2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

第8回 千羽海崖トレイルランニングレース 2017 その⑥ ~あとがき〜

第8回 千羽海トレイルランニングレース 2017 その⑥ ~あとがき~


【あとがき】

レース直後は「もっと頑張れたんじゃないか」とか「いやいやここまで筋肉痛になるほど追い込んだじゃないか!」などと結果をどう受けとめればよいか分かりませんでした。しかし、レースレポを書きながら冷静に振り返ってみると、この結果は自分の今の実力を如実にあらわしてるなぁと思うようになりました。それは単に『結果=実力』という意味ではなく、良いところ・悪いところがハッキリしたという意味においてです。

《良かったところ》
山をしっかり走れるようになった

《悪かったところ》
メンタルの弱さ

もちろん他にも色々ありますがここではこの2点に絞ってみます。

まずは良かった点について。こう書くと「はぁ?あんだけ山走ってんのに?!」と真面目に受け合ってくれない読者もおられるかもしれません。今まで50km以下のトレイルレースでは山をハイスピード(あくまで個人的感覚です)で安定して走り続けることができませんでした。正直言うと距離の長短に関わらずいつもロングを走るペースで走っていたように思います。スピードは無くともトータルでみた時の速さにこだわっていました。裏を返せば、スピードではなくスタミナでしか勝負できなかったとも言えます。だからこうした短い距離のレースでは登りや下りで抜かれることが多々ありました。しかし今回は序盤から最後まで"山で"抜かれることはほとんど無かったように思います。もちろんトップ選手に比べれば雲泥の差ですが、あくまで『以前と比べて』という意味合いにおいて山に対応したスピードがつきつつあるように思います。おそらくこれは岩湧山往復のおかげでしょう。今後も続けていきたいと思います。

次に悪かった点について。メンタルの弱さ。まぁこればっかりは性格や人間性の問題にまで飛躍しそうなので、ここではもう少し具体的に考えてみようと思います。自分が走るレースはトレイル、ロードに関係なくレース時間が非常に長い。ですので、ハーフやフルなどのようにちょっとしたロスや失敗がタイムに直接響くことはなく、やり方次第では十分に巻き返すことが可能だと言えます。(あくまで経験上ですが)長時間のレースだと必ず調子が良い時悪い時が出てきます。自分のようなレベルではずっと調子が良い点を保つことはほぼ100%不可能です。調子が悪くなった時にどうするか?ここが勝負の分かれ目とも言えます。例えば今回の千羽では海岸で苦戦しました。ランナー2人に抜かれたほどです。ハンガーノックに陥っていたわけでもなく大きなトラブルを抱えていたわけでもありません。もちろん疲労感はありましたが足が終わっていたというほどではありません。岩場や砂地をうまく走れないことで焦りが生まれ少し混乱していました。まさに調子が悪い真っ只中。


不調の時は絶対にやってくるんだから
それに抵抗するんじゃなくて
受け入れる必要がある


と以前に何かの記事で偉そうに書いた記憶があります。今回は受け入れるどころか失速したことが情けなくクヨクヨとメンタルにまで悪影響を及ぼしてしまいました。とはいえ、身体の調子が悪くなるとメンタルに影響を及ぼさないというのはトップランナーであろうが人間である以上至難の業だとも思います。ただ、必要以上にメンタルにダメージを受けてしまうことは改善できるように思います。つまりメンタルへのダメージを最小限に抑えることは可能かもしれません。では具体的にどうすればよいのか?

