OSJ ONTAKE100 2017〈100マイル〉〜レースレポート①〜

OSJ ONTAKE100 2017〈100マイル〉〜レースレポート①〜


〜結果報告〜
〜大会概要とまえがき〜
からの続きです

【はじめに】

いよいよ今回からレースレポートに入っていきます。何だか記憶がぼんやりしていて詳細を伝え切れる自信は今のところ全くありません。ご存知の方も多いと思いますが、"おんたけ100"は普通の100マイルレースとは異なり、ただひたすら足場の悪い林道が延々と続きます。景色にも大した変化はありません。特に夜間スタート(午後8時)のため、レースの大半を暗闇の中走ることになります。だからレースレポといっても変化に富んだ景色を描写することなど不可能に近く(もちろん筆者の力量においては。)、どうしても個人的な心の変化や小さな出来事を追うだけになってしまいます。したがって、読者の方を満足させる自信は到底ありませんし、いつかマイルに挑戦してみようという方にとってもほとんど役に立たない可能性が高いです(といっても、いつもそんなレポばかりですけど^^;)。

 もし「いつものことや!それでもええで!」という懐の広い奇異な方がいらっしゃるとしたら一読して頂ければとても嬉しいです。そして、万が一にも100マイルを走る走らないに関わらず(あるいはランナーであるかどうかに関わらず)、一つの"読み物"として読者の方が「へぇ。そんな感じかぁ。」とか「何してんねん!そこでもっと頑張れや!タコ!!」などと少しでも共感して頂けるとしたら筆者としてそれ以上の喜びはありません。

 おっと。またまた前置きが長くなってしまいました。早速このダラダラとした前置きで幾ばくの読者を失ったか分かりませんね(涙)それでも残った皆様(自然淘汰された皆様)、時刻は7月の3連休初日である土曜日の夜20時頃、場所は御嶽山の麓に位置する王滝村の松原スポーツ公園からその100マイルレースは始まりました。


【レースレポート】

パルさんと山の師匠

昨年(2016年)は緊張と不安で全く落ち着かなかったのを覚えている。単に長距離レースに慣れたせいなのか、体調が良い状態で臨めているせいかは分からないが、今年は非常にリラックスした雰囲気でスタート地点に立つことができた。

KAIさんとミフィオ

何人かの知り合いのランナーと挨拶を交わせたのもその要因かもしれない。ミフィオのお知り合いで村岡120kを走る長さん、KOUMIや彩の国で出会った小林さん、1年ぶりの再会となる超ウルトラ兄さんのKAIさん、小江戸大江戸や橘湾でご一緒した大川さん、そして初100マイルというinov8のBUNさんと大先生のKABAちゃん


photo by ミフィオ
左からミフィオ、KABAちゃん、ひゃっほい、BUNさん、KAIさん
(スタート直前)


▶︎▶︎START → CP1 0km-52km 
《松原スポーツ公園〜第1ループ〜小エイド〜CP1 52km 05:38:29 Avg.6'30/km 区間順位6位》


7/15(Sat)
20:00 (00:00経過)
0km地点
松原スポーツ公園をスタート

約160名にも及ぶ100マイル挑戦者の熱気に囲まれると、「本当に今からあの林道地獄を走るんだ」という現実にようやく引き戻された。一度でも"おんたけ" を体験したことのある方なら「なぜこれほどまでに苦しいコースにもう一度挑戦するんだ」と自問自答したことがあるはず。自分の場合、スタート5秒前になってようやくその答えを見つけたような気がする。

もうやるしかない!!

START→第1ループ入り口

100K出場の山の師匠チカさんに見送られながらスタートゲートをくぐった。まずは松原スポーツ公園を出ると舗装路をゆるやかに登っていく。距離は5、6kmほどだろうか。昨年はかなりゆっくり入ったが、今年は最初からカチッとしたペースで走る。遅すぎず早すぎずといったところ。先頭はすぐに見えなくなったが、徐々に形成された第二グループに属するような感じになった。

湿度はそれなりにあったのかもしれないが体感としては非常に走りやすいコンディションだったと思う。気温は思いの外低く、ジメジメとした不快な感じはない。大阪ではまず経験できない高地特有の気候に感謝しながら、前のランナーが照らすライトの明かりを追い続けた。

