2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

ダイトレ116K(二上山=和泉葛城山往復) ②レポ往路編

ダイトレ116K(二上山=和泉葛城山往復) ②レポ往路編


<<①結果概要


お待たせしました!
今回からは誰にも需要のないであろうダイトレ単独往復走のレポです(笑)
おっと、その前に。さらに需要のない前書きから始めさせて頂きます。では、マニアな方(あるいはオッサンのたわ言をお許し頂ける方)だけお付き合い下さいませませ〜(゚∀゚)





【まえがき】

まず始めに断っておこう(何だこの書き出し方は...)。この挑戦は来月に迫るONTAKE100マイルの練習ではない。もしオンタケの練習ならばこんな山だらけのコースを走るよりも、長いロードを長時間休むことなく走る練習の方がはるかに効果的だろう。

では何のためにこんなことをするのか...

アフォなの?バカなの?暇なの?

どれも正解だと思う。実際に夜中に一人で山の中でのたうち回りながら、自分のやっていることの無意味さ、バカバカしさに思わず笑けてしまったほどだ。

何やってんだ俺は...って。

まぁ当ブログを頻繁に訪れてくれている方なら「ま〜たアフォなことやっとるわ」くらいのもんだと思われるし、それこそ個人企画一つ一つにやる意義などを与えていたらキリがない。プロ野球選手が病人の子供のためにホームランを打つようなことなら意味はあるのが、その辺にいるただのおっさんが誰もいない山の中を昼夜問わず必死になって走ったところで何も産まれなし誰かの役に立つわけでもない。もし理由を無理に与えるとするなら...

やりたいからやるんや

この一言に尽きると思う。そこには理由もないし大義名分もない。成し遂げたところで世界が平和になるわけでも社会的地位が向上するわけでもない。もちろん失敗したところでも同様だ。自己満足という言葉一つで終わらせるのは個人的に苦しいものがあるが、他人から見ればそう見えても仕方がないと思う。

それでも確かな原動力がなければこの挑戦は簡単に成し遂げられるものでない。ではその原動力になっているものとは一体何なのだろうか。



【レポ往路編】

▶︎▶︎Start → 和泉葛城山 約58km↑5100m




km時刻経過時間
ふたかみパーク006/22 8:450:00:00

道の駅ふたかみパーク當麻

道の駅からゆっくりとスタート。おはようございます!ハイカーや散歩の方との挨拶が晴天と合間って気持ちいい。


500mほど舗装路を進むと二上神社からすぐに山に入ることができる。ダイトレは屯鶴峯からスタートするのが一般的だが、この二上神社から入ると雄岳山頂を踏むためその分標高差は大きくなる。距離は若干短くなるかもしれないけれども。

汗が吹き出る。いきなり壁のような登りが始まる。


km時刻経過時間
二上山(雄岳)2.306/22 9:150:30:00

二上山(雄岳山頂付近)
馬の背にある公衆トイレに飛び込み頭や身体に水をかける。そして走る。あぁ気持ちいい。

竹内峠、平石峠、岩橋山と難なく進んでいく。いつも走っているコースだから走りも安定する。登りでは歩きを積極的に入れて普段の7割ほどのペースで淡々と進んでいく。


km時刻経過時間
葛城山12.906/22 11:032:18:00

葛城山より金剛山を望む
ひゃっほい!!
予定より若干ペースが遅い気がするが気にしない。紀見峠まで5時間。このペースを守らないと後で絶対に後悔する。

道中にある金剛の水でしっかりと湧き水を補給。

金剛山より葛城山を望む
秘技!ひゃっほい返し!!


km時刻経過時間
金剛山19.906/22 12:153:30:00

ちはや園地の自販機で補給するか迷ったがそのまま行くことに。ここまで3時間半。紀見峠まで1時間半で行けばいいと思うとすごく気が楽だ。すると...

キャマさん!!

紀見峠から走ってきたという滝畑キャプテンことキャマさんが目の前に現れた。というか、パッと見上げると無言でひゃっほいポーズをされていた。しばし談笑。真夏の京都一周トレイル企画に一応お声がけさせてもらったが果たして来てもらえるだろうか。


km時刻経過時間
紀見峠31.406/22 13:515:06:00

紀見峠から岩湧山へ

紀見峠までおよそ5時間。うん、予定通りだ。順調そのもの。心配事と言えば水のこと。まだ残量が500ml近く残っているとは言え、一番暑くなる時間帯に岩湧山への激しい登りが待ち受けている。山頂手前に錦明水という湧き水があるのは知っているが枯れていたらちょっとヤバい。そんな不安を抱えながら進んでいると...

