録された。これから進む町石道、小辺路、中辺路も道全体(正確には古道が残っている一部である)が世界遺産ということになる。他にも大峯奥駈道や大辺路、伊勢路も世界遺産である。
身の引き締まる思いで町石道に入った記憶がある。思った以上の勾配なのでポールを取り出してコツコツ音を鳴らしながら進んでいく。あれ?こんなキツかったっけ?過去にも町石道を来たことがあるが大勢でワイワイ走っていたせいかキツかった印象はない。

紀ノ川、和泉山脈方面の展望


ものの数十分も登れば最高の眺望を堪能できる。天気はよくないが冬の澄んだ空気のおかげで遠くまではっきりと見渡すことができる。あぁええとこやなぁ。標識は多く、道も整備されているため初見でも迷う心配はないだろう。

一町(約109m)ごとにある五輪塔形の石柱
その大きさは3m近くある

町石道という名前の由来ともなっている大きな石柱が根本大塔を起点として慈尊院まで180基もあるらしい。その多くは鎌倉時代に作られたもののようで今も残っているというから歴史を感じざるをえない。ちなみに高野山に通づる道は町石道を含めて七つ(詳細は→高野七口街道)。中でも橋本駅から続く黒河道(くろこみち)というのが個人的には行ってみたい。

矢立茶屋(画像奥)の脇を左に入る


何組かのグループに追いつき挨拶を交わしていると車道に出る。あれ?もう終わり?かと思いきやまだ半分くらい。あぁ!あのお餅を食べたとこや!!茶屋を見た瞬間過去の思い出が一気に蘇る。民家の脇を通りまた登山道に入る。相変わらず登りはキツいが勾配が緩くなったところでは結構走れる箇所もあったりする。



地点距離時刻経過時間区間タイム
大門19.712/07 11:243:08:003:08:00

大門
木食応其によって江戸時代初期に再建された
木食とは穀物を口にしない「木食行」を意味するらしい


最後にあるキツい登ると目の前に赤い大きな山門が現れる。大門だ。この大門は高野山全体が1つの伽藍であり寺院であるという弘法大師の認識の表れである。文字通りその大きさにいつ見ても圧倒される。この感覚は車や電車で高野山に来ていてはなかなか感じることができないだろう。





地点距離時刻経過時間区間タイム
高野山金剛峯寺21.112/07 11:363:20:003:20:00
高野山金剛峯寺
高野山は"一山境内地"と称され山全体がお寺である

大門をくぐり、高野山の街に入っていく。こんな山の上に大きな宗教都市があるなんて昔の人からすれば夢のような場所であったに違いない。車や観光客に気をつけながら走っていくと真言密教の根本霊場である金剛峯寺に到着する。そこから少し進んだところにある薬局を右折すると、熊野参詣道の中でも最も険しい道と言われる小辺路が始まる。


郵便局の2,3軒隣にあるとらや薬局を右折すると...


小辺路の標識が現れる



つづく


次回は小辺路編をお届けする予定です!
お楽しみに♪( ´∀`)


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