2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

第1回 奥四万十ウルトラトレイルレース 2016 その④

第1回 奥四万十ウルトラトレイルレース 2016 その④


その③
からの続きです。

前回は約40km地点のAS2までの様子をお伝えしました。
上にアフォみたいな顔した画像が載ってますが、まさしくあんな感じで苦しくもずっと楽しいレースでした♪さぁ後半戦へ突入です!!


AS2 → AS3
《風車公園〜葉山の蔵 約18.5km 1時間56分》






第1エイドからずっとトップやなぁ!!

エイドに到着するなり大会主催者の中野さんが大きな声で迎え入れてくれた。真っ黒に日焼けされた肌が数々の過酷なレースを走りきってきたことを物語っている。どうやらつい先日グラン・レイド・レユニオンという海外の100マイルレースを走ってきたばかりだそうだ。中野さんは高知で精力的にイベントなどを行われており、なんとウルトラに関する書籍も出版されているらしい!機会があればぜひ読んでみたい。


amazonより

また、非常に人望のある方なのだろう。この奥四万十の大会が地域活性化の起爆剤となるよう尽力されていて、実際にたくさんの地元の方が当大会に携わっていた。


津野山チーズが美味かった

しばらくお話しながらおにぎりをひょいとつまむ。あぁ美味い!ついもう一個手が伸びる。他にも地元の特産品を使った食べ物なども少し頂く。

ここから7kmほど続くロードは確かに走りやすい。細かなアップダウンだけというのもその理由だが、最大の理由がこれ!!

遠く見えるのは
フィニッシュ地点に近い須崎湾だろうか

走りながら撮ったのでうまく伝わらないのが残念だが、右手にはずっと絶景が広がっていた。鳥にでもなったかのような気分で走れる。あともう少し!でもまだ終わりたくない!という複雑な気持ちが込み上げる(結果的には全然あと少しでなかったけど)。



舗装路が終わると4kmほどのトレイルへと入る。このトレイルは急登や激下りは無いものの、道がかなり荒れていて走りにくい。テープが無けりゃ絶対分かんないようなコース設定。小さな倒木やら枝やらで道が塞がれていてそれをかき分けながら突き進むような感じ。おかげでゲイターがひっつき虫だらけに(帰ってから洗濯する時これ取るの大変だったなぁ笑)。

ここでUターン

また舗装路に出ると一気に標高を下げていく。山を越えて別の町へ来た!っていうロングトレイルでしか味わえないあの感覚(分かる人には分かってもらえる?!)。すると…



1位の人かぁ!頑張れよ〜!!

農作業をしている方が次々と手を休めて声をかけてくれた。遠くからでも大きく手を振ってくれている。まさか大会が開かれていることを地元の方が知っているとは思ってもみなかったのでこれには心底驚いた。笑顔でありがとうございまぁす!がんばりまぁす!!と元気よく返しながら走っているとエイドに到着した。約58.5km地点の葉山の蔵エイドだ!!




AS3 → AS4 
《葉山の蔵〜三間川水車 約6km 21分》
※この区間は公称では6kmとなっているが実際は4km前後だと思われる。

ここのエイドでも大歓声で迎えてくれた。なんだかものすごいチヤホヤされたのが印象的(笑)。女性の方が多く、ボトルの補給を素早くして頂いたり、「こんなのもあるよー!」ってエイド食を勧めて頂いたり、「コースはどうだった?」とか積極的に話して頂いたりと手厚いサポートをして頂いた。よく考えたらあと4,5km先にもエイドがあるのに、あまりにも居心地がよくて結構長居してしまった。理由?だって・・・

女性の方が美人なんだもん(爆)
写真撮り忘れたー

こうして予想外のサポートを受けて身も心も癒されると次のエイドへ向けて勢いよく出発した。もちろん鼻の下は伸びきったまま。さて、ここからつづくコースは・・・


『坂本龍馬 脱藩の道』
龍馬は28歳で土佐の国を脱藩
その後、維新の指導者として活躍することになる
それに比べて
オレはもうすぐ龍馬が死んだ年齢。
なにやってんだか・・・

の一部を遡るようにしてフィニッシュ地点を目指すような感じだ。途中1台の車が「頑張れよ〜!」と窓から手を振りながら走り去っていった。家の軒先では地元の方が声援を送ってくれる。この区間は走りやすく、声援に応えているとテンションも上がってスピードアップ。あっという間に次のエイドへ到着したように思う。




A4 → FINISH
《三間の川水車〜朽木峠〜蟠蛇ヶ森〜吾桑小学校 約8.5km 1時間31分》






つい20分ほど前にエイドで飲み食いしたばっかりだが、ここでもしっかり飲み食いをする。またおにぎりをパクっ(笑)ここまできたら「あとはちょいと登って下って終わりでしょ!」くらいな気持ちだったので、今思えばちょっと余裕をかましてたかな。←あとで痛い目にあいます。

エイドを出ると激しい登りが待っていた。ロードでもお構いなしのやつ。ここまでロードや林道でも登りはほぼ走ってきたつもりだが、ついにウルトラあるあるの走り方をしてしまった。

農家のおばあちゃんが応援してくれるところは走る


建物で見えなくなると歩く


また見つかると走る
(満面の笑みで手を振って元気なフリ)

ロードを抜けるとトレイルに。峠越えは標高差400mくらいだと思っていたので、最後の我慢!とパワーウォークや小走りを入れながら登り続けた。すると大きな関所跡が目の前に現れた。


龍馬が越えた関所跡

「やった!あとは下るだけだ!!」と思ったのも束の間。スタッフの方が指差した先には登りが続いている。朽木峠はここだが実際は蟠蛇ヶ森を越えなければフィニッシュ地点へは辿り着かない。1.3kmほどだがこの最後の登りが地味に辛い。登り下りを繰り返すのでかなり苦労した。結局AS4から標高差600mは登っているだろう。70kmのロングトレイルで最後の最後にこの峠越えは素晴らしい!!このコースを考えた主催者には改めて拍手を送りたい。(もちろん騙された感は否めないが。笑)



蟠蛇ヶ森(769m)登頂!!



目の前には絶景が広がる

山頂からは一気に下る。ここまできたら後続に抜かれる心配は無さそうだ。トレイルをガンガン下って行くと舗装路に出る。スタッフの方が待機されていたので、あとどれくらいかと尋ねると


「あそこに見える茶色い屋根がゴールの小学校ですよ!」

と教えてくれた。もはや目に見える位置まできたのであとはガンガン下るのみ。途中農家の合間を縫うようにして走る。一度テープを見失って農家の敷地内に突撃となりの昼ごはん!(笑)もう最後!ってとこでもアクシデント発生。家の前の木を切り倒しているらしく、その残骸でコースが塞がれてるぅ!避けように避けれない。

おっちゃーん!ごめんなさーい!
ここ多分これからめっちゃランナー通りますよぉぉ!!

しかし、おっちゃんは崖の上。こりゃ時間かかるなぁと思って残骸をどけながら無理矢理進んで無事脱出。ロードへ出ると太鼓の音やアナウンスの音が聞こえて小学校が!!

そして…


FINISH!!

約70km
累積標高3800m
8時間51分10秒
総合1位




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レースレポは以上です!
次回はレース前やレース後の事なんかを簡単にまとめる予定です。
乞うご期待♪

その⑤へつづく



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