H山さん!!

UTMBを完走されているH山さんが目の前に颯爽と現れた。何と水越峠から滝畑ダムの往復中らしい。思い返してみるとH山さんとは大泉緑地12時間走以来の再会となる。どこまで行くの?と聞かれたので「和泉葛城山まで行って往復しようかと」と答えると呆れられた(笑) 誰かに言ってしまったことで本当にやらなくてはならくなった。。あぁしまった。

それにしても紀見峠から岩湧山への道のりは地味にキツい。激しい急登があったりピークが何箇所もあったりとアップダウンも多い。確実に疲労が蓄積される区間だ。

錦明水
よかった!チョロチョロとではあるが水が出ている。時間をかけてゆっくりと補給する。

岩湧山より今走って来たダイトレの山並みを望む

山頂までくれば滝畑までもうすぐだ。標高差700m弱を一気に駆け下りた。


km時刻経過時間
滝畑41.806/22 15:406:55:00

紀見峠から滝畑まで2時間弱。予定より早く着いてしまったが無理をした感じはない。トイレで汗や泥を流すと、滝畑茶屋へ入るなり"べっぴんさん"にこう注文する。

「おにぎりを歩きながら食べたいんでラップに包んでもらえますか?」

こんな無茶なお願いも聞いてもらえるからありがたい。おにぎりを握ってもらってる間に水2L分をザックに詰める。少なくともこの先30km以上は水場がなくなるのだ。

和泉葛城山から少し行ったところにあるハイランドパーク粉河は営業時間が18時まで(土日祝)なので自販機も利用できなくなる。また、滝畑に戻って来ても茶屋が閉まる17時以降は同様に自販機も利用できない。

滝畑茶屋にて

愛情のこもった?!
デカおにぎりを喰らいながら進む

滝畑での滞在時間は15分ほど。我ながらスピーディに済ませられた。しかしもっと水分を給水しておくべきだったと後悔する。なぜならすでに喉がカラカラだ。

民家裏から槇尾山方面へ入る。ここから暗くなるまでずっと小蝿?に悩まされ続けた。
追分手前の小川で水を頭からかぶる。あまりの喉の渇きに思わず飲んでしまった。腹を壊さなければいいのだが...

画像は過去のもの

ダイトレ終点となる施福寺方面へは行かずに三国山方面へ。ここからの桧原越は年末年始のSTMでも非常に苦戦した場所だ。おじいさんと小さな女の子を見た(あれはやはり幻覚だったのだろうか)場所にあるベンチで少し休んでいると、急にゾクゾクっと背筋に寒気が襲って来たので逃げるように退散した。


km時刻経過時間
三国山50.106/22 17:398:54:00

三国山へ着いた頃には疲労がピークに達していて頭の中では「別に往復なんかせんでも、和泉葛城山から犬鳴温泉に降りて終わってもいいんとちゃう?それでも十分やん」などという考えが大部分を占め始める。

長いロードを下って(思えばコース中にあるロードってこれくらいとちゃう?)鍋谷峠を過ぎると和泉葛城山への山道に入る。

ここもSTM以来だ。あの時はあたり一面が雪に覆われてその景色は今と全く異なっている。ログハウスが見えたりキャンプしている集団がいたり...(全てが幻覚だった)また、道が分からなくなって右往左往したりと、改めてあの時は頭がだいぶおかしくなっていたんやなぁと思いをはせる。

それに比べれば今の状況なんて...

急に辞めるなんて考え出していた自分が情けなくなってきた。

自分で決めて自分でやりきる

何の意味もないことかもしれない。でもそれを原動力にすれば少しずつ何かが変わっていく手応えみたいなものは確実にある。そしてそれはできるだけオリジナルなものでなくてはならない。誰かの真似ではダメだ。人がやらないこと。人がまだやっていないこと。

そんな事を考えながら進むとようやく折り返し地点に到着した。


km時刻経過時間
和泉葛城山57.606/22 18:449:59:00

和泉葛城山にて


つづく


<<①結果概要





コメント