2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

2016 長崎橘湾岸スーパーマラニック273春のステージ その②

2016 長崎橘湾岸スーパーマラニック273春のステージ 

<L部門> その②


その①からの続きです。


スタート→CP1→CP2
《水辺の森公園〜稲佐山CP1〜あぐりの丘エイドCP2 25.3km avg.5'48/km》

20:00(00:00経過)
0km地点
水辺の森公園をスタート


レイトスタートのランナーは約50名ほどでしょうか。大会主催者の説明の後、スタート地点へ並びます。スタート地点といってもマラソン大会のような大きなゲートがあるわけではなく、何もありません(笑)するとカウントダウンが始まりました。

5、4、3、2、1・・・・スタート!!

うおぉぉぉぉおおお

高揚したランナーの声と、沿道にいるボランティアや応援の方の声援が入り混じって、長崎橘湾岸スーパーマラニック(以下、橘湾)は今年も始まりました。



昨年はいっちーさんとほぼ最後尾から一緒にスタートし、20時間以上もの間行動をともにすることで何度も救われ、何とか完走することができました。あれから1年。この大会の影響を受けて超ロングの面白さにどハマりして、ロードやトレイルを大会・個人企画にかかわらずたくさん走るようになりました。まさにこの橘湾をリベンジするために走ってきたと言ってもいいでしょう。残念なことに今年は悪天候で距離が127kmに減りましたが、できる限り全力を尽くして走ろうと考えていました。

話を元に戻します。案の定スタートしていきなり飛び出すafoランナーが2人現れます!

パイセンとオレ(爆)

「あれ?後ろついてこない(笑)ま、いっか!」なんて2人で会話しながら走っていました。パイセンは丹後ウルトラを7時間台で走るような超速ランナーです。一方オレは丹後を9時間45分くらいのかろうじてサブテンランナーです。その2人が一緒に走るのもおかしな話ですが、序盤から一緒に結構なペースで走りました。しかし事件が起こります。

道がわからない・・・・

ってことですぐに後ろのランナーに追いつかれます。立ちどまって道を確認したり、はたまた間違えて戻ったりの繰り返し(汗)あぐり丘エイドまでは市街地を走るのですが、このコース読みに相当苦戦しました。

稲佐山の登りではパイセンが完全に先行しますが、負けずについていきました。127kmとはいえ100kmを超える距離は何が起こるか分かりません。しかも橘湾の坂の厳しさは昨年嫌という程味わったので、抑えつつも一定の攻める走りを心がけました。

20:40(00:40)
7km地点
CP1稲佐山山頂を通過

稲佐山山頂展望台

夜景を見に来たカップルをかき分けながら稲佐山頂上の展望台へ。しかしここからの下り方がわからない。結局パイセンと彷徨い後続のランナーに抜かれてしまう始末(汗)せっかくのリードも水の泡です。無駄に展望台2回も登りましたから(涙)

テンションあがるアイダホ君

稲佐山を降りると市街地へ出てあぐりの丘を目指すのですが、ここでもコースミスしてしまい、アイダホ君に追いつかれてしまいます。そして3人で走ってまたコースミスしてついには後ろの集団に追いつかれてしまいました(笑)もう完全にafoですね。


使用済み

ここまでコースミスしたのには訳があります。こんな地図を片手に走るのですが、夜になると一気に難易度が上がります。はい、言い訳です。昨年走っているのにも関わらず、これだけコースミスするのは完全に自分の地図読みがヘタクソなだけです。このヘタクソっぷりはレース後半でも思いっきり発揮してしまいます。その話はまた後ほど。

横田兄貴

追いつかれた集団の中に横田兄貴がいました!上記画像の通り兄貴はレース前までの待ち時間の間ずっと飲んでいたらしいです(笑)この画像はレース前というんですから恐ろしい。

しかし
頭は誰よりも冴えています(爆)

兄貴は昨年も走っておられたのですが、「次右!あそこで左!」などほぼ地図を見なくても頭の中に全て入っているようです。これからは横田ナビと呼びますね(笑)

電車通りに出てからは分かりやすいので兄貴の集団とは別れて、ここからはスピードアップ。パイセン、オレ、アイダホ君の順で走ります。淡々と走り続けると、あぐりの丘への緩やかな登りへ入っていきます。このあたりは昨年イッチーさんと一緒に走った時のことを思い出しながら走りました。

前回大会(2015)



CP2→女神大橋エイド
(あぐりの丘エイドCP2〜福田〜女神大橋エイド 19.7km avg.5'13/km)

22:27(02:27経過)
25.3km地点
あぐりの丘エイドCP2を通過


できる限り頑張ってみるとはいえ本大会はレースではなくスーパーマラニックです。スーパーマラニックの定義がいまいちよくわかりませんが、

食べながら
写真を撮りながら
へいへ〜いって言いながら

のイメージ。だから今回は攻めつつもできるだけ写真を撮ってエイドでは食べまくります(笑)それに先日走った奥三河パワートレイルでは補給しなさすぎてハンガーノックになって痛い目をみましたから、今回は食べまくって超長距離を走る練習も兼ねています。パイセンには先を越され、アイダホ君に追いつかれますが、まだまだ先は長いです。気にせずエイドの人と喋りながらとにかく食べる(笑)かまぼこと味噌汁と頂き、赤飯おにぎりを一つ手にしてエイドを後にしました。

うまぁぁぁぁあ!!

