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第18回 村岡ダブルフル100kmウルトラランニング 2015
【概要】
《日程》
9/26(Sat) 前日受付
9/27(Sun) am4:00 レーススタート
《天候》
《コース》
100km 制限時間14時間
累積上昇高度 約3374m (累積標高)
累積下降高度 約3349m
9時間41分51秒 (net 9時間41分18秒)
100km男子 15位/620人
30代男子 8位
《装備》
〜ウエア〜
プリトビッツェM大会Tシャツ
ショートパンツ(Kalenji)
靴下(drymax)
シューズRC700(NewBalance)
キャップ(ARC'TERYX)
シンプルハイドレーション
ポーチQUANTUM(ultrAspire)
〜食糧〜
パワーバージェル×4 → 全使用
ハニースティンガー×1 → 全使用
shotz×2 → 全使用
《宿泊(キャンプ地)》
《装備》
〜ウエア〜
プリトビッツェM大会Tシャツ
ショートパンツ(Kalenji)
靴下(drymax)
シューズRC700(NewBalance)
キャップ(ARC'TERYX)
シンプルハイドレーション
ポーチQUANTUM(ultrAspire)
〜食糧〜
パワーバージェル×4 → 全使用
ハニースティンガー×1 → 全使用
shotz×2 → 全使用
《宿泊(キャンプ地)》
《温泉》
【前日 9/26(Sat)】
朝9:30頃
3人ともこの大会にエントリーしていたが、丹後ウルトラ後の大江山トレランでミフィオが捻挫してしまいドクターストップ。てなわけでミフィオは今回DNSして応援にまわってくれることに!ほんとに感謝です。
14時過ぎ
15時半頃
本日の宿泊地であるグリーンパークハチ北へ
すでに坂好練習会隊長であるタカさんファミリーが!タカさんは今回応援のためにわざわざご家族を引き連れて来てくれました。昨年はタカさんが出場して10時間40分台の好記録!その時オレは応援に徹していたのですが、タカさんのその勇姿を見て今大会のエントリーを決めたも同然です。
再びキャンプ地に戻って、タカさん奥様お手製の「しぐれ鍋」を頂きました。これが上手くて何度もおかわり!うどんとモチを食べまくってカーボローディング。
子供たちが元気でなかなか寝かせてくれませんでしたが、非常にリラックスした時間を過ごすことができました。
21:30頃就寝
少し寒かったですが毛布を持ってきていたので、寒くて何度も起きることはありませんでした。
少し寒かったですが毛布を持ってきていたので、寒くて何度も起きることはありませんでした。
【レース当日 9/27(Sun)】
《スタートまで》
朝2:30起床
もちろん朝ごはんは尾西食品の赤飯。ここ最近のウルトラ3連戦全てで朝ごはんはコレを愛食。今のところほんとに間違いない。(CM依頼来んかな?笑)
4:15頃
スタート会場となる村岡小学校へ(100K・88K出場者の駐車場は村岡中学校です。)
「受付の中に若くてかわいい子おったよ〜(デレデレ)」
ミフィオをほったらかして早速見に行く下衆いオレとパルさんとてっぺー兄貴。確かにてっぺー兄貴の好きそうな癒し系美人でした(笑)今思えばてっぺー兄貴はこの時からヤル気満々だったのかもしれません。それについてはまたのちほど…
タグを返却するミフィオ(涙)
そんなことをしている間にスタート時刻の5:00が迫ります。スタート位置へ移動して記念撮影。
列の真ん中あたりで待機してるとカウントダウン開始!
5!4!3!2!1…
5!4!3!2!1…
(その間、てっぺー兄貴はGPSが補足せず慌てていました笑)
《スタート〜15km avg.6'11/km》
ウォォォオオ!!
100km・88kmの選手総勢約1000人が一斉に飛び出す。スタートの瞬間ふと後ろを振り返ると、なでしこジャパンのウエアを着た女性が!これは、もしや?!キョロちゃん!!当ブログの熱心な読者ならご存知?!おんたけウルトラ100Kに出た時に死にかけのところを救ってくれた女神ことキョロちゃんです(その時のブログはコチラ)。神戸24時間マラソンの時以来の再会ですね。今のところおんたけでは後半ぶち抜いて勝利。しかし24時間では惨敗。なので1勝1敗!さて、今回は…?!
