2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

City Trail Mt.Katsuragi



City Trail Mt.Katsuragi


【概要】

《日程》
2016.3.12(Sat)

《コース》
A.亀の湯〜羽曳野〜ダイトレ北入口 約18km(ロード) 
B.ダイトレ北入口〜二上山〜岩橋山〜葛城山〜水越峠 約14.4km(トレイル) 
C.水越峠〜R309〜美原〜亀の湯 約25km(ロード)


総距離:57.39km
Road:75% Trail:25% 
累積上昇高度 1972m
累積下降高度 1974m
(Epson SF-710にて計測)

《結果》
6時間47分39秒(avg.7'06/km)
※全ての行動時間含む

A(ロード)区間     約18km     avg.5'18/km
B(トレイル)区間  約14.4km  avg.15'54/km 途中休憩あり
C(ロード)区間     約25km     avg.5'44/km

《シューズ》
inov8 trailroc245 (トレイルロック 245)

《消費物》
水分1.2L
菓子パン×2
駄菓子少々

《駐車場》
亀の湯

《温泉》
亀の湯


【まえがき】

ここ1週間、次はどこ走りにいこっかなって暇さえあれば考えてました(笑)どうしようかな。来週の連休は遠出したいし、そのことを考えると・・・

・近場で
・お安く
・フル以上のロングで
・山も走れて
・満足できるところ

というこれらの条件全てに当てはまるコースとなる。うーむ・・・。google mapと山の地図とを交互に眺める。そうだ!!

回数券のある亀の湯に駐車走ってダイトレ入口へダイトレ縦走(二上山から岩湧山)滝畑から亀の湯まで走って帰る

これなら先ほどの条件を全て満たすことができるのでは?!早速検証してみましょう。

・近場で → 近い、近すぎる
・お安く → 費用は飲食代のみ
・フル以上のロングで → おそらく総距離90km笑
・山も走れて → ダイトレを約40kmも走れちゃう
・満足できるところ → 満足どころか達成感ハンパないでしょう笑

あら不思議!いとも簡単に全てクリアしてしまいました(爆)
ただ一つ問題点と言えば、このコースは交通費をケチるため自分の足をフル活用せねばなりません。そのため、とにかく無駄に距離が長くなるので時間がかかります。しかもトレイルが40km近くあるので時間が読めない。自分の足では少なくとも12時間は見ておかなければなりません。なので早朝出発が必須です。4時にはスタートしなければなりません。

そして迎えた当日・・・

はい、寝坊しました!!イエーイ!!(爆)

仕事から帰ってきて寝たのが1時半で3時起床。んなもん無理やがな。っちゅうことで、目覚ましを切って普通に寝ました。さてどうしようかなぁ。コーヒーとバームクーヘンという朝飯を優雅に食べながら今日のプランを考える。また地図とにらめっこ。

お!ダイトレを途中までにすれば間に合うやん!!

ということで今回のコースを走ってきました。

【当日】

ロード区間:亀の湯〜羽曳野〜ダイトレ北入口 約18km avg.5'18/km


10:33(00:00経過)
亀の湯をスタート

inov8 trailroc245

トレラン用シューズですが、もう両足ともボロボロです(涙)穴開きはもちろんのことソールもだいぶ磨り減ってます。こいつとは昨年のKOUMI100の100マイルレースからロングトレイル、トレイルの練習でもフル活用してきたので、逆に言えばまだ履けるのが不思議なくらいです。しかし新しいシューズが欲しいのも事実。こいつとは今回が最後のランデブーになるかもしれませんので一歩ずつ思い出を噛みしめながら走ろうかと思います。

中環沿い

今日は天気もよく最高のラン日和!ここは何度も走っている近所なんですが、不思議なことに、今から山へ向かって走っていくと考えると景色が全然違って見えました。今日はガチランではなくのんびりマラニック感覚で走るつもりが、あまりの気持ちよさについペースが上がってしまいます。

美原JCT

ここは知る人ぞ知る美原JCTです。阪和道と南阪奈道を分岐するジャンクションですね。この美しいカーブがなんとも言えません。ここを左折し、南阪奈道に沿って走っていきます。

南阪奈道沿い

右に見えている道路が南阪奈道です。さてここで問題です。上記画像の遠〜くに見える山はなんでしょーーか??正解は・・・

二上山から葛城山にかけての山並みです

どうでしょう?南大阪在住のランナーなら超簡単ですよね??(笑)まさに今から登りに行く山が一望できるわけです。テンション上がらずにいられるわけがありません。


ぐんぐん近づいてきました。もう二上山の山肌がしっかり見えてきています。心地よい気温とカラッと晴れた青空、そして今から山へ行くということがさらに拍車をかけてテンションだだ上がり。思わず・・・

ひゃっほぉぉおおおおおい!!

