2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

ロングトレイルセンチメンタルジャーニー 95 中編


ロングトレイルセンチメンタルジャーニー 95 中編


前編からの続きです。
ちなみに前編・後編の二本立てでお届けすると言っていましたが、毎度ながら長くなりそうなので前・中・後編の三部作になりました(笑)お付き合いくださいませませ。


《宝塚〜箕面(政の茶屋)  中山連山・石切山・五月山・箕面トレイル)  約29km 6時間07分》




3:25(10:15経過)
宝塚駅(約44km地点)を出発

アソコとは…。そうです。

人類の英知の結晶、最先端技術の集合体、旅人のオアシス。
その名も・・・

Convenience Store!!
わざわざスペース使って書くことかいな・・・

いわゆるコンビニです。六甲縦走経験のある方ならご存知だとは思いますが、ナチュールスパ宝塚の前にもコンビニ(ローソン)はあります。しかし夜間に到着した場合ここは閉まってるんですよね。

阪急宝塚駅にて

しかし、宝塚駅の反対側(ロータリーがある方)まで行けば24時間営業のコンビニ(ローソンJR宝塚駅前店)があります。入店すると

あったかぁぁぁあああい(涙)

この時はまるで猛吹雪の北アルプスの山中で命からがらたどり着いた山小屋のように思えました。戸棚に綺麗に陳列されている食品から目当てのものをひとつ手に取り、いかにも頑固そうな山小屋の親父の元へ持っていきます。すると毛むくじゃらの親父が話しかけてきました。

「こちらのカップラーメンは今すぐ召し上がられますでしょうか?」

オレの格好を案じてかご丁寧に貴重なお湯まで頂けました。…はい、以上でしょうもない妄想は終わりますね(笑)

いっただきまーーーす!!

ここから登山口まではしばし閑静な住宅街です。深夜3時半という時間帯にラーメンをズルズル食いながら歩いているという状況。親が知ったら泣きます(笑)途中で出会った新聞配達のおじさんが見てはいけないものを見たような目になってたのを覚えています。住宅街を抜けると清荒神の参拝道沿いに進みます。

清荒神参拝道

3:54(10:44経過)
中山連山登山口を通過

中山連山登山口
この宝塚〜箕面までの区間はまさにCity Trailとでも言わんばかりに住宅街と山が交互に現れます。山の標高は低めですのでトレイル初心者には最適なコースかもしれません。お寺や神社もあれば、川、階段、岩場もありますし、何より景色が素晴らしいです。トレイルを始めてみたいけど独りじゃ不安って方、いかがですか?ご案内しますよ〜♪

4:43(11:33経過)
奥之院を通過

奥之院
実は奥之院へ行くまでの道で痛恨のルートミス!!少し彷徨ってしまいました。さきほど「ご案内しますよ〜」とか言っておいてこれですからお恥ずかしい。ま、まぁ、ほ、本ツアーではルートミスした時にどう対処するか?ということも学べるわけです(汗)

5:07(11:57経過)
中山連山最高峰を通過

中山連山最高峰
最高峰にはこの石しかありません。そして周りは木に覆われて何も見えません。

「な〜にが景色が最高だ、このホラ吹き親父め!!」

とツアー客に激しい罵声を浴びせられそうですが、ここは我慢して下さい(笑)この先に絶景が待っていますよ。ここから下ったり登ったりの繰り返しが続きます。そして…

どやさぁぁあああああ

夜景が一望できる区間が現れます。正直この写真では伝わりにくいですが高度感も感じられるので天気のいい時はほんとオススメです。高度を下げるにつれて徐々に夜が明けてきました。雲が出ているので御来光が見れなかったのが残念!!

中山連山の岩場
「怖いよ〜〜」
中山連山の魅力はこれだけじゃありませんよ!写真のように最後の最後に岩場が待っています。ここはほんと面白いエリアですね。もちろん足場が悪く危険なエリアがあるのでゆっくり進まざるを得ませんが、純粋に楽しいです♪

いつになく真剣
ほんとはビビって綱にしがみついてるだけです汗

そういえばここを逆から登ってこられる方がいました。地元の方でしょうか。この岩場は今まで下ったことしかありませんが、登りも楽しそうですね。

6:19(12:09経過)
満願寺を通過

満願寺

岩場を降りると住宅街へ出ます。しばらく舗装路を走って満願寺へ。前回はここで疲労困憊し、お寺のベンチで横になりました。しかし今回は違います。不思議とめちゃくちゃ元気です!元気を持て余しすぎて散歩をするおじさんやおばちゃんに「おはようございまーーす!!」って声をかけまくりました(笑)コースも知ってるのに「石切山への登山口はどう行ったらいいですか?」とおじちゃんに話しかけたくらいです。その節はご丁寧にお答え頂きありがとうございました。

