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2017 彩の国100マイル 初めての関門アウト③
結果報告
今の気持ち
大会概要
初めての関門アウト①
初めての関門アウト②
からの続きです
▶︎▶︎South Stage 1 55.0km D+3025m
《ニューサンピア埼玉おごせ〜桂木観音AS〜高山不動尊AS〜竹寺AS〜吾那神社AS〜桂木観音AS〜ニューサンピア埼玉おごせ》
15:02 (08:02経過)
13位
51.1km地点
ニューサンピア埼玉おごせを出発
15:00になると少し身体から熱が抜けたような気がしたので急いで出発した。遅れを取り戻さなければ!大勢の方に声援を受けてSouth Stageへと向かって行った。
が、灼熱のロードへ出るとあっという間にグロッキー状態へと引き戻される。やっぱり引き戻すべきだろうか。でもDNFするなど絶対に考えられない。水をかけたい衝動に何度も駆られる。川、公衆トイレ。コース上にある水が浴びれるところは全て寄り道しながら進んだ。こんな調子で果たして大丈夫なんだろうか。不安しかないが引き戻すという選択肢は無かった。
それに彼女、いや、彼に会わずして辞めるなど言語道断だ!(←常連さんならもう誰かはお分かりですよね笑)
トレイルに入ると日差しが遮られ幾分気持ちが楽になった。あれ?登りは思ったより登れるやん!しかし下りや平坦になってスピードを上げるとフラフラ感が出る。よし!一旦記録を狙うのはやめよう!こんな調子だと絶対に無理や!
トレイルに入ると日差しが遮られ幾分気持ちが楽になった。あれ?登りは思ったより登れるやん!しかし下りや平坦になってスピードを上げるとフラフラ感が出る。よし!一旦記録を狙うのはやめよう!こんな調子だと絶対に無理や!
そこで…
登り→ 歩いてでもそれなりのペースで
下りや平坦→ ジョグペースで無理せず走ろう
もしこのペースを維持できればサウスを10時間で周ることできるかもしれへん!
登り→ 歩いてでもそれなりのペースで
下りや平坦→ ジョグペースで無理せず走ろう
もしこのペースを維持できればサウスを10時間で周ることできるかもしれへん!
お恥ずかしい話ではあるが、この時大真面目にそのように考えていた。
16:14 (09:14経過)
14位
58.0km地点
桂木観音ASを通過
たった7km進むだけで1時間10分以上もかかっているのに抜かれたのは1人だけ。皆相当参っているのだろうか。小江戸大江戸でお世話になったスタッフの島田さんがいたので挨拶した。「調子はどう?」と聞かれたので「なんとか完走を果たしたいです!」と返事したのを覚えている。結果的にはその約束を果たすことができなかったが。
水分を満タンにしエイドを出発すると先ほどのペースを守ってとにかく進み続けた。ボラで参加している彼女、いや、彼にだけは情けない姿を絶対に晒すわけにはいかへん!!
このペースでええねん。
無理したらあかんあかん。
ちょっとずつでも進み続けたら大丈夫や!
ほんなら絶対いける!
16:14 (09:14経過)
14位
58.0km地点
桂木観音ASを通過
たった7km進むだけで1時間10分以上もかかっているのに抜かれたのは1人だけ。皆相当参っているのだろうか。小江戸大江戸でお世話になったスタッフの島田さんがいたので挨拶した。「調子はどう?」と聞かれたので「なんとか完走を果たしたいです!」と返事したのを覚えている。結果的にはその約束を果たすことができなかったが。
水分を満タンにしエイドを出発すると先ほどのペースを守ってとにかく進み続けた。ボラで参加している彼女、いや、彼にだけは情けない姿を絶対に晒すわけにはいかへん!!
このペースでええねん。
無理したらあかんあかん。
ちょっとずつでも進み続けたら大丈夫や!
ほんなら絶対いける!
ひゃっほいや!
