2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

第9回 熊野古道中辺路マウンテンランレース 2017 その⑤ ~レースレポート・後編~

第9回 熊野古道中辺路マウンテンランレース 2017 その⑤ ~レースレポート・後編~

その① 〜結果報告〜
その② 〜大会概要〜
その③ 〜レースレポート・前編〜
その④ 〜レースレポート・中編〜
からのつづきです。


▶︎▶︎AS3 → AS4 → FINISH 
《真砂登山口AS3(21.7)~清姫道~潮見峠AS4(25.5)~なかへち総合グラウンド(32.0)》



10:45頃 (01:45経過)
avg.4'50/km
21.7km地点
真砂登山口AS3を通過


がんばれー!いけー!

ここでも地元の方達だろう、大勢の子どもたちが我先にと声援を送ってくれた。無垢な子ども達の顔を見ると疲労感がスゥーっと抜けていく。ありがとー!先ほどのエイドで水は満タンにしていたので、梅干し2つを手にとっただけでほぼ止まることなくエイドを後にした。

さぁここから最大の山場となる清姫道の激登り区間に入っていく。約4kmで標高差400mを一気に登る。特に前半部分は一気に標高を稼ぐのでかなりの急登だ。体感的には崖をよじ登っているような感覚に近いかもしれない。

ここで勝負するしかない!!

とトレイルに突入するなりガシガシとパワーウォークで登っていく。上を見上げるとM裏さんの赤いシャツが目に入った。かなり苦しそうだ。今回は力を温存することなくフルパワーで一気に差をつめる。

M裏さん「登りがダメで。」

オレ「ロードに出たら抜かれそうやからここは頑張ります!」

こんなやり取りをして先行させてもらった。ロードランナーにはトレイルで負けるわけにはいかない。今までに無いほど登りを攻めることができたように思う(もちろん距離は短いが)。岩湧山往復のことや2週間後にあるダイトレをイメージしながら登り続けた。このまま登りが延々と続くことを願ったほどだ(M裏さんを引き離すことができる)。

しかし、物事はそううまくいかないのが世の常である。

ピ、ピキピキ

ん??

ピキピキ...

ま、まさか??

ピッッッッキーーン!!


はうぅぅぅ!!
え??しつこい??

恐れていた足攣りが再発した。ガチで攣って動けなくなる事態だけは避けたいので自然とペースは落ちる。赤子をあやすように庇いながら進むも悶絶。。何度も立ち止まりストレッチをする。正直悔しかった。そこ以外は何の問題もない。むしろ今まで以上にヤル気に満ち溢れている。足以外のコンディションは最高と言っても良いくらいだ。だから「足攣りさえなければ!」という悔しさが込み上げてくる。まぁもちろんそれも含めて自分の今の実力なんだけれど。

はうぅぅ

下りでも容赦なく足攣りが襲い嗚咽が漏れる。これまでロードであろうがトレイルであろうが超ウルトラであろうが、足攣りに悩まされた経験は皆無なので(当ブログ常連の方ならお分かり頂けるだろう)、これほど辛いものなのかと文字どおり痛感した。

原因は一体何なのだろう...

・朝食をいつもの焼きそばや赤飯でなくパンやおはぎといった甘いものにした
・小江戸大江戸200kの疲労が抜けていない
・レース前日に3000m走をした
・ロード峠走の練習不足
・老化

最後に関しては考えたくもないが、これらが可能性として挙げられる。おそらく複合的に作用しあった結果だと思う。しかし泣き言ばかり言ってられない。全ては言い訳。超ウルトラではなく30kmそこそこのショートレースだ。ここでタイムを落とせばもう後で取り戻すことはできない。後ろを振り返る。気配はない。彼も苦しんでいるのだろう。しかしロードに出れば彼の方に軍配が上がる。トレイルで少しでも差を広げなければ。

大会HPより

すいませーん!通りまーす!!

頑張ってください!!

お互い最後まで頑張りましょう!!

この辺りから18km部門のランナーが現れ始め、お互いにエールを交わしながら進んでいく。早かろうが遅かろうが、距離が長かろうが短かろうがここが正念場であることには皆変わりない。攣ったり収まったりを繰り返しながら登り続けると見覚えのあるエイドに到着した。


11:23頃 (02:23経過)
avg.5'36/km
25.5km地点
潮見峠AS4を通過

このエイドは11.6km地点でも通った場所だ。残りあと6kmほどだが水分を軽く補給する。そしてまた梅干しを2個つまむと口の中に放り込んだ。こんな短時間の間に梅干しを6個も摂取して大丈夫なんだろうかという一抹の不安が脳裏をよぎる。しかし背に腹はかえられない。それに和歌山のおおぶりな梅干しをほうばると、目の覚めるような酸味の中にどこか懐かしい甘みが口いっぱいに広がりヤル気を高めてくれた。

ここからは一気に下っていく。頼む!攣らないでくれ!!そう願いながらジェットコースターのような下りに足をつっこんだ。


ピキピキ

ピキピキ

ピッキーーン

はうぅぅぅ!!

頼むぅぅ!!

※しばらく上記を繰り返す


どうしても庇いながら下るとブレーキがかかるのか攣りが収まらない。もうこんな足どうにでもなりやがれぇ!!そんな思いでできる限りブレーキをかけないで大股で下りを攻めた。後ろからM裏さんが猛追してくるかもしれない。もしここで逃げ切れれば3位に転がり込める可能性だってある。こんな足攣りごときでせっかくのチャンスを棒にふるわけにはいかない。

いったらんかい!!

とにかく前を走る18kmランナーの背中を目標に下り坂をぶっ飛ばした。もう攣ろうが足はとめない。時折「はうぅぅ!!」となってスキップしてるみたいになったけど(笑)


ラストです!頑張りましょー!!

ラスト1kmは登り坂だ。歩きたい衝動に駆られる。きつい。歩いている18kmランナーに声をかけながら走る。すると感化されたのか走り出す方も。さぁ駐車場が見えてきた!もうすぐだ!!



そして...



大会HPより
FINISH!!

熊野古道中辺路マウンテンランレース
32km

2時間50分44秒
総合3


レースレポは以上です!
次回はレース前後の様子なんかを簡単にまとめる予定です。
お楽しみに♪

その⑥へつづく




コメント

BUN さんのコメント…
今回はうOOさんじゃなかったのね
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
はうあ!!(すいません今トイレです)