2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

OSJおんたけウルトラトレイル100K 2016 〈100マイル〉その③

OSJおんたけウルトラトレイル100K 2016 〈100マイル〉その③

お待たせいたしました!!
その①
その②からの続きです。
前回はスタートからCP1まで。
今回はCP1からCP2までのレースレポートです。


CP1→CP2
《第1関門〜(ループ②)〜第2関門 約20km 2'21"47 区間順位9位》


1:56(05:56経過)
約52km地点
CP1(一ノ瀬分岐)を通過

そこは林道地獄の中にひっそりと佇む楽園。まさにオアシスのようだ。スタッフやボランティアの方が気持ち良く迎えて入れてくれる。水を補給しながらエイドの方と少しおしゃべり。

「いや〜きついっすね〜。今からのループは何キロくらいで戻ってこれるんすか?」

「ちょうど20kmですよ〜。戻ってきてからがマイルスタートって感じだから無理せず頑張って〜(笑)」

確かこんな会話をしたように思う。そうか。まだ52km。ループを回って戻ってきても72km。それでもまだ半分にも達していない。エイドの方がおっしゃる通り、これを過ぎてからが本当の100マイルが始まるんだな。そんな事を考えながらCP1を出発しループ②へと足を進めた。エイドの方が言っていた「戻ってきてからがマイルスタート」という本当の意味をこの時まだ理解していなかったということを明記しておく。

ループ②のコースへ入っていくとまずは5kmほど下っていく。標高差200mほどなのでそれほど勾配はきつくないが足を使いすぎないように意識。ちょうど6時間を経過したので3時間おきに食べているエネルギーバーを摂取。今度はCLIFバーだ。さすがに疲労があるのか今回は最初から咀嚼に時間がかかる。半分食べてもう限界。そのままポケットにしまっておいた。

走りながらこういったものをバリバリ食べれないと強くならないな・・・。

標高を下げていくと林道から舗装路に変わる。ここも下り基調なので足を労わるように抑えながら走った。キロ6〜6'30くらい。一人の速いランナーには抜かれたが、前後にはほとんど人の気配がない。土壁でできたようなトンネルを何個か越える。それにしても林道に復帰する案内板が無い。もう5km以上舗装路を走っているが、あるのは暗闇と土壁のトンネル、舗装路横の山の合間から見える不気味な岩肌だけだ。

もしかしてルートミスか?!

徐々に不安になってくる。暗闇で案内標識を見落としたのかもしれない。このまま距離を重ねて大丈夫だろうか・・・。すると前方から2つの光が迫ってきた。車のヘッドライトだ!「ナイスラン!!」運転席から顔を覗かせてこう言ったのは主催者のタッキーだった(はず)。よかった!ルートミスではなかった。ここの舗装路区間で同じように不安になった方は多いのではなかろうか。結局、舗装路を計8kmほど走りきった先にスタッフの方が待ち受けてくれていた。ゼッケンのループ②の箇所にチェックを入れてもらい出発。

ここからまた暗闇の林道へと突入していく。CP2までの7kmちょっとで標高差約500mほどを登る。ここは全コース中でもかなり勾配が厳しい箇所ではないだろうか。しかしそういうデータも今だから分かるようなことで、この時はそれほどキツいとは思っていなかった。舗装路で足を労わりながら走った分、林道に突入しても淡々と走りながら登ることができる。舗装路で抜かれたランナーを追い越し、フラフラしながら歩いているランナーを2人ほど追い抜いた。「まだまだ長いですがお互い頑張りましょう!」互いに声を掛け合う。自分でも不思議なほど軽快に走って登ることができる。確かに疲労感が無いことは無いが、体の内側でしっかりガソリンが燃え、エンジンが快調に動く音が聞こえてくる。

しかし、ここでやりすぎてしまった・・・

後にマイルの洗礼を浴びてしまう原因となったのは、この区間でやり過ぎたことかもしれない。登りで走れる気持ち良さから身体にかなりの負担をかけていたのだと思う。この時は気持ちよく走りながらもセーブしているつもりだったが、全てを走り通してしまったのが失敗だった。歩きを混ぜながら(いや、終始早歩きでもよかったかもしれない)登っていれば・・・と今この記事を書きながら後悔している。

正規ルートとの合流地点がまだかまだかと突き進んでいるとヘッドライトが1つ2つと連なるようにして前を横切っていく。「ついに戻ってきた!」ここで100Kのランナーと初めて合流することとなった。100Kランナーもかなり辛そうだ。時刻は午前4時頃。そこには睡魔が襲い始めゾンビの隊列のように林道をのそのそと歩いている世にも奇妙な光景が広がっていた。そんなゾンビの合間を縫うように走っていく。CP3までもう少しだという事が分かっていたので足を緩めず突き進む。すると、あ!あの後ろ姿は!!

