2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

第3回 OSJ特別戦 KOUMI100 2016 〜リタイアの真相 その③〜

第3回 OSJ特別戦 KOUMI100 2016 〜リタイアの相 その③〜

〜概要と結果報告〜
からの続きです

前回は1周目の様子を振り返りました。2周目以降も全く同じコースなのでコース説明等は全て割愛します。目的は副題にもある通りリタイアの真相(大げさな副題をつけてしまったことに恥ずかしさが込み上げてきますがもう後には引けませんのでこのまま続けます。)を暴くことが本来の目的なので、2周目以降は身体の変化や心の変化に的を絞って書いていきたいと思います。こうなると勘の良い読者なら「うわっ!勘弁してくれよ!!心の変化だって?!ってことは、こちらが赤面してしまうような痛々しい文章に付き合わされるのかよ!!マジかー!ポエム勘弁してくれーー!!」と急に暴れ出すかもしれません。もちろん痛々しいポエムちっくな文章になることは筆者の本望ではありませんが、何かの手違いでそうなる可能性も十二分にあり得ます。「あいにくおめーさんの自己分析なんぞに付き合う時間はこちとら持ち合わせてないんでね。」という方はすぐにページを閉じるボタンを連打した方が賢明でしょう。しかし当ブログの読者の方々なら多少の不手際は寛容に受け止めてくれるはず。もちろん我慢の限界というものがあるとは思いますが。


▶︎▶︎2周目 《4時間41分41秒 (昨年比 −9秒)》



2周目は特筆すべき体調の変化などは無かったような気がする。若干の足の疲れが1周目よりもタイムに響いてはいるものの、体感としてはそれほど疲れたという印象はない。補給等も約1時間〜1時間半に一本のペースでジェルや塩分を補給しているので問題ない。途中からは雨が収まり、天候は徐々に回復してきた。しかし相変わらず気温が低いのでレインウエアはずっと着たまま。前のジッパーを開けたりフードを脱いだりして調節する。


トレイルの入り口でクー子ちゃんに癒される♪

2時間40分49秒 (1周目との差 +13分28秒)

これは1周目終了から最高地点までの所要時間だ。スタート地点での休憩等や1周目よりもエイドに寄っていることを考慮するとほとんどイーブンペースで来れている感じだ。問題ない。いや、むしろ快調と言ってもよいだろう。調子に乗らずにこのペースを維持し続けることが必要だ。


稲子湯エイドでミフィオと遭遇
※おっきーさん撮影

本沢エイドへ向かう長い舗装路の登りで前のランナーに追いついた。声をかけるなり「あーーー!!!」とお互いに声をあげた。昨年のKOUMIでも2周目の全く同じ場所で出会った方だ。Nさん。今年のおんたけ100マイルにも出られていたようで、リザルトを見ると同じようなタイム(もちろん負けているが)。その後もしばしばNさんとは顔を会わせることになる。


▶︎▶︎3周目 《5時間34分17秒 (昨年比 −12分36秒)》

2周目が終わると蕎麦を食べ、預けていた荷物から食料を取り出しポケットに詰める。トイレへ行ったりランナーと談笑していたらあっという間に15〜20分が経過した。すでに64kmも走破しているが思った以上に疲れを感じていない。

「もしかすると結構いけるんじゃないか?!」

正直に白状するとこの時そう考えながら3周目へ突入して行った。前半飛ばした昨年とそこまでタイムは変わっていないにも関わらず、抑えながら走っているのでさほど疲労感を感じていない。身体の中にガソリンがまだまだ残っているような感覚だ。3周目も1、2周目と体感としては変わらないペースで走った。舗装路で過去に24時間走で240km近く走ったランナーとしばし談笑。思わず握手。秘訣は?と聞くと最初に飛ばして潰れてまた走るとのこと。刺激をもらった。最高地点への登りでは明らかに身のこなしの軽いランナーに抜かれた。この3周目であれほどの軽業で登っていくとは凄すぎる。

ちなみにこの時に抜かれた方が優勝!

3時間02分36秒 (2周目との差:+21分47秒)

2周目終了から3周目の最高地点までのタイム。スタート地点での15分ほどの休憩時間を考慮すると2周目とほとんど大差はない。昨年はこの3周目からかなり落ちていったことを考えると、抑えていてこのペースで走れていることに自分でも驚いた。最高地点を17時頃に通過。下りを迎えた頃には薄暗くなり、笹エリアに入った頃にはヘッドライトを点灯。稲子湯エイドまでの舗装路は真っ白な濃い霧につつまれ視界は1mも無い。エイドでは温かい味噌汁や白菜スープを何度も頂いた。エイドでの何気ない会話が体を元気にしてくれる。そのおかげか下りも特に問題はなく3周目を終えた。「すごいすごい!!6位までランクアップ!!」スタート地点に戻ってくると主催者のタッキーが盛り上げてくれた。この順位には自分でも驚いた。確かにこの周回で抜かれたのは優勝した方のみで、逆に何人かのランナーを抜いてきた。

このままキープし続ければ上位が狙える!!

もしかしたらと思っていた気持ちが確信へと変わったのはこの時だった。

白状しよう。この言葉がリタイアへの大きな引き金になったことを。もちろん長距離レースでは自分の気持ちを鼓舞して前向きに考えることが必要だ。だからこのように考えることは何も悪いことではないと今でも思っている。しかし、この時に抱いたこの言葉には自分を鼓舞する前向きな意味など含まれていなかったのかもしれない。なぜなら4周目でこの言葉に隠された本当の意味を知ることになるからだ・・・

リタイアの真相その④へつづく


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