ええ。笑ってください。そして泣いてください。認めます。男32歳。独身。一人で休日に何をやってるんだと。他にもっとやるべき事があるはず。こんなことしても社会の何の役にも立ちません。でもこれだけは言えます。

だって楽しいもんは楽しいんだもん(笑)

気づけばキロ5を切るペースを連発してました(汗)ほんとはキロ6くらいでふらっと流す予定が結構ガチで走ってしまいました。

703号線

近鉄南大阪線に沿うように703号線を走ってると、突然ダイトレ北入口が右手に現れました。この道路は交通量も多く歩道も無いので注意が必要です。そのまま道路を穴虫峠方面に直進すればダイトレの起点である屯鶴峯に行けるようです。今回はダイトレをフルで走るわけでは無いので屯鶴峯はパス。

ダイトレ北入口


トレイル区間:ダイトレ北入口〜二上山〜岩橋山〜葛城山〜水越峠 約14.4km avg.15'54/km 休憩あり》


12:08(01:35経過)
ダイトレ北入口を通過

ここまでのロード区間がちょうど18kmです。気づけば平均5'18/kmという予想外のハイペースで来てしまいました。上りも多かったので結構飛ばしてきた感覚です。発汗量も多く手持ちの水分が残り300mlほどまで減っています。あまりの気持ち良さにテンションが上がってしまったとはいえ少々やりすぎました。そのしっぺ返しがトレイルに入って襲ってくることになります。


珈琲と洋菓子という優雅な朝飯しか食べてなかったので、とりあえず登りながら補給します。とりあえず塩っ気のあるカロリー高そうなパンをチョイス。

マヨネーズと焼きそばの相性!!

誰もいない登山道にわけのわからない雄叫びが響き渡ります。うまいんだけど、いきなり結構な激登りが続くので全く喉に通らない(笑)ゲホゲホ言いながら登りました。


それにしても久しぶりの山です。最近超ロングでロードばかり走っていたので新鮮ですね。実はトレイルをコース上に入れたのは訳があります。4月のダイトレの大会(大阪府山岳連盟が主催している大阪府チャレンジ登山大会)にエントリーしているので、山を走る練習をしなければなりません。昨年は腸脛靭帯を痛めてDNSしちゃったので今年は楽しみです。なので登りを頑張って結果を・・・

あれ?めっちゃきつい・・・(汗)

なんだろう。馬力が出ない感じ。もうすでにふくらはぎがパンパン。ロードをハイペースで走り過ぎたせいなのか、単純に山に弱くなってるのか。完全に後者でしょう。ロードとトレイルは使う筋肉が違うと聞いたことがありますが、この疲労はあまりにも山を走る練習をしてこなかったことが原因です。序盤からいきなりゼェゼェハァハァ情けない醜態をさらけ出すことになりました。


ダイトレ自体を走るのもかなり久しぶりです。確か昨年の10月に坂好練習会のタカさんとパルさんの3人でダイトレ夜間走を走ったきりです。もうかれこれ半年近くダイトレを走っていませんでした。そういえば、この時のことを当ブログに書いてませんでしたね。おそらくKOUMI100の1週間前でバタバタしていたのでしょう。申し訳程度にその時の写真を下に載せておきます。


紀見峠にあった茶屋での写真(笑)


二上山分岐

タカさん変顔は置いておいて、話を現在に戻します。あれ?ここは!?ダイトレ北入口からのコースは昔一度来たことがあります。しかしトレランを始めて間も無い頃だったのですっかり忘れていましたが、このコースは二上山の雄岳と雌岳の山頂は踏まないようです。てっきり山頂に行くもんだと思っていたので拍子抜けした感じでした。しかし今の疲労感ではある意味ラッキー。とりあえず竹内峠まで一気に下れます。

12:49(02:16経過)
竹内峠を通過


下りは快調。ハイカーの方に挨拶をしながらあっという間に竹内峠へ。ここからの登りの林道で反対側からやってきたランナーの方とすれ違いました。ここからはThe ダイトレと言わんばかりの整備されたトレイルや階段が葛城山まで続きます。すると途中でせっせと整備をされているおっちゃんに出会いました。

おっちゃん「頑張ってるなぁ!兄ちゃん、来月の大会出るんか?!」

おれ「ありがとうございます!出ますよ〜!!」

おっちゃん「当日はバナナと◯◯(忘れたw)用意して待ってるからなぁ!」

おれ「マジっすか?!頑張ります!顔覚えておいてくださーい!!」

こんな会話をしたのを覚えています。他のハイカーの方ともそうですが、こうした会話だけで嘘のように疲労が回復するから不思議です。こうして大会を運営するためにトレイルを整備してくださってる方には本当に感謝しています♪そのためにもできる限り当日は真剣に走りたいものです。