と訳のわからない独り言をブツブツ言いながら進んでいると…
「ひゃっほいさんですか?」
背後から迫るランナーに声をかけられた。野口さんという方。聞くとKOUMIの記事を参考にして下さり見事完走を果たしたとのこと。しばらく一緒におしゃべりしながら並走させてもらう。レーストークやらシモの話に華が咲く。その後は前を走っていた佐藤さんという方と3人で一緒におしゃべりラン。時間を忘れるほど楽しい時間だった。野口さんとは4,5kmくらい一緒に走ったかもしれない。
左から佐藤さん、野口さん、ひゃっほい(顔がだいぶ疲れとるな)
いよいよ登りで野口さんについていけなくなった。結果的に野口さんは見事完走を果たす。しかも32時間台で6位入賞。凄すぎる。彼の完走は自分のことのように嬉しかった。あの時しっかりついていければ…という悔しい思いもあるが、やはり完全なる実力不足。次は少しでもついていけるようにしたい。佐藤さんは胃の調子が悪いとのことで最後は抜きつ抜かれつしながらも途中でDNFすることになる。
すると…
ミフィオ「何歩いとんねーん!ゴルァヽ(♯`Д´)ノコ」
ヤベッ!見っかっちゃった!
(*´-`)
ミフィオはボラで桂木観音AS〜高山不動尊AS間のマーシャルやエイドを担当。特に桂木観音エイドはランナーは何度も通る箇所なので、彼女いや、彼の明るいサポートで元気づけられた方もいらっしゃるのでないだろうか。
photo by ミフィオ
腰が落ちてないな・・・
さて、話を戻そう。ミフィオに見つかったので必死で走ってみるも、後ろから猛追してくる!「女子にも抜かれてるでー!チンタラすんなー!」そう。スタート地点で休息している間に女子ランナーに抜かれてしまっていたのだ。元気の塊みたいなミフィオにケツを叩かれることでもう一度馬力が戻ってきた。
何してんだ!
オレはよぉぉっ!
(田中邦衛風)
関八州見晴台
ここから1kmほど下るとようやくエイドだ。ツツジがトレイル傍に咲いている。なんて美しんだろう。よく手入れされた豪邸の庭のような小径が続く。徐々に下りの傾斜がきつくなってきたその時だった…
…
あぁ・・・
ほんまにヤバい
立ち眩み
3,4歩進むたびに立ち止まらなければほんとに意識が飛びそうになった。下るたびに身体中の血液が下に下がり、頭に血流がいかずクラクラするような感じだった。あともう少しでエイドなのに。貧血なのか熱中症なのか?こんな経験は初めてだったので正直怖かった。時間をかなりかけて下る。とにかくエイドで休もう。もうそれだけしか考えられなかった。
17:54 (10:54経過)
13位
66.5km地点
高山不動尊ASを通過
なんとかエイドに到着して座っていると徐々にあの酷い状態からは抜け出せた。かなりの時間ここに居たと思う。もちろんできるだけ早く出なければどんどん予定より遅れてしまう。でもその場を離れられなかった。正直に言おう。怖かったのだ。運良くエイドが近かったから難を逃れたものの、またあの立ち眩みが襲えば今度ばかりはうまく対処できるか不安だった。
そのうちたくさんのランナーに追いつかれた(小江戸大江戸で出会ったランナーの方もいた)。同じように苦しんでいるランナーや横になって休んでいるランナーもいる。かと思えば、すこぶる元気でサッと出発していくランナーも。いつもならあの立場なのに。ベラベラしゃべり続けて口だけは元気だった。今思えばエイドの方やランナーの方と色々と話すことで自分の今の状態を忘れたかったのかもしれない。いわゆる現実逃避だ。
すると…
前日受付の時のもの
ヤマケン!!