おとっつぁん!!
(※写真はosj氷ノ山の時のもの)

当ブログにもしばしば登場しているのでご存知の方もいらっしゃるだろう。おとっつぁんはパイセンのお父様だ。昨年の千羽海崖トレイルレースで出会って以来、坂好練習会などを通して懇意にして頂いている。驚くべきはその衰え知らずの若さだ。年齢は来年定年を迎える(?)ほどだが、フルのタイムはサブスリーに限りなく近く、氷ノ山やスーパー林道などのロングトレイルにおいても好タイムで完走している実力の持ち主(酒好き女好きでも有名だ)。あの関西のスピードスターことパイセンの生みの親であるのも頷ける。100kmのレースは今回が初とおっしゃっていたが一体どうなるのか。声をかけると、「りょーさーん、眠いぞー。」と笑みを浮かべながらも睡魔に蝕まれゾンビ化する一歩手前の様子。まぁ、おとっつぁんなら大丈夫だろう。エール交換して先行させて頂いた。しかし、後に華麗な復活を遂げ年季の違いを見せつけられることになる。

するとまたしても見覚えのある後ろ姿が!先日一緒にモンベルへ行った時に購入した青の帽子。そして黒のクロスランナーパック。いや、そんな物を見なくてもあの人の走る後ろ姿は誰よりも熟知している。見間違うはずはない!オレをウルトラの世界へ引きづりこんだ張本人かつ尊敬する偉大なランナーだ。すかさず声をかける。

「いやぁ眠気が襲ってきちゃったよ〜」
(※パル彦便りより拝借)

そう語るのはパル彦ことパルさんだ!まさかレース中に会えるとは思ってもいなかったので一気にテンションが上がる。話すことでパルさんも眠気が少し飛んだようで一緒に走る。そしておしゃべりをしながらパルさんが先行し、後ろをついていくといういつものスタイル。

「パルさーん、KOUMI100のペーサーもこんな感じですよ。ぜひペーサーお願いします!」

そう。来るべき10月のKOUMI100ではラスト64kmになるとペーサーをつけることが可能だ。自分のペーサーは彼しかいない。当ブログの読者なら分かって頂けるとは思うが、彼は自分にとってウルトラの世界へ足を踏み入れてから精神的にも一番結びつきの強い存在であり、かつ走力でも非常に頼れる存在だ。そんなパルさんと気持ちよく並走していると、2時間半前とは打って変わり、多くのランナーで賑わうオアシスへ戻ってきた。CP2である。

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CP2ではついにあの女性ランナーが登場する!
次回更新を乞うご期待!!

その④へつづく


〜おまけ〜

山トレ強化のため
以前やった岩湧山耐久戦のトレイルバージョンをやってきました
くそ暑い時間にやったので汗だくつゆだくねぎだくです



【岩湧山耐久戦(トレイル)】 
7/22(土)
滝畑茶屋↔️岩湧山 2往復 
計18.5km(ロード3.5km・トレイル15km) 
2時間51分46秒
累積上昇高度 1317m 
累積下降高度 1316m 
(Epson SF-710にて計測)



コメント

パル彦 さんのコメント…
僕のこと、なんかすごく持ち上げて書いてくれてるなぁー。
そんなに誉めちゃ、いやんバンカー。
ペーサーは頑張ります!

次に登場する「あの女性ランナー」って誰なのか皆目検討もつきませんが、おそらく絶世の美女に違いないでしょう。期待しています。
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
パル彦さん、毎度どうもです!
持ち上げてませんよー。面と向かっては照れちゃいますが、ブログなら本心が書けますからね(笑)
ペーサー期待してますよ!「ハガー&コディ」コンビで敵をなぎ倒していきましょー!!

意外や意外!あの女性ランナーです!!さすがに当ブログマニアの方でも当てるのは難しいでしょうね。絶世?ある意味では世界を絶えさせるほどの破壊力があるかもしれません(笑)