2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

単独!ビワイチランニング!! 〜レポート③ 湖北編〜

単独!ビワイチランニング!! 〜レポート③ 湖北編〜


〜前夜〜
★★ライブ速報★★
〜概要とまえがき〜
〜レポート① 湖南編〜
〜レポート② 湖東編〜
からの続きです


色々あったものの何とか108kmを走破。昼間に猛威をふるった灼熱の太陽はようやく沈み、代わりに月明かりが照らす夜の時間帯へと突入する。時刻は19時過ぎ。スタートからおよそ13時間が経過。ペースが徐々に落ちつつも真っ暗の道の駅湖北みずどりステーションへ到着する。


▶︎▶︎湖北 → マキノ 108km–140km
《道の駅湖北みずどりステーション〜木之本〜海津大崎〜マキノサニービーチ 32km 5時間15分 avg.9'50/km》


19:05 (13:05経過)
108.0km地点
道の駅湖北みずどりステーションを通過


自販機にウィルキンソンなどの無糖炭酸水があるのを期待したがなかった。予想以上の疲労感があったのでベンチになだれ込むように座った。ライトをザックから取り出し点灯させる。自分の顔を下から照らし「お化け〜」などと言ってみたが誰からも反応はない。じっとしていると汗が冷えたのか急激に寒くなってきた。 気温は20度ほどだろうか。寒さを想定していなかった(雨の心配もなかった)ので防寒着はアームカバーだけしかもってきていない。アフォだ。このままじっとしている方が体力消耗しそうなので出発することにした。

燻製卵
うまかった♪(´ε` )

さぁここから湖北へと入っていく。真っ暗なので景色については特筆すべきことはない。湖北は道が少しややこしくなるのでスマホの地図を片手に走る。まずは木之本方面に国道8号線とぶつかるまで北上する。もはやたんたんと走り続けられる気力はなくなっていたので時折歩きを織り交ぜながら走った。


上記ルート(賤ヶ岳旧道)をお勧めする。国道8号線を走るのは危険だ。トラックなどの大型車がかなりのスピード走っている。噂によると歩道もない?!ましてや夜などは自殺行為に近いかもしれない。『ぐるっとびわ湖サイクルライン』という標識があるのでその指示通りに行けば大丈夫だろう。

こんな標識が立っている

この賤ヶ岳旧道はちょっとした峠になっていて楽しい。ずっと単調な道が続いていたのでこういう道はキツいが新鮮味がある。不思議と走り続けることができた。走り続けられた理由はもう一つある。それは恐怖心からだ。サイクリストもこの時間になると全く見かけない。野生動物が飛び出してきそうな気配や変な方向を向いた仏像らしきものが突然現れたりと、恐怖心のあまり早く走り抜けてしまいたい衝動に駆られた。


峠を越えると国道8号線と合流する。少し走ると分岐があるので左折して湖岸沿いの336号線へ向かう。ここもまた真っ暗で車もほとんど走っていない。心細く走っていると車を数台停めてバーベキューらしきことをしているグループがいた。ホッとする。地球上にほんとに独りぼっちになったとしたら…考えただけで恐ろしい。大袈裟か。

また8号線と合流するが琵琶湖一周サイクルラインの標識通りに裏道を進む。民家が立ち並ぶところに自販機があったので補給(深夜にごそごそとお騒がせしました)。しかしちょっと行ったところにコンビニ発見!迷わカップラーメンをチョイス。

うみゃぁああああ
ローソン西浅井塩津浜店


西浅井町岩熊の交差点

左折:奥琵琶湖パークウェイ 21.4km (山岳コース)
直進:303号線経由 5.5km (ショートカットコース)

左折しようとしたその時。

進入不可の看板が!!

どうしようか悩んだ。ビワイチを完走する上でどうしても奥琵琶湖パークウェイを走っておきたいところ。しかし通行止めになっていれば無駄足となる。もしかしたら歩行者は通行できるかもしれない。どうしよう。悩む。今の疲労感でこの山岳コースに足を踏み入れたところで本当に大丈夫なのだろうか。いや、無理だ。ここは潔く諦めて直進しよう。303号線でショートカットするコースを選択した。

※後日調べてみると夜間通行止め(午後8時から翌日午前8時まで)となっており、どうやら公には自転車はもちろん歩行者も通行禁止のようです。参考HPはコチラ


極端に歩道が広いトンネル


大浦口交差点

左折:西浅井マキノ線(ビワイチコース)
直進:303号線 (迂回路)

西浅井マキノ線
土日祝:通行可能
平日:通行不可
※もし平日にビワイチをされる方は注意が必要だ。参考HPはコチラ


ぐるっとびわ湖サイクルラインの標識通りに西浅井マキノ線へ向かう。



湖岸沿いに出ると月が湖面の上で明るく輝いていた。静かな湖畔の上に浮かぶ月明かり。テントでも張ってウイスキー片手に眺めていれば絵になるかもしれない。しかし、こちらは疲労がピークに達してまともに走れなくなっている状況。それでもこの月明かりで心が洗われ幾分か心細さを補ってくれた。


真っ暗な道が延々続く。何度「辞めたい!」と叫んだだろうか。誰に命令されるでもなく自分から始めた挑戦なのになぜ辞めたいと思うんだろう。そんな自分が情けなくもあり腹立たしかった。そしてまた「辞めたい!」と叫ぶ。


ほんとは超ウルトラなんて向いてないんじゃないだろうか...


真剣にそう思った。いずれは沖サバや川の道にだって挑戦してみたい。そうなれば400kmや500km近い距離を走る必要がある。にも関わらず現実はたかだか130kmやそこらで「辞めたい」「もう走れない」などと泣き言を言っている状態。いつも心に灯っているはずの火は消えかけていた。

スマホの電源を入れると応援のメッセージが。こんな夜遅くになっても自分のことを気にしてくれる人がいる。ゆっくりではあるもののようやく足が動き出した。とにかくマキノ駅まで行って考えよう。

話はそれからだ!

0:20 (18:20経過)
140km地点
マキノサニービーチを通過

レポート④ 湖西編へつづく





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