スタートしてすぐは村岡の町を往復する形で走ります。たくさんの提灯に灯りが灯っていてランナーの心を癒してくれます。そして早朝にもかかわらず地元の方々玄関先で声援を送ってくれます。これですよ。ウルトラは。
すると、ミフィオ発見!寒い中応援してくれていました!ミフィオー!!村岡をめちゃくちゃ楽しみにしていただけに今回のDNSは無念の思いだったはず。そんな中応援に来てくれたのはほんとに感謝です。丹後でも思ったけどミフィオは応援力がめちゃくちゃ高い!遠くからでも分かる全力の声援をしてくれます。そして今回はその真骨頂とも言える応援をしてくれました!これについても後ほど…笑
スタート直後からはてっぺーさんとキョロちゃんとその知り合いのランナーで喋りながらしばらく走りました。サブテンを狙うようなペースではなくほんとにスローペースです。8キロ辺りまではキロ6分30秒〜7分のペースでした。別に作戦でもなんでもありません。ただただお喋りしながら景色を楽しんで走っていたらこのペースになっていただけです(笑)しかし100kmというとても長いレース。今思えば最後までしっかり走り抜くにはコレが正解だったのかもしれません。
5kmを超えた辺りから少しずつ登りが始まります。確かに国内屈指の山岳マラソンというだけあって平坦な道は最初の5kmのみ。誇張ではなくほんとにその後はフィニッシュまで登り下りしかありません(笑)。よくこんなコースがあったものだと驚きを通り越して感心してしまいました。
スローペースでしたが登りに入るとエンジンがかかり始めます。といってもペースを上げるわけでもなく平坦と同じペースを維持します。キョロちゃんは無理せず走っているようで徐々にあの大きな笑い声が聞こなくなりました。すると一緒に走っていたてっぺーさんが根を上げ始めます(笑)。「りょーくん、先に行ってー!」しかし今考えるとこれは演技だったのかもしれませんね。事実てっぺーさんは10kmを過ぎた辺りで女性ランナーに声をかけ、そこからゴールまでずーっと一緒に走ったとか?!しかも最後は手をつないでのフィニッシュ!どうりで朝から様子がおかしかったはずですね(笑)。
これがその証拠写真!
おっと先を急ぎすぎました。いまはまだ8kmを過ぎた登りです。この辺りはガスっていましたがほんとに景色がいいところです。タカさんが応援のために車でここを移動したらしいのですがとても景色がいいところだと語っていました。辺りは静かな雰囲気の中、息のあがったランナーの呼吸音だけが聞こえます。正規エイドなのか私設エイドなのか分かりませんが頻繁にエイドがあったように記憶しています。ぶどうが美味しかった!冷えからか尿意があってトイレに入ると先ほど抜いたランナーたちに追いつかれてしまいましたが、焦らず一定のペースで駆け上がりました。腹は減っていませんがジェルを一つ補給。
《15km〜30km avg.5'01/km》
15km手前で分岐があり、88kmランナーとは約26km地点で合流するまで一旦お別れです。ここからはしばらく下りが続きます。すると前日キャンプをした見覚えのあるハチ北の看板が現れ始めました。もしかしたらタカさんがいるかなぁ。まだ寝てるかもなぁ。と、目を光らせながら走っていると、いました!!雪駄に前かけという奇妙な姿で声援を送っている人が!!「タカさーーーん!!」こんな怪しい格好で応援しているのはタカさんに間違いない(笑)!!ほんとに元気をもらえました!!