平石峠

とはいえ、やはり登りになるとキツイ。馬力がでない。山の走り方を忘れてしまったかのような足の重さにショックでした。もうレース終盤みたいに前に倒れこむような格好で登っているような状態。これではダイトレの大会で快走できる自信なんて消えてしまいます。もちろん山は空気もよくて気持ちがいいのですが、馬力が出ないのでイマイチ全力で楽しめない。

岩橋山山頂

息も絶え絶えで岩橋山山頂へ。思わず山頂のベンチに座り込みました(笑)

ダメだこりゃぁ

思わず天を仰いで格好つけてる間に先ほど抜いたハイカーの方に先を越されちゃいました。やべっ!写真だけ撮って急いで追いかけます。不思議なことにここからは比較的なだらかになるせいか結構体力が戻ってきました。快調に走りますがやはり本調子ではない感じです。山を走る練習が必要なことを痛感させられました。


葛城山まで残り3kmほど。名物の階段が始まります。大会当日はここを走るのでしょうが、今はアドレナリンが全く出ていないので歩いて登ります。重い足を引きずりながらようやく山頂の白樺食堂へ。

14:31(03:58経過)
葛城山山頂へ

葛城山(白樺食堂)

ここの自販機で補給。実はここまで500mlのみで来たので途中から水分不足にも悩まされてました。一目散に自販機へ駆け寄ります。

アミノ酸ドリンクとココアをゲット♪

まぁガチランじゃないので(と言い訳をしながら)葛城山でゆっくりすることに。もちろん気温は低いですが太陽が出ているのでポカポカ陽気です。日向ぼっこが気持ち良い。ほんとはここで彼女(もしくはお嫁さん)と手作りのおにぎりを食べて「おいしいね❤︎」なんて言いながらイチャイチャするんでしょうが、ひとり者のオレはというと・・・


ええ。こんな記念写真を自撮りすることぐらいしかやる事がありません。あまりの悲しさに身も心まで冷えてきました(涙)せっかくなので葛城山頂へ行ってみる事に。すると、悲しさなんて一気に吹っ飛びました。なぜなら・・・


で〜〜〜ん!

そうです。彼女の手作りおにぎり?イチャイチャ?は?そんなもんいりません。

オレには山がある!!

金剛山が目の前にで〜んと居座っています。大パノラマです。思わず時間を忘れてその場に立ち尽くしてしまいました。目線を大阪の街へ移せば今走ってきたルートがしっかり見渡せます。これです。CityTrail。山登りとは本来登山口から登るものではないんですよね。山のふもとにある街から登る。そうすれば本当の山の良さを知る事ができるはず。自然と人間が一体化している場所。そういう場所が自分は大好きです。昔から日本人は・・・あっ話すと長くなるのでやめておきます(笑)

・・・とまぁ急に持論を展開して何ともお恥ずかしい限りですが、これは山を走り始めた頃から思っていた事です。だから六甲全山縦走路って結構好きなんですよね。あそこはロードが多かったり市街地に出たりするので山好きな方の中には敬遠される方も多いかもしれません。でも市街地へ出るということはそれだけ標高差が大きく、結果キツいということでもあるんですよね。それに山とその麓にある街を同時に楽しめる。自分からすれば一石三鳥です。山を登り街に出てまた山を登って街へ・・・これこそがロングトレイルの真髄だし一つの旅なんだと思っています。(何を偉そうに語ってるんだ・・・急に恥ずかしくなってきましたが、勇気を出してそのままにしておきます。)

つつじ鑑賞路

まだまだ先は長いです。あまりゆっくりもしてられないので、葛城山頂のつつじ鑑賞路をまわりながら下っていきます。ここはつつじの名所でもあって4月から5月の春先にかけてつつじが満開になり、辺り一面が綺麗な赤色に染まります。下の写真は今から2年前の2014年5月に、いっちーさんとパルさんと3人で行った時のものです。


まだ、いっちーさんとパルさんに初めてお会いして1週間しか経ってない時の写真です。完全によそよそしかった頃ですね。マニアの皆さん!これは垂涎ものの超レア写真ですよ(笑)




《ロード区間:水越峠〜R309〜美原〜亀の湯 約25km avg.5'44/km》


14:57(04:24経過)
水越峠を通過


水越峠(旧R309)

そんな事を思い出しながら、葛城山からの急な下りをガンガン下っているとあっという間に水越峠へ。ここで旧国道309号線と合流します。ダイトレはここから林道の砂利道へと入っていき金剛山へ向かいますが、今回はここで下山します。ここから亀の湯まで下り基調の約25kmの全舗装路です。