正直全く分かりません(爆)

もちろんレース経験や日々のトレーニングがその解決を手助けしてくれることは言うまでもありません。ただ今回のレースでその答えを垣間見た瞬間がありました。それは意気消沈のまま海岸を走り終えた時のことです。レースレポでも書きましたが、一端立ち止まってシューズを脱ぎ両足についた砂や泥を払ったあの瞬間です。きっかけはシューズの中にこのまま泥が入っていては走りにくいからに過ぎないのですが、この何でもない行為が再びレース意欲を取り戻す要因になったように思います。実際にその後気持ちを切らさずに最後まで走り続けることができました。


「失速しちゃったし、まぁえっか!」

こんな気持ちで立ち止まってシューズを脱いだのを覚えています。調子が良ければ残り15kmですから脱ぐほどのことではありません。そのまま突っ切っていたでしょう(泥の量も大したことありませんでしたから)。でもこの時は一種の開き直り状態です。「ちょっとくらいのロスは別にええや」って。今考えると調子が悪いのを受け入れた瞬間だったと思います。泥をとってシューズを履いた瞬間からネガティブな感情は消え去り『よし!追いかけよう!』と気持ちに自然と切り替わっていました。

偶然うまくいっただけなのかもしれません。苦戦した海岸が終わり気持ちがホッとしただけなのかもしれません。単なるこじつけなのかもしれません。でも不調の波が押し寄せた時、それに抗うのではなく開き直ることは自分みたいなメンタルの弱い人間にとって非常に有効な手段であるようにも思います。




第8回 千羽海崖トレイルランニングレース 2017
全6編





コメント

タケ さんのコメント…
亮さん、ブログ愛読してます(^^)
僕も、砂浜の途中で靴を脱いで中の土を落としました。先も長いし、5時間近く走る中で、数秒のロスよりも石や土で足裏を悪くする方がリスクが高いと考えて、、正直、亮さんに追いつかれないかな?とか前のランナーに離されてしまう、とか心配になりましたが、トレイルレースは長い道のりの中で今のベストの選択は何なのか?と考えるのが大事と思って。
それでも、ライバルや意識している選手のことが気になりますが。でもそんなせっぱつまれる、一生懸命になれるトレイルレースがやっぱり好きやなあと思いますし、亮さんのような熱いランナーと走れるのはほんまにおっちゃんになってもこうゆう時間過ごせるのがホンマに素晴らしいなと感じます。
みんなの顔を時に思い浮かべて、練習がんばります!
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
熱いコメントありがとうございます!
タケさんも脱いでたんですか?それでもどんどん距離離されちゃいましたねー。海岸往復走を機会があればやっておきます(笑)

レース終了後にタケさんとたくさん話した時に、あぁこの人はほんとに山レースが好きなんだなぁと思いました。こちらこそ熱くて目標の高いタケさんのような方とたくさん話せて光栄です!時間が足りなかったくらいですね(笑)

次はどこで戦えるか楽しみです!正直タケさんに抜かれたおかげで最後まで頑張れましたから。次は負けねーぞーー!!


痩せたいデーブー横田 さんのコメント…
さすがレースの反省とかすごいわ~
俺は砂浜で靴に砂入るように海に入ってました!舐めきってる(笑)
反省は、痩せて楽に走れるようになりたいって感じ
小江戸大江戸でダイエットやわ(笑)
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
あのワカメは笑いましたわ!反省しててもまたおんなじこと繰り返してるんで実はあまり意味なかったりします(笑) 小江戸大江戸楽しみですね〜。てか兄貴みたいなベテランなら知ってるでしょ?超ウルトラは全く痩せないってことを( ;∀;)
ベテラン風横田 さんのコメント…
小江戸大江戸楽しみやわ~
超ウルトラは痩せないの??全く知らんかった!
ベテランじゃないんだなこれがベテラン風なだけ(笑)
ウルトラ歴は2015年の長崎173が初ウルトラなんでまだ2年弱(笑)
3/3居酒屋予約完了20:00~
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
じゃあ歴は僕とあんま変わんないですね〜!でも大会に出てる回数は圧倒的に兄貴の方が上でしょ!(笑)

え?知らなかった?!だって兄貴走りまくってるのにあのお腹ですやん(笑)業務連絡ありがとうございます!
無知無知デブ横田 さんのコメント…
大会出てるけど速くならないし太る(笑)
なるほどロングは痩せないに納得やわ!