タカさん撮影
タカさんと別れるとすぐにハチ北の激下りが始まります。激坂だけならまだしも、この辺りは民宿がたくさんあり地元の方々の大声援があります。なのでついペースを上げてしまいます(笑)。タカさんに「あそこは気をつけろよ〜」と事前に釘を刺されていましたが、やっぱり我慢できません(笑)。あまりの気持ちよさに一気に駆け下りる!キロ4分台前半を何度も叩き出していましたね…
民宿街を走り抜けると徐々にゆるやかな下りに変わっていきます。いいペースで走るランナーを追いかけながら走りました。25km手前で8:00スタートの66km選手が声援を送ってくれていました!すると見覚えのある顔が!!これは!!レフタツさん(レフリー達也さん)!!「がんばれよー!!」と力強い声援を頂きました♪
44K女性ランナーのお尻を追っかけながら、激登りを走破し和佐父峠のエイドを過ぎると今度は一転激下りに変わります。この辺りはジェットコースターのような峠道ですね。調子に乗ってスピードを上げ過ぎてしまいます。ランナーに気をつけながら次々とランナーをパス。これが気持ちよくてさらにスピードアップ(笑)。あっという間に約70km地点の和佐父の集落まで降りてきました。
フィニッシュ後のレフタツさん「イエーイ♪」
66kmの選手とハイタッチをしながら走れるのは気持ち良過ぎる!!めちゃくちゃ元気をもらえました!こういう演出が村岡ダブルフルの人気の所以でしょう。ここを過ぎると黒田石碑エイドまで標高差100mを登ります。途中で88kmランナーと合流する様ですね。走っている時には全く気づきませんでしたが(笑)。そして一気に下ります。
《30km〜45km avg.5'44/km》
一気に下っていくとここから分岐(折り返し)が連続します。まずは100K・88K組は左の川沿いへ進路を変更します。標識に気をつけて、誘導員の指示に従えば大丈夫でしょう。折り返しがあるので早いランナーと会う事ができます。すでに4km近くの差ができていることになりますね。
2個目のジェルを補給し、呼吸を整え、景色を楽しみながら走りました。ちょうど折り返しのあたりは地元の方の声援も多く、美しい田園風景の遠くにたたずむ山々。そして青空が広がる。思わず天を仰ぎながら「最高やないかい!!」を連呼しました(笑)。折り返してからはパルさん、てっぺーさん、キョロちゃんを探しながら走ります。すると、なでしこジャパンウエアのキョロちゃんが!!「ひゃっほーーい!」お互いにひゃっほいポーズをしてテンションを上げます(笑)かなりリードしているとはいえキョロちゃんはいつスパートをかけてくるか分からないので油断禁物です。
一度目の分岐が終わると37.1km地点の第一関門(関門時間は10:00)を通過します。するとまたもや二度目の分岐に突入。ここは100K選手だけの折り返しコースですね。進路を右手にとり猿尾滝、作山方面へ登っていきます。声援を送ってくれるおじさんが「ソーメン食べていきやー!」と声をかけてくれました。噂の流し素麺エイドですね。パルさんが去年行き帰りどちらも食べたというところ(笑)。標高差120mを登るのですがなかなかキツい。マリオのコスプレをしたランナーに声をかけてパスした記憶があります。2kmほど行くと猿尾滝エイドがあります。ここで折り返しかと思いきやまだ先があるのですね。さらに1km登って作山エイドで折り返し。下りは快調に飛ばして猿尾滝エイドで豚汁を食べる。うまい!よし!出発じゃ!!エイドを出た瞬間・・・
エイドのおばちゃん「流し素麺はこっちじゃよ〜〜〜!」
あっ・・・
気づいた時には既に遅し。頭から流し素麺のことをすっかり忘れていました(涙)そして流し素麺はエイドの奥のあまり見えないところでやっていたようです。。それにもう下るスイッチが入っていたので足をとめられません。流し素麺が食べられなかった・・・。本レース中最大の後悔ですね(涙)。
下りなので登ってくる100Kランナーにファイトっと声かけをしながら快調に飛ばします。分岐に戻ってくると88K・66K選手と入り乱れるような形で走ります。ちなみにゼッケンで色分けされていて緑が100K・黄色が88K・青色が66K・オレンジ色が44K選手と分かるようになっています。ただもう少し色を濃くするとか、ゼッケンの色をハッキリさせた方が良さそうだとは思いました。すると遠くの方に見覚えのある怪しい人がランナーに声援を送っています。酒屋の前掛けに「頑張れ」と書いたキラキラうちわを4枚腹にさしています(笑)。そうです!我らが隊長ことタカさんです!!
「りょー!!いいぞー!!その調子やーー!!!」
タカさんに会ったことで先ほどの折り返しでヘバっていたのが一気に回復!!しかもちょうど蘇武岳への登りが始まる地点で応援してくれていたので、新鮮な気持ちで登りを走っていく事ができました♪
ひゃっほーい
登って行くと下から声が聞こえてきます。タカさんが何やら大声で叫んでいます。
「小西さんが前におるぞーーーー!!!」
マジですか??!!小西さん(通称コニタン)は坂好練習会に何度か来てくれたことのある美女ランナー。ほんとに美女です。もう一度言います。ほんとに美女です(笑)。88Kで出場しているようです。これは何としてでも追いつかねば!!
