2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

2017 長崎橘湾岸スーパーマラニック273 春のステージ《L部門》その⑤ 〜レースレポート・中編〜

photo by ミフィオ

2017 長崎橘湾岸スーパーマラニック273  春のステージ《L部門》その⑤ 〜レースレポート・中編〜


その① 〜結果報告〜
その② 〜大会概要〜
その③ 〜まえがき〜
その④ 〜レースレポート・前編〜
からのつづきです。



▶︎▶︎45km → 98km
《女神大橋CP〜権現山CP〜樺島灯台CP〜川原老人の家エイド》


18:00頃 (04:00経過)
avg.5'20/km
45km地点
女神大橋エイドを通過


エイドに到着するなりトイレに駆け込もうとした瞬間だった!

あれ?〇〇!?

あ、でも今はそれどころじゃない。漏れるぅぅ。。ってことで○○は放ったらかしてトイレへGO!!(Gひろみの言い方で)

スッキリすると...

photo by ミフィオ
ミフィオ「もう追いつかれたー!!速過ぎやろー!」

どうやらここで追いつかれるのは想定外だったらしくジタバタと暴れてました(笑)よっぽど悔しかったのか「先行くわ!おらぁ!」とエイドを出て行く。とりあえずエイドのうどんをずるずる。うまぁぁぁぁぁあああ!!でもお腹の調子がイマイチで半分くらいしか食べれませんでした(涙)いなり寿司もパクっ。酸味と甘みが絶妙。さぁミフィオを追いかけよう。

ここから65km地点の水仙の里付近までR499をひたすら南下し続けます。国道沿いなので景色の変わり映えがなく約20kmほどの我慢。前を走るランナーに何人か追いるくも、なかなかミフィオの姿が現れない。

あやつ相当頑張っとるな?!

すると・・・

はっけーーん!!

↓↓

捕獲されるミフィオ(笑)

photo by ミフィオ

それにしても男顔負けの軽快な走りを魅せるミフィオ。こりゃひょっとしたら恐ろしいタイム出すんじゃね?!ミフィオについてはまた会うことになるのでまた後で。

その後もコンビニのトイレに何度も駆け込みながら進んで行く。トイレに行って停止することが多かったので走るときは結構なペースで走りました。後々このストップ&ゴーがジワリジワリと体力消耗につながったように思います。

フッキー「りょーくん!ガンバレーーー!!」

車で移動中のフッキーが窓から大声で声援を送ってくれました!おぉ!頑張る!!と返事を返すも向かった先はコンビニ。声援のおかげで『大』を頑張れました(笑)

かなり暗くなってきたのでヘッドライト点灯。すると...

○○さん「赤松さんですか?」

55km付近だったかな。Raidlightのシャツを着たランナーを追い抜く際に声をかけられた。この方も3月の小江戸大江戸を走られた方らしく自分のことを知って下さっていたようだ♪しばし談笑。お名前忘れました(すみません!) おんたけ100マイルも走られるとのこと。またお会いできるのが楽しみです♪声をかけられたことで登りもガンガン走れました(←単純)

〇〇さん「ひゃっほいさんですか?」

60km付近だと思う。無人エイドの手前で追い抜く際に「ブログ読んでますよー!」と声をかけられた。ありがとうございます!!稚拙なブログでもこうしコツコツと書いていれば見知らぬランナーとつながれるというのは本当に嬉しいです。ましてやレース中に声をかけてもらえるとより一層頑張れちゃいます♪足取りがまだまだしっかりされていたので結構なタイムでフィニッシュされたのではないかと勝手に想像しています。

65km付近でR499を右折し野母崎方面へ向かいます。ここのトイレでまた一発。ブヒぶほぶちブヒッ!!ぶほっ!!異常なほど腸が活発になっているのかパンパンに溜まっていたガスがようやく抜ける。

野母漁港沿いを走っていると突如として権現山への急登が始まります。標高198.5m。しかも2kmで。海抜ゼロから一気に登るのでこれがキツい!周りのランナーは皆歩いていますが、もちろん走ります(笑)こんなとこを走るアフォは珍しいのか周りのランナーからたくさん応援してもらえました(笑)


20:32頃 (06:32経過)
avg.5'36/km
70km地点
権現山エイドCPを通過

これ食べていきー!とエイドの方にミネストローネを頂く。実はトマト嫌いで有名なひゃっほい太郎。おそるおそる食べてみると…

ぼぉぉぉぉおおおのっっっっっ!!
※Buono!と言っています

1.5杯頂きました。ロールパンとの相性も抜群でした♪ミネストローネをすすっているとエイドの方に「何時スタート?」と聞かれたので「14時ですよー」と答えると周りのランナーにドン引きされました(笑)