赤飯を食べて走りながら叫んでしまいました。おそらく当記事ではこれから「うまぁぁぁぁ」が何度も登場しますが我慢しておつきあい下さい。昔イッチーさんがカフェオレを飲んだ後の「うまぁぁぁ」というセリフがあまりに面白くて、それが元ネタになっています。

昨年の橘湾での「うまぁぁぁ」笑

そんなことをしながら式見漁港へ向かってゆるやかな下りを結構なペースで下っていきました。昨年はこの辺りをかなりのハイペースで走っているランナーを見かけてあんなペースで最後まで走りきれるんかいな??と驚きましたが、今は自分がそのペースで走っています。ふと「最後まで持つんかいな?」という疑問が頭によぎりますが、食べ続けれれば何とかなる!と気持ちを奮い立たせます。

福田霊園への登り

少しずつアーリースタートの人たちに追いつき始めたのもこのあたりだったかな。自分たちよりも2時間前、4時間前に出発した人に大きな声をかけながら追い抜きました。「お疲れ様です!」「ファイトです!」など。そうすると「おぉ!すごい!」「頑張りましょー!」などと声をかけてもらえました。こういったやりとりだけでものすごくパワーをもらえます♪

大浜トンネル

大浜トンネルを出てしばらくいったところでようやくフルの距離を走ったことになります。予定通りサブ4ペースできています。本来ならまだ4分の1にも満たない距離ですが、今回は残り約90kmもありません。

女神大橋

女神大橋への歩行者入り口に少し手間取ってしまいましたが、今の所いい感じで来ています。疲労度もそこまで感じません。自分は塩気のある固形物とジェルをうまく補給しながら走るといい感じに走れる体質なのかもしれません。



女神大橋エイド→CP3
(女神大橋エイド〜三和栄上交差点〜千々〜茂木長崎ハウスぶらぶらエイドCP3 26.6km avg.5'22/km)

0:10(04:10経過)
45km地点
女神大橋エイドを通過

おいなりさん

女神大橋を渡りきるとエイドに到着します。ここではうどんといなり寿司が振る舞われていました。いなり寿司はスッと喉を通りそうなので2個パクリっ!しかし、うどんはそこまで腹が減っていないので手が出ません。しかし、エイドの方が「あったかいのできたよー!」と作って頂いたので手に取って食べてみると

うまぁぁぁぁぁああ!!

塩気のある温かいダシとうどんの喉越しが最高!ただ、うどんの量が普通に1玉分くらいあるのでお腹パンパンになりました(笑)ここで前を走るランナーの通過タイムがわかるので、前を行くパイセンの通過タイムをみるとすでに15分差。さすがは超速ランナー!キロ5を切るようなハイペースで走っているようです。しかし残りはまだ約82km。まだまだ挽回は可能なので慌てずしっかり補給をしてエイドを後にしました。

ここからは大きな国道を10kmほどひた走ります。途中信号等もありますが、深夜の時間帯なので交通量も少なく走りやすかったですね。地図に書かれているバス停一つ一つクリアしながら走ります。また、先にスタートしているランナーに追い抜く際は元気よく挨拶して自分にも気合を入れながら走りました。すると水分を補給できる簡易エイドが現れました。よく見ると、


フッキーーーーやん!!

フッキー撮影

愛情たっぷりの冷たいコーラを頂きました(笑)そしてパイセンに次いで2位やでー!」との情報が。序盤で道を迷ったりしているうちに後続ランナーに抜かれたのでは?と思っていたのでこれにはビックリ!このままペースを落とさなければ、もしかすると2位以上を狙えるかもしれません。俄然やる気が出てきました!フッキーと少し話したおかげでまた足が少し軽くなる。

1:00(05:00経過)
55km地点
三和栄上交差点を通過


↑本来のコース

↑ショートカットコース

三和栄上交差点を直進して本来の173kmコースをショートカットします。権現山や樺島灯台へのコースが無くなった形ですね。これらのポイントは昨年苦しんだ場所だっただけに、行けないのは非常に残念ですが仕方ありません。約1kmほど走って為石漁港周辺(本来なら100km地点)へ出てきました。ここは昨年、川原エイドから時間制限のため半ば強制的に外へ追い出され、いっちーさんと缶コーヒーを飲みながら寒さに震えて走った場所です。今年はまだ60kmにも満たない場所なので、こんな顔をしながら快調に飛ばしました(笑)


ひゃっほーーーーい!

すると真っ暗闇の中にテントの灯りが見えてきました。エイド発見!!ここにはたくさんのボランティアの方がおられてお話しすることができました。しっかり食べておこうと思って「何かご飯的な固形物ありますかー?」と聞くと、「コレあるよー!」と火をかけた鍋の蓋を開けてくれました。


梅がゆ!

まさに今食べたかったものです!あまりのうまさに感動し記録に残しておこうとボランティアの方に写真を撮って頂きました。それがこちら。


うまぁぁぁぁぁああ

ええ顔してるなぁ!とおじいちゃんに誉めて頂きました(笑)おかゆは消化にもよくて身も心も温まって最高です。バナナを1本剥いてエイドを後にします。

ここからCP(チェックポイント)である茂木エイドまで13kmほど。車もほとんど通らない真っ暗闇の道を細かいアップダウンを繰り返しながらひたすら走ります。深夜の時間帯なので先行するアーリースタートのランナーの中には眠そうに睡魔と闘いながら走られている方も多く見られました。その中に顔を見たことがある女子ランナーが!

いっちゃん!!
写真中央の女性です(レース後の写真)

いっちゃんはその①でも登場した横田兄貴のお知り合いの凄いランナー。トレイルレースで優勝していたり、この橘湾の前に確か富士五湖も完走済みだとか。この時点で少し苦しそうに走られていましたが、声をかけると元気よく答えてくれました。最後まで頑張りましょうと声を掛け合ってお別れしました。

茂木エイドへ向かって走っていると・・・

え?アレは??

もしや・・・

このあと
予期しなかった事件が!!



今回はここまで!
次回更新を乞うご期待下さい♪


バイバ〜イ!
(@長崎出島)

その③へつづく

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