しばらく走るとハチミツ屋さんの私設エイドを発見!!何やらエイドの人と楽しく話しながらキラキラ笑顔をふりまいている女性ランナーが。しかしオレが到着した時には行ってしまいました。もしや・・・。と思いましたがひとまずエイドでストップ!ハチミツ屋さんエイドでは無償でハチミツのジェルを配っていました。食べてみるとウマい!!しかも濃厚で効きそうな感じ♪どうやったら手に入るのか調べてみる必要があります。
ハチミツエイドを出発すると先ほどの笑顔キラキラランナーが!恐る恐る声をかけます。
「こ、こ、小西さんですか?(こう見えて小心者なのです)」
「あっ!りょー君ですよね!!」
やはりあの美女ランナーのコニタンでした!!しかも名前を覚えてくれてる!!こんな幸せなことはありません。しばらく談笑しながら並走させて頂きました。
しばらく行くと44.5km地点に耀山エイドがあります。すると・・・
「りょーーーくん!!」
ドスの利いたこの声は!!なんとミフィオが地元のボランティアの方に混じってランナーにジュースを配ってるではありませんか!!まさに不意打ち!!これぞ応援の真骨頂!!あまりに地元の方々と溶け込んでいたのでコントのような面白さがあり大爆笑!!ホンマにオモロい!!めちゃめちゃ力貰えたわ!!
コニタンと2ショット♪
ミフィオおもろすぎるわ!
さて、おもしろミフィオエイドでミフィオとコニタンと別れたてからがいよいよ蘇武岳への激登りが始まります。コース上にある蘇武岳最高地点は標高1040mであり、耀山エイドからは標高差700mを約8kmで登ります。こんなコースが100kmウルトラマラソンにあるのは異常なくらいの激登りです。しかもすでに45km近く走ってきてるわけですから想像を絶する登りですね。
気合いを入れるためにジェルを1つ補給して呼吸を整えながら走りました。66km・88km・100kmランナーのほとんどの方が歩いています。走っているのは自分だけ(笑)。なので次から次へとランナーを追い越していきます。
ここ走っちゃって後々大丈夫なの??
ふと不安が頭をよぎる。ランナーを追い抜く際に「す、すげぇ」という声が聞こえてくる。なのでもう足を止めるわけにはいきません(笑)。息があがらないスピードで眈々と走りました。するとやはり刺激を受けて後ろから追ってくるランナーの足音が聞こえます。しかし、66k選手であろうが88k選手であろうが負ける訳にはいきません。背後に迫ってくると抜かれないようにスピードをぐっとあげトップ争いさながらの攻防戦を繰り広げました。
《45km〜60km avg.5'34/km》
この区間は蘇武岳頂上への激登りとそこからの緩やかな下りです。ずーっと山の中ですね(笑)。さて、先ほどの話の続き。次々とランナーを追い抜いて行くなか、ふと横を見るとどこかで見たような見覚えのあるランナーが。
「もしかして、大泉12時間走でお会いした・・・?」
「あーーーー!!!」
先日の大泉緑地12時間走で初めてお会いしたムラさんです!ナカッチさんの知り合いの方でパルさんのブログファンでもあります。なのでオレのこともよくご存知(笑)。村岡ダブルフルは66kmで参戦していました。ムラさんはこの登りを歩いていたので、行きますよーー!!と半ば強引に走らせてしまいました(汗)。そこから蘇武岳頂上まではムラさんとしゃべりながら走る。自分一人ではもしかしたら歩いていたかもしれませんが、ムラさんと談笑しながら走る事で最後まで走りきれました。ほんとにありがとうございました!!
