2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

OSJ ONTAKE100 2017 〈100マイル〉〜レースレポート③〜

OSJ ONTAKE100 2017 〈100マイル〉〜レースレポート③〜


〜結果報告〜
〜大会概要とまえがき〜
〜レースレポート①〜
〜レースレポート②〜
からの続きです

▶︎▶︎CP2 → CP3 72km-103km
《CP2〜小エイド〜CP3 31km 3:28:39 6'43/km 区間順位5位》



3:49 (07:49経過)
Avg.6'31/km
72km地点
CP2を通過

photo by モモさん

つい2時間ほど前とは打って変わりエイドには100k選手、100マイル選手で人が溢れ返っていた。ここまで孤独なランが続いていたのでその喧騒さが少しだけ心を落ち着かせてくれる。モモさんにまた会えたのでミフィオの様子を聞く。すると「他の選手と話している間に通過したのかなー。まだ見てないよ。」とのこと。

ミフィオは今年初めてマイルに挑戦している。昨年の100Kでは12時間36分で年代別1位だ。彼、いや彼女ならマイル完走できるだけの走力は十分にあるはず。水を満タンに補給しながら彼、いや彼女が無事にCP1を通過していることを信じて疑わなかった。



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関門アウトを告げられて泣き崩れるミフィオ
※画像はミフィオのjognoteより

実はこの時、ミフィオはまだCP1手前にいた。そしてCP1通過が8時間1分。この1分の遅れにより(最後猛ダッシュをしたようだけど)、敢え無く関門アウトという結果に。レース後聞いたところでは序盤から睡魔に襲われて走れなくなったようだ。ここ最近24時間走(夢の島)でも180km以上走るなど着実に超ウルトラの世界で頭角を現しつつあるミフィオ。来年は必ずやリベンジしてくれるはず!(皆でそう願おうではないか)



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カットされたバナナをむさぼり食べているとスタッフの方に「ループは終わったんですね。はい、これどうぞ!」と大きなオニギリを手渡された。米粒がぐっと固められたオニギリが目に入るや否や、疲労感からか食べられる気がせず、つい断りそうになってしまう。その瞬間だった。

おい!
ひゃっほい太郎よ。
本当にいいのかい?

おにぎりも食べれねぇで
何が超ウルトラだ!!


本当に一瞬のことだった。「ありがとうございます!」スタッフの方からオニギリを受け取るとすぐに口の中に放り込んだ。もぐもぐ。もぐもぐ。「行ってきます!」送り出してくれるモモさんとスタッフの方にお礼を言ってエイドを出発した。


CP2→小エイド

さぁここから次の関門(CP3)まで約30km。その間に小エイドがひとつ。90km地点の小エイドまでは確か走りやすいコースが続くはずだ。まずはそこまでしっかり頑張ろう。走りながら嫌でも昨年のことが思い出される。確かこの区間は大きく失速してしまったところ。それまで快調に動いていた足がコンセットが抜けたように突然死んでしまい、意識朦朧としながら進み続けたっけ…

今年はどうだろう。うん。足はまだ元気だ。とはいえ、身体がいつ金切り声をあげ出すか分からないのが超ウルトラの世界。言うなれば"さっきまで当たり前だったものが音もなく突然崩れ去る"そういう世界だ。でも今はその心配は無用だった。なぜなら、先ほど無理矢理口の中に放り込んだオニギリが胃の中で熱を持ち始めるのを感じていたから。その熱がエネルギーとなって血管を駆け巡り、身体中に循環しているのをありありと感じることができた。


夜が明け始める。100K選手の背中を目標に黙々と走る。何人かの100K選手を抜く中でマイルの選手を1人抜いた。順位は5番目くらいだろうか。後ろとの差がイヤでも気になる。でも止まることなく走り続ければ大丈夫だろう。そう自分に言い聞かせた。気づけば完全に朝を迎えていたのでヘッドライトをザックにしまった。


84km地点?
小エイドを通過

小エイド→CP3

あれ?私設エイドかな?

84km地点あたりでエイドがあるのを見つけた。確か小エイドは90km地点だったはずなので給水せずにそのままスルー。(しかしその後小エイドは見当たらなかった。水切れになるも岩肌から流れ出る天然水を補給して事なきを得た。)

ものすごく良いペースで走る100K選手がいたので背後にピタッと張り付き引っ張ってもらう事にする。すると何人かの100K選手も後ろに着いた。100K選手にサンドイッチにされた状態だ。自分から仕向けた事だけどこうなるとサボれない。う、キツい。正直オーバーペースだったかもしれない。でもここで抜け出すわけにはいかない。必死で食らいつく。三浦ダムの湖畔が朝靄で覆われ幻想的な風景が広がっている。その美しさに思わず周りのランナーと声をあげた。気づけば後ろの100K選手はいつの間にか居なくなっている。徐々に自分もついていけなくなる。結局6kmほどをキロ6分を切るようなペースで引っ張ってもらった。

案の定CP3への登りで走れなくなってしまう。ちくしょう。これじゃあ去年と何も変わってねー。歩いているとランナーに抜かれる。ゼッケンを見て100K選手だったので安堵する。負けてられるか!必死で抜かれたランナーを追いかける。失速してしまう嫌な疲労感を感じながらも足を動かし続けた。※結局この時に抜かれた100K選手(確かパンツが赤色のランナーだったと思う)をCP4までずっと追いかけ続けることになる。

その100K選手を追いかけ続けていると何人かのランナーを抜くことができた。気を良くしてそのまま走り続ける。登りでも時折歩きを入れることで走ることができた。2015年、2016年ではここの登りはダダ歩きしたところ。登りを走れることが嬉しくて一心不乱に走り続けた。


7:19 (11:19経過)
avg.6'35/km
103km地点
CP3を通過

残り50km



ここまでです!
次回からはいよいよ後半戦!
ここまでは全て序盤に過ぎません(笑)ここからが本当の100マイルです。
強烈なアップダウンが最後に待ち受けてました。お楽しみに♪

レースレポート④へつづく


コメント

BUN さんのコメント…
RYoさんでも苦しんでるんだなあってわかってちょっとほっとしています。
続き楽しみにしています
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
BUNさん読んでくれてありがとうございます!
思い返してみると楽なところが一切なかったような...。
もう一回同じタイム出せって言われると多分無理っすわw
Jin さんの投稿…
初めまして。
ひゃっほいさんのブログに出して頂いて光栄です。
赤いパンツのランナーです。

鈴の音が聞こえてきてやっべっ(−_−;)抜かれると思いながら
走ってました( ̄▽ ̄)
そのおかげでええペースで走れました。
ひゃっほいさんの変◯具合が近くで見れて光栄です‼️
楽しかったです(笑)
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
Jinさんコメントありがとうございます!
ちょうど次の記事を書いていたところだったので驚き桃の木です。まさかコメ頂けるとは!
『赤パンのランナー』などと薄い紹介で失礼しました(笑)

こちらこそず〜っとJinさんをストーキングして頑張れました!
来年は一緒にマイル走れるといいですね♪

今後ともブログともどもよろしくお願いします♪( ´θ`)
Jin さんの投稿…
マイルは走れる気がしませんが、
来年出たらひゃっほいさんをストーキング出来るよう
頑張ります(笑)
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
あのタイムで100K走れていたら余裕ですよ!
あとはどれだけ林道と友達になれるかだけです(笑)
またレース等でお会いできるのを楽しみにしています♪