2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

第17回 奥熊野いだ天ウルトラマラソン 2015 その④


第17回 奥熊野いだ天ウルトラマラソン 2015 その④

その③からの続きです
前回は43km付近のエイドから81km付近のエイドまでの様子をお届けしました
今回は完結編!(のつもりですw)

さて、パルさんとは固い握手を交わして別れました
83.7km地点の第4関門まで約3km。関門閉鎖まで残された時間は25分ほどでした。
走ろうとするが・・・・ダメだ・・・
足の疲労で足が固まっていて思うように走れない。。

とりあえず歩きを入れながら進みます。
すると前方に超絶美女ランナーがいるではありませんか?!


顔出しできないのが残念なところですが、冗談抜きで美人な方でした!話しかけるとめちゃくちゃざっくばらんな方で色々とここでは言えないダークなお話をして頂けました(笑)しかし、「私と行ってちゃ間に合わんよ!頑張りなさい!」と尻を叩かれたので、重い足を引きづりながら関門目指して急ぎます。


監視員のバイクに追いかけられながら、4分前くらいにぎりぎり第4関門到着!
ここでエイドの方や監視員の方にゴールまでのコースを説明されました。ここから高低差300m近くの激坂を7km延々と登って、頂上からはゴールまで10kmを一気に下っていくらしい。今の時間からならキロ8でも厳しいのでは?!とかなり焦らされましたね。また暗くなるので危険を伴うのでリタイアもやんわりと薦められました(汗)

ここですんなり諦める訳にはいきません。
とりあえず前進あるのみです!・・・と、気合いは入れるもののマジで急勾配の坂が目の前に!!ゆっくりジョグで周りの人たちと声を掛け合いながら進みます。

第4関門を出発して登りに苦戦している頃・・・


12時間台でナカッチさんがフィニッシュ!!なんと奥様と手をつないでのゴール!!ちきしょー羨ましすぎるっ!一時はリタイアも考えたほどの足の痛みをこらえながらも、最後の最後まであきらめなかった。しかも後半はかなり巻き返して12時間台でフィニッシュするとは本当に凄い!これが愛の力というものなのか・・・

さて、話を戻してナカッチさんがラブラブフィニッシュしている頃、こちらは激坂の登りに苦戦しながら周りのランナーと励まし合っていました。

その中にその③に登場した京都の女性の方が!知り合いの方と二人連れだったんですが、一人取り残された模様(笑)ラン談義をしながらめちゃくちゃパワーをもらいました!苦しい局面での何気ないランナーとの会話は本当に元気づけられます。この方とは後ほどFBでもつながったのですが、知り合いのランナーとの知り合いでした(笑)世間は狭いですね〜



日が暮れて徐々に薄暗くなってきました。
すると前方にカトちゃんが!・・・というかカトちゃんに仮装しているおじさんです(笑)登りがかなりきついので、さすがに歩きました。カトちゃんはしきりに「ガス欠!ガス欠!」と叫んでいました(笑)ほんでもって途中のエイドでバナナ丸ごと1本もらってましたね。

カトちゃんとは別れ、何とかキツい登りも歩き+走りでクリア!ここから残すは10km近くを残り1時間で行かなければなりません!距離はアバウトなのでキロ6より速くないと危険です。


今から下ろうと思ったその時、後ろから見覚えのある方に声をかけられました!登り始める時に出会った方ですが、なんとダッシュで登ってきたらしく追いつかれちゃいました。「にーちゃん、一緒にゴールするで!!」と何とも男前なお言葉を頂き、一緒にがんがん下っていきます。しかし90km走ってきた足は想像以上に重く下りといえどスピードがでない。


真っ暗(笑)ほんとに足下が見えないかなり危険な状態ですが、スピードを落とす訳にはいきませ・・・・あれ?置いてきぼりになった・・・(汗)皆さんのゴールへの執念に圧倒されながらも必死で追いかけます。そしてあと2km、あと1km・・・そして・・・

暗闇の中をかき分けて走ってると、前方に二人の物影が!!

物影2人組「もしかして、坂好〜〜〜〜?!!」

近づくとタカさん!!そしてパイセン!!!
待ってくれてたんですか〜〜?!!!まさかの出迎えに驚いていると・・・

タカさん「きたぞ〜〜〜〜!!!」

するとそこには坂好メンバー全員の姿が!!!
タカさん、パルさん、てっぺーさん、パイセン、ナカッチさんにその奥様も!!!!

感動と嬉しさが同時に襲ってきました
うおぉおおぉおおおおお!!!

ひゃっっほぉおいフィニッシュ!!

あっという間の出来事でこんな飛び跳ねてフィニッシュした記憶がない(笑)ゴールテープを切ったあとは運営委員による万歳三唱!名前を読み上げてもらいその場でばんざーーい!!

どうやらこの万歳三唱は14時間以降にフィニッシュした人限定のようですね♪その後はみんなで記念撮影しました。



まさかこんなに遅くまで全員に待ってもらえるとは・・・。ほんとに幸せ者です。これ以上の感動はなかなか経験できないかもしれません。仲間って本当に大切だとしみじみ感じました。ありがとうございます!

 

うどんを頂きました。これがまた普通にデカい!店で売ってるサイズくらいあります。めちゃめちゃ旨かった!
全員で奥熊野の激闘を分かち合ったあと、翌日が仕事のパイセンとてっぺーさん、宿をとってあるナカッチ夫妻とはお別れし、タカさんとパルさんと近くの温泉に行って円満池公園のロッジへ向かいました。
おじいちゃんと居候のプー太郎w

この日はとりあえず食って飲んで爆睡しました。
翌日はナカッチ夫妻と合流して橋杭岩の観光をしました


そして大阪へと帰路につきました

奥熊野ウルトラツアーを企画して頂いた隊長のタカさんを始め、一緒にウルトラを楽しむことができた坂好メンバー、途中で出会って励ましあったウルトラランナーの方々、大会運営の方々、選手のために一生懸命サポートして下さったボランティアの方々、そしてあたたかい声援を送って下さった地元の方々、本当にありがとうございました!おかげで一生の思い出に残るであろう奥熊野の思い出を作ることができました。
今までマラソン大会は速いことが全てだと勘違いしていたところがあります。今回この奥熊野を走って、「速いだけが全てじゃない」ということを改めて理解することができました。
ウルトラマラソンは旅
そこには色んな物語がある
リタイアだろうが完走だろうが自己ベストだろうが制限時間ぎりぎりだろうが、旅を楽しむことが一番大事な事なんだって気づかされました。
This is "ULTRA" !!

これにて4回に渡ってお送りした「第17回 奥熊野いだ天ウルトラマラソン 2015」は完結です。

また来年も出たいですね。

コメント

カトちゃん さんの投稿…
奥熊野いだ天日記全て読み、あの感動が今甦りました。何回も読んでしまいそうです。今年また8回目のチャレンジです。
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
カトちゃん!まさかのコメントありがとうございます。あの機能的な腹巻が今も忘れられません(笑)すごい!8回目ですか・・・。韋駄天の称号までもう少しですね。今年はトレランの大会とかぶっていて参加できませんが、応援していますよ!今後ともよろしくです!!