フィニッシュ後ムラさんと一緒にひゃっほい♪
50km地点を通過が4時間36分くらい。最初はどうなるかと思いましたが、なかなか良いペースで来ています。しかしウルトラはこれから。しかも蘇武岳登りのまだ途中であり、これから大きな山を3つ越えなければなりません。丹後で言うとまだ碇高原の登りにも差し掛かっていません。正直最後まで持つのか不安でした。
ムラさんとしゃべりながら走っていたおかげで気がつけば見覚えのあるエイドに到着!第2関門(関門時間12:30)の蘇武岳展望台エイドです。ここは昨年の村岡応援の時にトレイルルートから入って応援に行った箇所でもあり、山トコでも今年6月のみかた残酷マラソン前に蘇武岳登山をしたのでとても感慨深い場所です(その時のブログはコチラ)。
2015年6月蘇武岳山頂にて
村岡のコースでは蘇武岳山頂(標高1074m)には登りませんが、舗装路のある最高地点(標高1040m)は通過します。エイドのある展望台はその少し手前にあります。ここで足にドンとした重みが。ウルトラを走ると必ずこうなります。足の筋肉が硬直しているような感じですね。痛みとかではないんですが屈伸もままならない感じです。まだ半分しか進んでなくてこの状態はかなり不安になりました。ふと見ると冷却スプレーがあったので、足という足にふりかけまくりました。これが正解!!ぶっちゃけこんなもの今まで効くわけないと思ってましたが、今大会ではこの冷却スプレーにめちゃめちゃ助けられました。※後半のエイドは至るところにこの冷却スプレーがありました♪
ムラさんと最高地点を登りきったあとは下りなので、ムラさんとはここでお別れしてムリのないペースで駆け下りました。ここで足を使いきったら絶対後半失速する!と何度も自分に言い聞かせ、できる限り一定ペースで下ります。蘇武岳登りから下りにかけてBDKと書かれた赤いTシャツのランナーと何度も前後しながら走りました。しかし下りは抑えて走っておられたようなので先行させて頂きました。そこからは一度もお会いしませんでしたが、結局オレの次にフィニッシュしたようです。後半かなり追い上げられていたようなので手を抜けばブチ抜かれていたでしょう。ゴール後も少しだけ挨拶させて頂きました。
蘇武岳下りに話を戻します。比較的ゆるやかな下りなので単調と言えば単調なコースです。時折景色が広がるので気持ちを入れ替えながら走りました。下りの途中にあるエイドはパス。確かこの下りで4つ目のジェルを補給しました。
《60km〜75km avg.5'50/km》
60km地点辺りから先ほどの緩い下りとは一転して激下りに変わります。ストライドを小さくしできるだけ回転数を上げながら足に負担の無いよう走ります。普段はかかと着地の走り方はしないのですが、今回は下りのみ時折かかと着地を織り交ぜながら足裏全体を使う走りを心がけました。RC700は意外にかかとのクッションがしっかりしているので、登りや平坦はつま先着地、下りは足裏全体で着地という走り方が向いているのかもしれません。
とは言え蘇武岳最高地点から約15kmも下ってくると足に疲労が溜まりまくってます。はっきり言って、これから始まる和佐父峠への激登りはある衝撃の事件が起きなければ絶対に歩いていたでしょう。その事件は第3関門のエイドを越えた約65km地点で起こりました。
蘇武岳からの下りが終了すると和佐父峠への激登りルートと合流します。すると下から大集団がぞろぞろと歩いて登ってくるではありませんか!!
あっ!ハイキング客と合流してしまったのかな?!
と思いましたが、よく見ると全員オレンジ色のゼッケンをつけています!!実はこの方々44Kランナーの皆さん。ほとんど下調べせずに走っていたのでまさかここで44Kのランナーと合流するとは思ってもいませんでした。レース後よく調べてみると44Kランナーの方々はスタートからここの合流地点までずーっと下の方から激登りを登ってこられてるのですね。ウルトラ初心者の方々に限らず、普通はそりゃ歩くわな(笑)
しかしオレは頭のネジが吹っ飛んでるので和佐父峠への登りを走り続けます。コース上は44Kランナーの方々で溢れかえっていたので文字通り縫うように走ります。時折、すいません通ります!と言いながら。すると、
「す、すごい、走ってる・・・・」
やら
「100Kランナー頑張れ!!」
「ナイスラン!ファイト!!」
など稀に後ろから声が聞こえてきます。
こうなるともう、歩けない・・・・(爆)
シンプルハイドレーションに入れていた水を時折被りながら走り続けました。不思議な事に一定のペースで走り続ければ登りでもそれほど息があがらない。丹後で言えば碇高原に登っているところ。泉州の丹後ではフラフラで走れず歩いてしまった。圧倒的に累積標高のある村岡でなぜ今激登りを走れているのか・・・。きちんと定期的にジェルなどを補給をしているからだろうか。それとも、44Kランナーは女子ランナーが多くいいとこを見せようとテンションが上がっているから。んー、認めたくは無いが後者だろう。44Kランナーがいなければ確実にサボっていたと思うので、こういった村岡の演出は素晴らしい!!