さぁ下り。次なるチェックポイントである樺島灯台へ向かいます。足は軽いのけど、腸の調子が悪いのか上下運動する度に下腹部からゴロゴロという音が聞こえてくる。明らかにお腹ピーピー。ハァ。つらい。

こんな弱音を吐いたところで誰も聞いてくれないし、みんな何かしらのトラブルが生じる時間帯。とにかく遠くに見える灯台の光のもとまで行かなければ。

アーリースタートの灯台から戻ってくるランナーと声をかけ合いながら2つの陸橋を越えるとエイドが現れる。ここのエイドは灯台から戻ってきてから入れるとのこと。往復約3kmの灯台コースへ。アップダウンが連続し地味にキツい。さすがに歩こうかと思ったが歩くほどの急坂ではない。それにランナーを追い抜く度に声援を送ってくれる。なかには「14時スタート?!キャァァ!!すごおおおおい!!」と素晴らしいリアクションをしてくれる方も。こんな黄色い声援を受けてあなたは歩けるだろうか?!オレは無理(笑)

結局走り続けて灯台のチェックポイントへ



22:01 (08:01経過)
avg.5'44/km
83.8km地点
樺島公民館エイドを通過

通称カレーエイド。ほんとは山盛り食べたかったがお腹の調子を考慮して半分だけ。うん!うまい!!すると…

ピーポーピーポー

救急車の音だ。こちらへ近づいてくる。エイドの方も何やら慌てている様子。何かあったのか?!と心配になったが、レース後主催者の阿部さん曰く結局誤報だったとのこと。事の詳細は省くが何もなくて本当に良かった。

お!ミフィオ!!

エイドを出発したところで今から灯台へ向かうミフィオに遭遇。「こっからキツいけど全部走りきらなアカンでー!」とアドバイス。それを聞いていたスタッフの方に「厳しいコーチやなぁ」と言われちゃいました(笑)

photo by フッキー

ミフィオはアドバイス通り走り続けて足が売り切れちゃったらしいですが、結局その後もネバリの走りを続け22時間38分でフィニッシュ!!目標は24時間切りと言ってましたがまさかここまでタイムを上げてくるとは!!しかも女子2位総合4位という快挙!

するとこの方にも再会。

武ちゃん!!

エンジンがかかり始めたのか軽い足取りで樺島灯台へ向かって走っていかれました!事実どんどんペースをあげて23時間23分でフィニッシュされています。レース後の宴会でもオモローな話をたくさんして頂きました。ほんまに優しい兄さんです。今年は上州武尊やアンドラウルトラトレイルなどのレースに出られるそうです。応援しています!

さぁここからが前半の勝負どころになります。次の川原エイドまで約15km。周りに何もない真っ暗な道。海抜ゼロから標高250mまで登ってまた海抜ゼロまで下るという鬼コース(笑)ここで篩(ふるい)にかけられると言っても過言ではないと思います。しかも昼間の灼熱から一転、冷たい雨が降り続いています。歩けば一気に体温が下がり、リタイアの文字がちらつく危険性も大いにありえます。

まだまだぁ
こんなもんで歩くはずが…
むむ?!これはキツい!
ちきしょー!クソッタレーー!!
あのカーブを曲がれば…
ひえぇ!
まだ続くんかーーい!!

などと目の前に迫り来る坂と格闘(笑)アーリースタートのランナーの背中を目標にして走り続ける。そんなことを繰り返していると徐々に漁港町が近づいてきた。


23:43 (09:43経過)
avg.5'55/km
98.4km地点
川原老人の家エイドを通過


あ!フッキー!!

1位だよ!と元気な笑顔で迎えてくれた。病み上がりに加えハイペースできているため室内に入って椅子に座ると一気に疲労感が襲ってきました。そんな時にフッキーのように明るく元気に接してくれるとほんとに生き返ります。

ここで判明したことは7:00、13:00ランナーを全員抜いて現在トップとのこと。先行しているのは10:00ランナーが前に4名。先頭は今から40分ほど前にこのエイドを出発したらしい。ただ、自分と同じ14:00ランナー2位の情報が全くわからない。後ろとはどれくらい離れているのだろうか。やはり気になるのは女子ウルトラ日本代表のモッチーと萩往還250を連覇されている方の存在。

そうそう。10:00ランナーの高松さんとこのエイドで1年ぶりの再会。このときかなりキツそうな表情でしたがさすがはメンタルの強靭なランナー。もちろん完走されていました!レース後の宴会でも楽しい話がたくさんできました♪

シューズを履き直してエイドを出発。目の前には真っ黒な海が広がっている。一度腰をおろしてしまったせいか足が固まってしまい走れない。ヤバイなぁ。まぁ焦っても仕方ない。しばらく歩こう。月明かりを頼りに漁港町をとぼとぼと歩き始めた・・・


ここまでです!
次回更新を乞うご期待♪

その⑥へつづく

残り75km



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