ここからは国道309号線を一気に下ります。しかしこの国道309号線、森屋周辺の街に出るまでは歩道が一切ありません。しかも交通量が多く大型トラックなどもバンバン通り過ぎます。かなり注意しなければなりませんが、一気に下るので気持ちよくは走れます。トレイルで苦戦した分、ロードはしっかりと走り込みました。

富田林市へ

重力に任せて走っていると、富田林市の市街地が一望できるところへ。葛城山頂で見たPLの塔が間近に迫ってきています。どうでもいいですが、PLの塔って調べてみると正式名称は「超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔」って言うんですね。これからは正式名称で言ってみたいと思います。(多分噛み倒すでしょう。)

帰ってきたぁ

こうして山から街へ下りてくると、この言葉を何度も口に出してしまいました。完全なる自己満足の世界ですが、達成感を感じれるのでオススメですよ(笑)

大和川を渡って

市街地を通って

夕日に照らされた菜の花畑を走り抜けると・・・

17:20(06:47経過)
亀の湯近くのコンビニでゴール!!


山から快調に飛ばしてきましたが、やっぱ25kmは長いっす(笑)ラスト2kmは結構フラフラになってました。ゴール近くの金岡の交差点ではかなり怪しい目で見られましたよ(汗)あまりに腹減ったのと喉が乾いていたので、亀の湯近くのコンビニをゴール地点にしました。

総距離:57.39km
Road:75% Trail:25% 
6時間47分39秒(avg.7'06/km)
累積上昇高度 1972m
累積下降高度 1974m



【あとがき】

気づけば長文になってましたね。相変わらず書き始めると止まらなくなるのが悪い癖です。ここまで読んで頂き本当に有難うございます。

さて、表題にもある通りCity Trailという言葉を使いましたが、youtubeにCity Trail Parisというvideoがあります。この雰囲気が大好きで、走りに行くのが少し億劫な時なんかはコレを見てテンションあげたりしてます。



遠くに見えるあの山まで走りに行ってみよう

これがCity Trailの意味だと勝手に解釈しています。別に距離を稼がなくても構いません。動画のように山でなくとも近くにある小高い丘でもいいと思います。そうするといつもの風景が少し違って見えるということもあるのかなと実感しました。もちろん山へ行く場合は負荷をかける練習にもなりますし、トレイルランとロードランを同時に楽しめます。まえがきにも書きましたが、当初予定していた約90kmコースはまた次回に持ち越しですね。正直、コレをガチで走ったらだいぶキツいコースになりそうです。一体コレを走って何の練習になるのか全く分かりませんが、挑戦し甲斐だけはありそうです(笑)

いよいよ4月からはトレイルレースや長距離レースで遠征が多くなります。下に4月、5月のエントリー済みの大会を載せておきます。もしご一緒の方がおられましたら、お手柔らかによろしくお願いします!!

4月

5月



コメント

もりもりサラダ さんのコメント…
男32才独身、まだまだ若い!
楽しんで下さい。

City Trail いい言葉ですね。
色んな解釈があり、僕も自分のCity Trailを
見つけたいです。

4月、ダイトレ走ります。
スタート前に見かけましたら、
声をかけさせて頂きます。
一緒に「ひゃっぽい」をお願いします(^.^)
パル彦 さんのコメント…
六甲全山縦走のくだりは僕に対する反論だな(笑)
ロードは構わないけど、市街地に出るとリタイヤしたくなるので超苦手。
出来る限り市街地は最後のゴールにしたい。
だからあのコースを往復できるキャノンボーラーや単独で実施したRyo君はやっぱり凄いわ。
町から山へ、山から町へ駆け抜けてこそロングトレイルランナー。
う~~む、僕はまだまだ修行が足りません。
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
もっりもりサラダさん、ありがとうございます!若いですか?!(笑)そう言われると少し勇気が出てきました♪まだまだ色々なことに挑戦してみたいですが、なかなか実力が伴わないんですよね。もりサラさん(勝手にすいません)のシティトレイルが見つかったらぜひ教えてください!

ダイトレ楽しみですね!こちらこそぜひともご一緒に「ひゃっぽい」させて下さい!それまでに、もりサラバージョンを考案しておきます(笑)
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
パルさん、まいどです!!てか逆にパルさんって僕より六甲縦走路走ってるじゃないっすか!むしろ僕より明らかに好きでしょう(笑)完全に一般論を引用してみたつもりですよ〜(汗)

でも確かに市街地は誘惑多いですよね。僕も往復した時1時間ぐらい公園で寝ましたから。春先になってきたのでロングトレイルに出かけたくてうずうずしてますが、膝が少し心配なんですよね〜。パルさんはあれだけ走ってても故障知らずで凄いっすわ・・・。