和佐父集落 ※ミフィオ撮影
ここはパルさんの故郷であり、今年6月のみかた残酷マラソン前に山トコで来た場所です。その時チビというめちゃめちゃ可愛い柴犬と出会ったので、そのワンちゃんにもう一度会うのが今大会の楽しみの一つでした。しかしそのとき会った場所を通り過ぎるもいない(泣)!!やはりいなかったか・・・と諦めかけたその時・・・
ミフィオーーーー!!!!!
ミフィオがこのおじいちゃんおばあちゃんの中で完全に溶け込んで応援してくれていました!これぞ応援の真骨頂第二弾です(笑)。またもやコントのようなオモシロさに大爆笑!!めちゃめちゃ元気をもらえました!!
あまりの面白さに急ブレーキ!
ん?よく見ると・・・あれは・・・・
チビーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
チビは決してイヤがっているわけではありませんw
まるで自分の飼っている犬かのように飛びつきました(笑)ミフィオにチビにおじいちゃんおばあちゃんのあたたかい声援。もう完全回復したと言っても過言では無いでしょう(んなこたぁ無い)。それは言い過ぎですが、この時ばかりは疲れなんてものは吹き飛んでいました!ありがとうミフィオ!!そしてチビ!!!また来年も会いにくるからな〜!!!と言ってお別れしました。
激下りが続きます
下りきると73.3km地点の第4関門(関門時間15:00)である射添会館に到着。ここは大きなエイドで預けていた荷物を拾えるところです。もちろんオレは今回も預けていませんが。タカさんファミリーが応援に来てくれていないか探しますが、いない(涙)。44Kに出場している坂好メンバーのまゆちゃんとしのけんさんもずっと走りながら探していたので、ここで会えるかなと期待します。エイドで人がごった返しているところ、ふと横を見るとあ!まゆちゃん!!と声をかけますが別人でした(涙)。今思うと、この時は少し人恋しくなっていたのかもしれませんね。そうめんがウマかった!!
ここのエイドは懐かしい場所です。昨年の村岡応援の時にパルさんがかなり苦しんでいた場所です。
2014年大会 パルさん「おえぇーーー」
先ほどミフィオに会った時にパルさんの調子を尋ねると、気持ち悪くならずに元気に走っているとのこと!!今回は完走が期待できそうです!!自分にも気合いを入れて射添会館を後にしました。
昨年の村岡応援の時に応援していた橋が現れました。ここは前回のブログにも登場した女性(以降ビワちゃん)と出会った場所です。自然とビワちゃんを探すもいません(涙)。
それもそのはず。事前にメールが来ていました。
『晴れた時はキックベースの試合があるから応援にいけましぇーん』
キックベース?(笑)ん?小学生かいな?!というツッコミは置いといて、行けない代わりに手書きの応援メッセージを写真で送ってもらえました!!
名前がじょーくんになっとるねw
ここまで書いてもらって頑張らなかったら愛想が尽かされます。「なんでキックベースやねん(笑)」と一人でツッコミながらこの思い出の橋を渡りました。
ここからまたもぐんと登らされます。一定のペースを維持。するとものすごく巨大なお寺である長楽寺へ誘導されます。
長楽寺HPより
なんと村岡ダブルフルは長楽寺の中がコースになっており、巨大な大仏が3体納められている大仏殿の中をぐるっと一周まわるように走ります。
長楽寺HPより
境内では吹奏楽部の演奏がされていたりと、演出が面白く、75km近く走ってきたランナーを楽しませてくれました。また、おはぎとお茶が振る舞われています。きな粉のおはぎを手にとり食べながら走らさせてもらいました♪
《75km〜90km avg.6'22/km》
ここまで比較的順調にきていました。しんどい局面でもしっかり足が動いていました。しかし、やはりウルトラはそう甘くありません。長楽寺を過ぎた75km手前から81kmくらいまではだらだらと登りが続きます。もちろん歩く事なく走れているのですが、明らかに足が上がっていない状態。歩いてるランナーよりは速いですが、しっかり走れているランナーには抜かれてしまいます。ここで100Kの選手にも抜かれてしまいました。しかし、まだあと25km近く残っています。ここはじっと我慢してマイペースで眈々と走り続けました。
確かこの登りの途中でおばあちゃんが一人でテーブルを出して私設エイドを開いてくれていました。おばあちゃんに「これ何〜?」と聞くと、
「みょうがを酢で浸けたもんやで〜 食べてってや〜」
少し齧ってみると、みょうがの香りと酢の酸味が口の中にフワっと広がります。
・・・う、うまいやないかぁぁい!!