どれくらい時間が過ぎただろうか。まさか66km地点でこんな無様状態になるとは想像もしていなかった。ここで初めて真剣にリタイア(途中棄権)することを考え始めた。この大会はリタイアしたとしても回収バスなど存在しない。よって自力でスタート地点まで戻らなければならないのだ。
さぁどうする…
①引き返す(16kmくらい)
②途中の西吾野駅で電車に乗る
③とにかく行けるところまで進む
今自分の身体の状態を考えると取り得る選択肢は以上の3点だった。ヤマケンが出発する姿を見ると自然と答えは決まった。
②か③。最悪は②だが、できれば③だ。まだ時間はある。無理せず進んでみよう。ヤマケンとしゃべりながら小気味好く下って行ったが途中からフラフラ感が激しくなってきてついていけなくなった。ヤマケンはその後もしっかりとマイペースで走り続けて見事33時間台で完走を果たす。完敗やわ。おめでとうヤマケン!次こそは負けへんで!!(・Д・)ノ
陽が落ちて暗くなるとついにロードでも走れなくなってしまった。とぼとぼと歩く。どんどんランナーに抜かれていく。西吾野駅への分岐で偶然通りがかった自転車のおばちゃんに尋ねた。
「電車って来ますか?」
ヘッドライトにトレランという格好は暗闇では完全に不審者だ。一瞬無視される。
「越生まで戻りたいんですが電車ってありますか?!(大きめの声)」
必死の懇願についにおばちゃんは自転車から降りてくれた。「電車はほとんど来ないからねぇ。そこまで行けるかどうか。」おばちゃんにお礼を言って西吾野駅をパスした。
まだ限界じゃない。
ここで電車に乗ったら絶対に後悔する。
歩いてでも行けるところまで行こう。
それを自分のゴールにしよう。
こう気持ちを切り替えなければ多分先へ進めなかったと思う。この時点で頭の中から完走という二文字は完全に消え去っていた。ただ前へ進もう。後悔しないために。
*********************************
この後
約40kmを約12時間かけて歩き続けました。
約40kmを約12時間かけて歩き続けました。
*********************************
そして・・・
photo by ミフィオ
4:08 (21:08経過)
97.8km地点
桂木観音エイドにて
DNF
レースレポートは以上です。
最後はひどい表情でしたね(爆)
次回は編集後記をお届けします。
お楽しみに♪
つづく
コメント
レポートいつも楽しく読ませてもらってます(^^)
エイドについた時、まさかいるとはとビックリでした。
そして、いつも走っている彩の国コースに橘湾岸を共にしたryoくんがいることに不思議な感じもしたり。
今回は残念やったけど、、来年、ryoくんなら優勝も狙えるでしょ!是非リベンジで!
これからも面白くて強いランナーでいてください。
またどっかの大会で会いましょ~!!
最後の写真は反則です
笑いが止まらん(笑)
ブログ読ませてもらったで!
いやぁ、あそこを完走しちゃうのは凄すぎるけどだいぶafoやなぁ(笑)
来年リベンジしたいんやけど時期が一緒なら橘湾→彩の国の流れでまた爆死コースやわ(((;゚Д゚))))))
もう一回鍛え直しやわ。KOUMIで会えるのを楽しみしてるでw
そしてお久しぶりです♪同じ週の野辺山相当暑い中ナイスランです!
ホトケ(笑) あの時完全に無心状態でした。
これからもkaiさんに笑ってもらえる状態まで出し切れるよう頑張ります♪( ´▽`)
苦しい状況での時間はほんまに自己との対話になりますよね。
必死に頑張っている姿が想像出来て、やっぱそうゆう姿はほんまにええなと思います。
RYOさん、今回でかなりまた強くなるんじゃないかと思いました。
日曜楽しみです!また色々聞かせてください。
あとヤマケンさんは僕も実は友達なんですよ!(o^^o)
必死に頑張ってるようで実は頑張ってなかったですね(涙)時間が経つほどにそう思えてきました。
takeさんクラスの強さにはまだまだ届きませんがこれを糧に頑張りまっする!!
日曜はDNS濃厚です。次記事でも書きましたが実は足の痛みで全く走れてない状況なんすよ(涙)
オモローな企画だっただけにほんま残念っす。
え?やまけんと知り合いなんすか?!さすがtakeさん。顔が広いですね〜♪