缶コーヒーと大福でモーニング

なぜこれほど元気なのか。ちょうど夜が明けたというのが影響してるかもしれませんが、前回より明らかに無理せず一定のペースを心がけてきた結果だと思います。

6:28(12:18経過)
石切山登山口を通過

石切山登山口(公園の奥)

ここからは川西市へと通づるトレイルを走ります。12時間以上経過してるのに眠気というのは不思議とほとんど感じません。今までロードであろうがトレイルであろうが長距離を走る時はたいていこの眠気にやられてきました。どんなに足が元気でも眠くなるともうダメです。今回眠くなったのは六甲全山縦走路を走りきった宝塚での一度きり。それ以降全く眠くなりませんでした。

苦手な夜間走を少しでも克服できたのか。
それとも
無理せず一定のペースできたお陰なのか。
それとも
単なる体調の問題なのか。

6:45(12:35経過)
石切山・釣鐘山を通過

石切山山頂

石切山はあまりに地味すぎる(汗)しかし途中に見晴らしいところもあります。おっちゃんが気持ちよさそうにいらっしゃったので邪魔せず素通りしました(笑)では釣鐘山はどうか?

やっぱり地味(笑)

多分ですが、上記写真の指差す方向にあるアレがあるところが釣鐘山山頂だと思われます。ここは以前にUTGKのルート開拓でいつもの珍メンバーと一緒に来ました。ここに来るたびに思い出します。それでは懐かしの1枚をどうぞ。


6:53(12:43経過)
川西市を通過



短いトレイルを抜けるとまたもや閑静な住宅街へ出ます。ここから市街地をしばらく走って、上記写真の遠くに見える五月山を目指します。川西能勢口駅近くまで来るとコンビニたくさんあります。ここのコンビニでアルファ米(赤飯)に水を入れてザックに忍ばせておきました。食べられるのは1時間後です。まぁ一般客になかなか白い目で見られましたが、もう慣れましたね(笑)

猪名川を渡る

だんだんと五月山が近づいてきました!前回はこの五月山からようらく台園地までの長い登りで完全に力尽き、箕面駅へエスケープした苦い思い出があります。しかし、今回はどうか・・・

やる気!元気!井脇!!

7:32(13:22経過)
五月山ハイキングコース入口


五月山ハイキングコース(ひょうたん島コースへ)

とまぁ調子に乗っても、登りはがっつり走れるほどの元気は残っていません。疲労は確実に蓄積していました。しかし余裕があります。足も軽いです。それもそのはず。


こんなことする余裕がありますから(笑)

ハイキングコースを登りきると魔のロードへ。約5kmほどの長い登りが延々と続きます。前回は全く足が動かなくてもうだだ歩きでした。歩くとめちゃくちゃ長いです。しかも寒さも加わって完全に打ちのめされました。


走れる!走れるぞ!!

もちろんスローペースですが足が動く!すると後ろからゼェゼェ息を切らせながら近づいてくる音が?!もしや?…いえ、ランナーではなくロードバイクの方々でした!!みなさん登りでもバイクを降りることなく一心不乱ににペダルを漕いでいます。8名近い方が順々に横を通り過ぎて行きました。こうなると…

負けられねーーーー!!うおりゃぁああああ!!!

もちろん追いぬかすことはできませんが、めちゃくちゃパワーをもらえました。

8:21(14:11経過)
ようらく台園地を通過

ようらく台園地

全体として一定のペースできたおかげか、ここでエスケープするかどうかを悩むことなく通り過ぎることができました。

8:28(14:18経過)
箕面トレイル登山口を通過

天上ヶ岳への登り口

「ここの登山口までは頑張ろう」と、登りが続く舗装路区間をここまで歩くことなく走り続けてきました。そして登山道へ入った瞬間、突然それは起こりました。

あかん、ふらふらする…

眠気とかではありません。なんやこの感覚は…。しばらくは無理せず、とぼとぼと登山道を登ります。ついさっきまで、「やる気元気井脇!」とか言っていたのがウソみたいで、今では「馬力ゼロやる気ゼロ集中力ゼロ」に変わり果てています。

ボォっとしていたせいかルートミスして変なところをしばらく彷徨っていました。もしかしてこれって…ハンガーノック??全く食べてないという感覚はないのですが、よく考えたらここまで相当のカロリー消費をしているはず。とりあえずチョコ菓子を口に放り込みました。すると、ぐぅぅぅ〜〜〜〜(腹の音)

猛烈な空腹感が襲ってきました。暴力的といってもいいでしょう。ちょうどベンチのようなところがあったので、ザックをひっくりかえして残っている食料を一心不乱に貪りました。赤飯なんかはほとんど噛まずに流し込んだような気が(笑)

添付の食塩がサイコーにうめーー!!

腹は満たされましたが一向に体力は回復はしません。自然研究路③を下ってなんとか東海自然歩道の起点までたどり着きました。



ここまで!
おっさんが赤飯を食べてるところで中編は終わりです(笑)
次回こそ必ず完結させます。たぶん。

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