あまりの感動に心の中で絶叫しました(笑)。少しずつ齧りながら登っていきます。するとエイドが見えてきました!ここからは下りです。登りの反動からついスパートをかけてしまいそうになりましたが、まだ終わりではありません。最後に大きな試練が控えています。ここは自粛して足にできるだけ負担をかけないように下りました。
85kmを越えたところから距離表示があと15kmという具合にカウントダウンしていきます。これが嬉しいような悲しいような。気づけば距離表示を探しながら走ってしまっています。これは悪い兆候。しかもだらだらとした道が続き、後ろから明らかにランナーが迫ってきている状況でした。足音が近づいたり遠のいたり。これは100Kランナーだなという確信があったので抜かれないようにペースを維持していたのでかなりキツい状況でした。すると・・・ん?遠くに見えるあの青いTシャツは・・・??
ミフィオオオオオオオオオオオ!!!!!
ほらほら!がんばらんかぁぁあい!!
いけぇぇーーーーーーー!!!!!!
パン(弱)
↓
ひゃっほい(弱)
声援に応えられるよう精一杯のひゃっほいをしますが力が入って無い(笑)ミフィオは応援バスを利用して皆を応援しながら各地を点々としていたようです。足をケガしていながらこの応援力。誰にも真似できませんね。この応援が最後の峠越えの起爆剤になったことは言うまでもありません。88.1km地点の長坂エイドにはお好み焼きがありました。今回はコレを絶対に食べようと思ってたので無理矢理口に放り込みます。うん!うまい!!
《90km〜フィニッシュ avg.6'06/km》
ミフィオの声援とお好み焼きのおかげで後ろのランナーに抜かれることなく91.2km地点の第5関門(関門時間17:30)のエイドに到着しました。ここで先ほどから後ろにいた100Kランナーと少しお話しました。この方は登りは歩いて下りは全速力で駆け下りるとの事。時計は8時間50分近く経過しています。フィニッシュ後にお話することができたのですが、見事サブテン達成していたようです。どんな下り方をしたのか気になる(笑)
最後のジェルも投入し、残すは一二峠を越えるのみ。第5関門のエイドから標高差約250mを4kmで登ります。これがキツい。もうランナーはほぼ全員歩いています。なぜか丹後の時と違って歩きたい衝動には駆られません。もちろん足はオモリのように重いですが、やはりジェルや補給を定期的にしっかりしているおかげか足が動きます。眈々と走って登り続けました。ウォーキングで参加されているグループを何組もみかけましたが、通り過ぎる度に「がんばれー!あともう少しですよー!!」と声をかけてくれます。しかも女性が多いので頑張れる(笑)。
登りのキツいところで、私設エイドでしょうか?スイカを配っていました。思わず2個かぶりつきます。もはや志村けんさながらの早食い(笑)
参考動画
この登りで以前に抜かれた100Kランナーをパスして順位を上げる事ができました。そしてついに95.5km地点の一二峠頂上のエイドへ到着!エイドが見えたとき
走りきったぁ・・・
これで登りはもう終わりだぁ・・・
だいじょうぶだぁ・・・
と声に出して言ったのを覚えています(最後は余計ですがw)。残すは4.5kmを文字通り駆け下りるだけです。コールドスプレーを両足全体に振りかけまくって準備完了。
ここからはもう足に優しい走りとかは関係ありません。ただただ全力を尽くして大爆発するだけです(良い子はマネしないでね)。前を走るランナーを次々ぶち抜いていきます。気分はキロ4分くらいで走っているつもりでも、さすがに95kmも走ってきた足だと実際はキロ4分30〜5分で走っていたようです。残り2kmあたりでジーンとこみ上げてくるものがありました。残り1km。スケッチブックに『あともう少し』と書いて応援してくれる方がいます。そして・・・遠くの方に・・・酒屋の前かけをしたアノ人が・・・・
タカさーーーーーーーん!!!会いたかったよーー!!!
