2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

第8回 千羽海崖トレイルランニングレース 2017 その③ 〜レースレポート 前編〜

第8回 千羽海トレイルランニングレース 2017 その③ 〜レースレポート 前編〜 


その① 〜結果報告〜
その② 〜大会概要とまえがき〜
からの続きです!

おそらくこの記事にたどり着いた方の多くが当大会に出られたことのある方だと思います。そういった方々はもちろん、これからレースに出てみようと思っておられる方、トレイルレースに興味を持っておられる方、ただただアフォなことが大好きな方のためにもレースの雰囲気が少しでも伝わるように書いていこうと思っています。

が、気持ちばかりが焦ってしまい、正直言って筆者の文章力がそれに全く追いついていないのが現状です。なので読者の方々の積極的な協力が必要とされます。レースに出たことのある方は「あぁそんなコースもあったなぁ。」と思い出に耽りながら、レースに出たことのない方は「ん?これはどんな感じなんだろう。」と積極的に想像を膨らませて頂ければ、少しは伝わるのではないかと都合よく考えたりしています(笑)

おっとっと。またもや前置きが長くなってしまいました。それでは本題のレースレポートへ入っていきましょう!お時間のある方はぜひともお付き合い下さいませ。

【レースレポート 前編】


START(0) → AS1(7.2)
《竜宮公園〜白沢エイドステーション 7.2km 0'53"39》


短パンにノースリーブという格好でも周囲のランナーの熱気に包まれると不思議と寒さを感じない。未明にスタートするレースばかり出ているとすでに明けきった青空のもとスタート地点に立つのは不思議な気分だ。横にはタカさん。後ろにはTAKEさん。あっ。チカさんだ。彼らとは先日のBUNさん企画である年忘れ京都一周トレイルで知り合った。周囲には昨年優勝のパイセンおとっつぁん(パイセンパパ)、勝手にライバル視している山さんもいる。そして絶対王者の大杉哲也選手の姿も。スーパースターたちとどこまで戦えるだろうか。小学生の頃に抱いたあの競争心みたいなものが身体を熱くした。

千羽海崖トレイル

8:00
号砲とともに約500名のトレイルランナーが飛び出した。まずは竜宮公園の坂をぐんぐん登っていく。するとカメラを構えて応援しているシュピ殿の姿が!


シュピ殿は所用により徳島にプチ移住することになったらしくお忙しい合間を縫って早朝からわざわざ応援に駆けつけてくれた。レース中の写真はシュピ殿から頂いたもの。この場をお借りして改めて感謝の辞を述べたい。

シュピ殿!
来年のための視察お疲れ様で〜す!(笑)

すぐに登山道に入ると細かなアップダウンの連続が始まる。ここで攻めすぎると後が怖いのでセーブしようと心がけるが、周りのペースに引っ張られてこれが速いのか遅いのかスピード感覚がよく分からなくなった。とりあえず前にいる帽子のランナーを追うようにして走る。徐々にランナーをパスしていく。

スーー。ハァァァ!!

呼吸が乱れないよう深呼吸を心がける。しかし、登っては下るという激しいアップダウンの連続(しかもそのほとんどが階段だ!!)でリズムを作りにくく呼吸は次第に乱れていった。

少しセーブする必要があるんじゃないか?
いや、序盤から攻めずにどうすんねん!この意気地なし!

と自問自答。しかし考えるまでもなく、身体は自然と前を走る帽子のランナーを追い続けていた。そしていつの間にかその帽子のランナーをも追い抜いてしまっていた。時計をみると40分が経過。予定より早いがここでジェルをひとつ投入。

ピークを越えて下りにさしかかると、前方に緑の長袖を着たランナーがちらちらと見え始めた。身体はすでに彼に照準を定めている。ここの下りは非常に走りやすく自然とスピードも上がる。「もうすぐですよー!ゼッケン確認しますー!」スタッフの方が現れはじめるとあっという間に登山道を抜け第1エイドに到着した。



AS1(7.2) →  海岸の始まり(19.5)
《白沢エイド〜辺川〜鍛冶屋谷山〜青少年自然の家 12.3km 1'20"43》


シュピ殿「ひゃっほおおおおおい!!」

お!この声は!!なんとシュピ殿が先回りしてエイドで声援を送ってくれていたのだ!心身ともに一気に回復!!

ここから20km以上エイドがないので水分を満タンにした

シュピ殿に別れを告げると、先ほどの緑のランナーともう一人のランナーの計3人でエイドを出発する形となった。定かではないがこの時点で12,3番手くらいだっただろうか。しばらく舗装路を走る。静かな田舎町だ。こうして山を越えると小さな集落が現れる。そしてまた山を越えると…

競争も楽しい。自分の限界に挑戦することも楽しい。自然の中を走れることも楽しい。でも一番楽しいのは旅している感覚になれること。個人的にはこれがトレイルレースで味わえる最大の醍醐味だと思う。いや、これはトレイルに限ったことじゃない。自分がウルトラやトレイル、100マイルにのめり込むのはこのせいかも。少し名残惜しかったが、その土地の空気をめいいっぱい吸い込むとまた登山道に入っていった。

3人の中で自分が先行する形となって登山道へ入った。ここから標高差300mほどを登る。登りでも走り続けていると、ぴったりつくように走るランナーの気配を背後に感じた。

振り返れば奴がいる
ヤ〜ヤ〜ヤ〜ヤ〜♪ヤ〜ヤヤ〜♪
※すんません。ちょっと言ってみたかっただけです。

先ほどの緑のランナーだ!彼に前を譲りしばらく談笑しながら登った。彼は香川出身のランナーらしく4回も千羽に出ているらしい。登りが強いランナーなのだろうか、一定ペースでぐんぐん登り続けていく。ついていけず少し離されてしまった。そのままピークを迎えると50mほどの差を保ったまま林道を二人で一気に下っていった。足にイヤな痛みを感じ始めたのはこの頃から(※この件に関してはその②の【まえがき】で書いています)。

林道を下り終えると14.2km地点の第2関門(辺川)を通過。ここから鍛冶屋谷山への標高差300mほどの登りが始まる。これさえ攻略すれば比較的平坦な海岸に出るのでここはしっかり頑張ろうと気合を入れ直した(この考え方が浅はかだったことが後にハッキリします)。

鍛冶屋谷山への登りは意外にも急登が続く。そういえば前のランナーをエイド以降全く見ていない。どれくらい離されているのだろうか。少し不安がよぎるが目の前の急登でそれどころではなくなった。山頂からは素晴らしい景色が見えた。鋭利な鎌のようにくっきりとした湾が見えたのを覚えている。下りでは先行させてもらい、急登で苦戦した時間を埋めるようにできるだけかっ飛ばして下る。この鍛冶屋谷山が登り下りともに唯一階段のない山だったように思う。

さらに舗装路を下ると青少年自然の家でたくさんの方が拍手とともに出迎えてくれた。さぁここから千羽名物の海岸が始まる。一昨年(2015年)の記憶では砂に足を取られて苦戦はしたものの楽しかった記憶しかない。

※写真は2015年のもの

ここまで
19.2km
2時間14分22秒
10位(おそらく)

いよいよ名物の海岸、そして最後のラスボス○○が控える後半戦がはじまる!!

その④ 〜レースレポート後編〜
へつづく


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