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第8回 小江戸大江戸200K 2018〈230K〉その⑨ 〜レースレポート大江戸・前編〜
小江戸・前編
小江戸・後編
からの続きです
【大江戸編】
▶︎▶︎91.3km 07:50:07 → 204.2km 20:02:07
112.9km 12:12:00 avg.6'29/km
《川越AS〜成願寺AS〜都庁CP〜六本木CP〜東京タワーAS〜こあしすAS〜おしなりAS〜浅草寺CP〜鳥越神社CP〜秋ヶ瀬AS〜川越AS》
15:53頃(07:50:07経過)
avg.5'08/km
91.3km地点
川越ASを1位通過
photo by FBページ
観光客をかき分け、何かから逃げ込むように蓮馨寺の境内に入ると大勢のスタッフの方に出迎えてもらえた。到着するなり荷物置き場へ向かって装備を整える。ランシャツの下にファイントラックの下着を着て、予め用意しておいたザックを背負い直す。
カップラーメンを勧めて頂くがここもぐっと我慢。まだまだ長丁場だ。しっかり食べる必要はあるが、出来る限りエイドでの滞在時間を減らすこと目標にしていたので水分のみを補給するとすぐに出発した。
時計を見るとちょうど8時間が経過したくらい(川越エイド滞在時間は約10分)。ぶっ飛ばしたはずの昨年より20分近く速いはずだ。しかしこの程度の貯金など失速すれば一瞬で使い果たしてしまうことは何度も経験しているので気は抜けない。とは言え、なぜか心に余裕があった。それは貯金があるからではないと思う。ハイペースで90km以上も走ってきたとは思えないほどの足の軽さを感じたからだ。「いける。まだ走れる。焦らんでいい。」
自分で用意していたカフェオレと菓子パン(500kcalくらいのやつ)を食べながら人混みを掻き分け、道を間違えないように慎重に進んでいく。10キロくらいは少しペースを落とそう。食べながらだしどうせ信号で何度も止まらされる。
信号地獄…
大江戸に入ってからはとことん信号で足止めを食らうことになる。立て続けにうまく青信号が続いたと思ったら赤、赤、赤…とまるで誰かが裏で操作しているかのように連続で止まらされることもしばしば。
90-100km 6'25/km
100km 8時間50分
よし!ここからはしっかり走ろう。成願寺エイドまでキロ6を切れたらだいぶ貯金ができる。
100-110km 5'52/km
いい感じ。とにかく淡々と。ペースが落ちないように。頑張れ。ここは耐えどころや。
110-120km 6'39/km
和光を過ぎた頃から疲れが出てくる。食料は定期的に摂ってるから問題ないはず。もしかして水分不足か?歩行者が多くなる成増付近のコンビニでお茶を購入。あまりの美味さに一気に飲み干した。そう言えばこの付近でランナーらしき方に「頑張って下さい!」と突然声をかけられたっけ。
右折しなければならない熊野町交差点までが異様に長い。買い物帰りの自転車とプチ競争したりして気分を紛らわすも長いもんは長い。ここか?と思って地図を確認するがここじゃない( ;´Д`)
120-130km 6'30/km
熊野町で右折すると山手通りへ入る。昨年はここから成願寺エイドまですぐだと思って騙された苦い思い出がある(単に自分が下調べしてなかっただけやけど)。集中力を高めるためにコンビニへ入りブラック缶コーヒー買う。ザックからピーナッツバターロールパン(自作)を取り出して胃に流し込むと気持ちを切り替えて走り続けた。
19:48頃(11:45:53経過)
avg.5'30/km
128.0km地点
成願寺ASを1位通過
photo by のり天ちゃん
わお!のり天ちゃん!!
エイド手前で暗闇からヌッと出てきたのはのり天ちゃんだ。ちょうど用事で関東に来ているらしくわざわざ応援に駆けつけてくれた。川越から36.7kmもエイドなしで黙々と走ってきた身にとってはまさにエンジェル。のりジェル(笑)とそのまま走ってエイドへ。
あったかぁ〜い
成願寺境内の地下にあるそのエイドはスタッフの方の活気でとてつもなく暖かい(しっかり暖房が効いていた)。ひと口カレーを食べながら(美味い)、スマホの電池を交換する。
「去年より全然元気そうやから大丈夫!いけるよ!」
スタッフのお兄さんの言葉まで暖かい。なんて暖かいんだここは。後ろ髪を引かれる思いでエイドを出発した(そのお兄さんはわざわざ外まで見送ってくれた)。
エイドを出ると、突然大都会にひとり放り出されたような気分になった。それでも身体の奥底ではマグマのようにドロリとした熱を感じる。「大丈夫!」と力強く言ってくれたお兄さんの言葉が孤独感をかき消してくれた。
130-140km 6'13/km
都庁CP(130km地点)
いつホノっち(応援)「後ろとは5分差!!急いで!!」
え?5分差?!一瞬何のことか分からなかった。聞き返すと、
いつホノっち「○○さんっていう方が5分後ろにいる!」
ん?○○さんって…
タカケンさんですやん!!:(;゙゚'ω゚'):
昨年より速いペースで来ていたので後ろにランナーが迫っているなど想像だにしていなかった。しかも5分差…。これはマジで走らないとヤバい。
都庁を過ぎてからは逃げるように走る。しばしば後ろを振り返ってみるがヘッドライトの気配はない。何かの間違いでは?!見えない敵から逃げることほど怖いものはない。
そう
ここからまさかのデッドヒートが始まる
背後に迫りくる見えないランナーと…
残り102.7km
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