長崎橘湾岸スーパーマラニック273 2017〈W部門〉〜レースレポート⑤〜
〜結果報告〜〜大会概要〜
〜まえがき〜
〜レースレポート①〜
今回は小浜中継地点(173k)での休息から津波見(186.9k)までの様子をお届けします。
17:26 (17:26経過)
avg.6'02/km
173.3km地点
小浜中継地点エイドCPを通過
最後の15kmは胃の気持ち悪さから補給食(ジェル等)を摂っていなかったためゲートを潜ると同時にフラフラと崩れ落ちた。完全に低血糖の症状。自分の燃費の悪さを呪う。うどんやおにぎりが振る舞われていたので胃の中に放り込む。出汁がアホみたいに美味い。聞くとアゴ出汁とのこと。気持ち悪いのに腹が減る。おかわり。
リスタートの20:00まで2時間30分ある。想定よりも1時間以上早く着いたことになる。とは言え無理した感覚はない。
うそつけーい。
気持ち悪なっとるがな(￣Д￣)ﾉ
認めよう。確かにある程度やり過ぎた。ただ、なぜかこの時は後半を走りきれる謎の確信があった。うどんやおにぎりを補給した後、恐る恐る立ち上がってみる。するとどうだろう。ガッチガチで動けないどころかほんまに173kも走ってきたんかいなというくらい足が軽い。これは自分でも不思議だった。未だかつてこんな経験はない。
時間があるので風呂のある望洋荘へ。W部門選手はゼッケンを見せれば無料で入ることが可能だ。
全身を入念に洗う。まずは頭を…ん？こんな描写は必要ないな^^; さっぱり。風呂から上がると休憩室で後半に備えての準備をする。フッキーがカレーを持ってきてくれる。胃の気持ち悪さは相変わらず続いていたが、何故か空腹感が勝っていた。やっぱカレー最強説は間違ってない。
photo by フッキー
気づけば19時。あと1時間だ。寝っ転がり目を瞑ってみるが周囲の音や興奮で眠れない。それでも我慢していると瞬間的にストンストンと意識が遠のいたような気がした。スタート15分前。あまりの騒がしさについに起き上がる。眠れないのはまぁ想定内。問題は足だ。どうか？？
無問題！！
モウマンターイ！！
＼(^^)／
大丈夫。固まっていない。
屈伸も普通にできる。
でも無理するなよ。
103kmを13時間以内で走ればいいんだ。
いける！
いけるはず！！
▶︎▶︎2ndステージ 103km 15時間53分25秒 avg.9'15/km
《小浜温泉〜原城〜島原城〜平成新山〜雲仙温泉〜小浜温泉》
11/3 20:00
20:00、00:00経過
173.3km、0km地点
小浜中継地点エイドCPをリスタート
スタートと同時に1人のランナーが飛び出す。何ぃ？！もしや同時刻スタートのO田さんかN村さんか？！と一瞬焦るも彼らのようなベテランランナーがそんな無茶をするはずがない。ここは落ち着いてゆっくりとマイペース。キロ6くらいを意識的に維持する。飛び出したランナーはどんどん離れていき次第に見えなくなった。
車の往来が激しい国道沿いが延々と続く。一部歩道の狭い危険箇所もあるが思っていたよりも走りやすい。右手には黒々とした海が広がり、頭上には大きな月が輝いている。ヘッドライトも必要ないほどの月明かりだ。
ピピッピピッ。10キロ平均6'39/km。思いのほかペースが上がっていない。体感的にはキロ6を刻んでいるはずだが実際は想定よりも遅い。
大丈夫。
焦るな。
なにもサブテン目指すわけちゃう。
103kmを13時間以内でええねん。
最悪平均7'30まで落ちても大丈夫や。
落ち着け。
とにかくプラスプラスに考えようともがいていた様に思う。シェッドと呼ばれる土砂崩れを防ぐ覆道を数カ所越えるとエイドに到着した。
21:31
21:31、1:31経過
186.9km、13.6km地点
津波見エイドを通過
足を止めると眩暈を伴ったふらふらとした感じが襲う。え？嘘やろ？まだ10キロやそこらで？？うまく現状を受け止められない。でもエイドの方と話していると肩の荷がすっとおりたように楽になった。ボラのAさんの明るい笑顔と声で送り出してもらう。
しばらく走ったところでスタート直後に飛び出したランナーに追いついた。誰だろうと思って声をかける。すると…
えーー？？
マジっすか？？！！
どしたんすかー？？！！
(°▽°)
思いもがけない人物だった。
残り89.4km
レースレポート⑥へつづく
コメント
お風呂は超きもちよかったです(笑) 確かにお風呂はさっぱりできたんですが、身体が休息モードになっちゃったと少し後悔してます。TJARのように何日もかけるようなレースではお風呂は絶対入りたいですが、30数時間の場合は前半19時間半くらいで走って30分休息後すぐに走った方が結果的にはよかったかもしれません(たらればですけど)。もちろんお風呂のせいではなく走力不足も否めません^^;