2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

長崎橘湾岸スーパーマラニック273 2017〈W部門〉〜まえがき〜

長崎橘湾岸スーパーマラニック273 2017〈W部門〉〜まえがき〜


〜結果報告〜
〜大会概要〜
からの続きです


【まえがき】


ほんとに調子がよかった

あとで体調等を言い訳にしないためにもこれだけは前もって明言しておこうと思う。絶好調とまではいかないまでも(そもそもそれがどんな状態か検討もつかない)、少なくとも足に痛みがあるわけでもなく身体に怠さがあったわけでもなかった。KOUMI100の疲労も抜けていたと思うし(たぶん)、それなりに調整もできていたと思う。

すこぶる調子がいい。
そう、すこぶる。

実際に大会を走りながらこのように思う瞬間が何度もあった。「え?もしかしてどこまでも走れちゃうんじゃね?」とさえ思うこともあった。もちろんそんなことはありえなかったが。


さて、これからレースレポートを書こうと意気込んでPCの前に座ったのだが、いざキーボードを目の前にすると手が止まってしまった。何を書けば良いのか、何から書けば良いのだろうか。いや、いっそのこと何も書く必要なんてないのかもしれない。頭の中には瞬間瞬間の景色や出来事が溢れんばかりにパンパンに詰まっている。目を瞑れば、古い映写機がカタカタと音を立てて映像がスクリーンに照らし出されるように、それぞれの光景がありありと見えてくるほどだ。でもそれらをかき集めていざ文字に起こそうとするとバラバラと形を失って手元には何も残らなくなってしまう。そんな感じだ。


276km
35時間53分25秒


とにかく今はっきりしていることはこの数字だけだ。これ以上でもこれ以下でもない。ただ数字だけでは単純に表せないものがこの長い長い旅路にはあるはずだ。何とかしてそこをあぶり出したいが、いかんせん前述した通りの状況に陥っている。自分ができることは無造作に散らばった出来事にひとつひとつ番号をつけるように順序立てて振り返ることだけだ。積荷から荷物をひとつひとつ下ろすような機械的作業。したがって読者の方にはいつも以上に退屈な内容となるかもしれない(行き詰まって途中で書かなくなる可能性だって十分にあり得る)。

ただ、この長い旅路で得た“何か"を少しでも汲み取って頂ければ書いた甲斐があるかもしれない。そこにはそれぞれの解釈があってもいいと思う。機械的作業を通して意図していなかったものを偶然発見できるかもしれない。そういう意味では読者との共同作業ということになる。いや、"読者に頼る"と言った方がいいかもしれない。では長い前置きはこれくらいにして早速パンパンに詰まった積荷を少しずつ下ろしていこうと思う。


レースレポート①へつづく

つづくんかい笑


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