りょーが来たぞー!
タカさんファミリーやミフィオが応援にかけつけてくれました!村岡小学校への最後の沿道を走りタカさんの子ども達とハイタッチ!そして小学校内のグラウンドに入って・・・
パン(強)
↓
ひゃっほい(強)
最近恒例のひゃっほいフィニッシュ!!
名前が載った♪
9時間41分51秒 (net 9時間41分18秒)
100km男子 15位/620人
30代男子 8位
《フィニッシュ後》
《フィニッシュ後》
タカさんやタカさんファミリーそしてミフィオにお礼を言って着替えに行きました。すると寒気と立ちくらみのようなものがやってきて少し気持ち悪くなってきました。貧血なのか何なのか・・・。よくわかりませんが、無料で配られる豚汁を3杯くらい頂き、ミフィオに胃薬をもらいました。
豚汁うまかった
帰ってくるランナーを出迎えました。
66Kのレフリー達也(レフタツ)さん!
66Kのムラさん蘇武岳ではお世話になりました!
44Kのまゆちゃん・ささやん・しのけんさん!
88Kのこにたん!
パルさんの状況が気になりましたが、立ちくらみがひどくなったので車に戻って1時間ほど仮眠させてもらいました。18時半頃起きるとスッキリ。やはり疲労だったようです。急いでみんなの元へ戻りパルさんの近況を尋ねると91kmの最終関門で引っかかったとのこと。めちゃくちゃ残念ですが吐気を攻略されたようなので今回はゴールしたも同然だと思います!!
パルさん!
てっぺー兄貴!女性と一緒に帰還!!
クリリンと!
19:00に大会終了の花火
【あとがき】
村岡ダブルフルは噂通りの坂だらけコースだった。変化に富んだコースやエイドの豊富さ。そして地元の方々の応援が素晴らしい手作り感溢れる大会に感動した。そして、このコースを全て走りきれたのは大きな収穫。今までほとんどジェルなどをとらずにウルトラに挑んで後半足が動かなくなっていたが、今回は定期的に計7個のジェルとエイドの食事をできるだけ補給した。そうすれば後半足が止まる事無く走り続けることができた。どうしてこんな当たり前のことに今まで気づかなかったのか謎である。いずれにせよ今までのウルトラで一番満足のいく走りができたと思う。
さて来週はOSJのKOUMI100。100マイル(約160km)のウルトラトレイル。村岡ダブルフルで自信を得たが、次回は100kmを大きく超える超ロングに加え、ロードではなくトレイルが舞台。しかも夜中寝ないで走る事になる。標高もあるので気温も低い。天候次第では地獄を見るかもしれない。十分リタイアもあり得る。果たしてどうなるのか・・・
次回更新を乞うご期待
さようおなら
※写真のほとんどが応援に来てくれたミッフィーさんやタカさんが撮影したものです。ありがとうございます!
コメント
蘇武ではありがとう~、後ろから声をかけてもらったおかげで登りきることが出来ましたよ。
写真まで載せてもらって嬉しいですわ!何か坂好練習会に入れたみたいやね。
一度も坂を歩かなかったすごい人と一緒に走ったことを誇りに思います!!
OSJでの健闘を祈ります!!でもあまり無理はしないでください。
また、練習会あったら宜しくお願いします!!
むらさん(パルさんブログでは半チャンハリガネ)
蘇武岳では一緒に走れて楽しかったです。あそこで出会えたのもナカッチさんのおかげですね♪もちろん坂好練習会の一員ですよ!!これからも練習会があればぜひとも参加して下さいね!
KOUMI100は正直ビビリまっくてます(汗)。未知の領域なので。まぁ何とかなるかな??リタイアしてしまったとしても優しく慰めてやって下さい〜(笑)
これからもよろしくです〜★
逆にこちらも久しぶりに読んじゃいましたわ!そういや小西さんと当分会ってないっすね〜
お!エントリーされたんですね!楽しみです♪勇者の道は制限時間結構きつそうですからいつもみたいに女の子に声かけまくってたら間に合いませんよ〜笑