林道に入ると4,5人の集団の最後尾を走る形になった。ポール使いのオレンジ一色のランナー赤いシャツのランナー(のちに2位となる小島さん)青いシャツのランナー(のちに優勝する五十嵐さん)と一緒に走る。この時は彼らが表彰台に立つランナーとはつゆ知らず。今考えてみると確かに驚くほど良いペースで走っていた。

第1ループ→小エイド

第1ループへ入る手前の下りで彼らを抜いて集団から抜け出た。昨年は下りを極端に抑える作戦だったが、今年は登り下りともにペースを落とさない作戦。岩湧山やら100マイル走やら先月の練習量を考えると少々序盤から無理しても足は潰れないだろうという謎の自信があった。気持ちよく走って行く。後ろから下りの速いランナーに追い抜かれたが気にせずマイペース。結局第1ループを抜ける手前で彼を追い越した。

基本補給計画はこんな感じ。

・1時間ごとにジェル1本(エネルギーバーやら羊羹含む)、2RUN1粒
・2時間ごとにサラミ入りのレーズンバターロールパン1個、アミノバイタルpro1本

プログラミングされたロボットのごとく定期的に摂取し続けた。今考えてみると走っているというよりもずっと食べていたように思う(笑)気が紛れるという意味でも食べ続けるというのは効果的かもしれない。

第1ループを抜けると先ほどと同じコースに戻ってきた。歩いているランナーの横を走りながら抜いて行く。確かにきつい。でもさっきは何の苦もなく走っていた登り。こんなところで歩いてしまったら後半はだだ歩きになるに違いない。無理のないように走り続け...


あかん!
きっつ!!
歩いちゃおっ
\(^^)/

さすがに心拍がグッと上がる感じがあったので歩きを入れて心拍を落ち着かせる。そしてまた走るを繰り返す。それでも徐々に前を行くランナーに追いついた。


小エイド→CP1


43km地点
小エイドを通過

小エイドに到着した時には前のランナーはすでに出発していた。自分が今何番目か少し気になったがまだ序盤だ。こんなとこで順位を気にしても仕方がない。残り10kmほどでCP1なので水を500mlを補給するとすぐに出発した。

ここから登りがじわじわと続く。 ちょうど前を走るランナーの明かりが見えていたのでそれを目標に走り続けた。ゼッケン番号が見える位置まで近づくと番号が若い。おそらくT北さんだ。おんたけ100マイルの上位常連である凄いランナー。噂によると当ブログも見てくれているとか?!追い抜く際に声をかけようかと思ったが、また抜かれるだろうと思ってしれっとパス。

突然だった。

快調かと思われた矢先、後ろから突然棒で叩かれたようにどっと疲労感が襲ってきた。やばい!こんなとこで失速?!やっぱペースが速すぎたのか?悪いイメージがどんどん増幅して頭の中を埋め尽くした。


あ!このイヤぁな感じは


眠気だ!!
(*_*)


予定にはなかったがカフェイン入りのジェルを急いで摂取する。そして気を紛らわせるためにもバームクーヘンをモグモグ食べながら走った。少しはマシになったがそれでも登りで歩く回数が増え始めてしまう。思わず後ろを振り返る…すると100メートルほど後ろにヘッドライトの明かりが。このままズルズルと後退していくかも…焦る。

50km地点付近でついに1人のランナーに抜かれた。先ほど抜いたランナーかと恐る恐る後ろ姿を確認すると、なんと第1ループまで一緒に走っていた赤いシャツのランナー(2位の小島さん)だった。物凄い軽い足取り。失礼ながらこの時初めてこの方が只者でないことを知った。こんなとこで負けてられるかい!少しづつ離れていく小島さんの背中を追いかけながらCP1まで黙々と走り続けた。


日付は変わり
1:38頃 (05:38経過)
Avg.6'30/km
52km地点
CP1を通過

ここであの人と出会い、おめめがパッチリ覚めることになる。

残り101km

レースレポート②へつづく



コメント

KABAちゃん(あっち方面のひとではないですよ) さんのコメント…
臨場感がある文章、いつも楽しく読ませてもらってますよ!
またどこかで会える日を楽しみにしています!!
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
KABAちゃんありがとうございます!
そして完走おめでとうございます!リザルト見ましたが何気に昨年の自分より速いじゃないですか!
底しれぬポテンシャルを感じます(°▽°) これからもブログともどもよろしくお願いします♪