2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

第2回 単独!24時間マラソン!!@大泉緑地 〜理想と現実〜


大泉緑地24時間走

第2回 単独!24時間マラソン!!@大泉緑地 〜理想と現実〜


【概要】

《日程》
2016.3.6(Sat) 13:00スタート

《場所》
大泉緑地公園内外周(1周約3km)

その他コース等の詳細は前回の単独24時間以上マラソン@大泉緑地 〜6人の使者とともに〜をご覧ください。

《結果》
途中リタイア
87km 10時間07分15秒 avg.6'58/km


【まえがき】

まずはじめに、前夜に24時間で200km走りきりたい!と大口を叩いたわりに途中でやめてしまったことについて。情けないやら恥ずかしいやら。理由は体調不良(おそらく脱水)ですが、

・途中でやめても大会じゃないからまぁいっか。
・この体調では200kmは走りきれない。だったらやめてしまおう。

こう思ってしまったことがリタイアの主な原因だと思われます。まぁいわゆるメンタル面ですね。甘えてしまいました。大会であればこれくらいの体調不良であれば一度寝てもう一度頑張る!ということができたかもしれません。しかし200kmを走りきれないとわかった時からどんどん辞めたいと思うようになってしまいました。困難な事に挑戦することは大切かもしれませんが、途中で無理だと悟った時にどうするか・・・。

記録は度外視してでも今できるところまで頑張るのか。

それとも、

全て投げ出してあきらめるのか。



【本編】


13:00
スタート

スタートしていきなり、あれ?!パルさんやないっすか!!ちょうど鳥取マラソンに向けて15kmペース走をしていたようだ。パルさんの長い(それはそれは長い)マラソン人生で初めてサブスリーを意識して練習しているらしい。ペース走後しばし自転車で並走してもらう。

すると前方からイタリアの海を思わせるような真っ青なブルーのTシャツ(鳥取Mの大会Tシャツ。事前送付らしい。)を着た女性ランナーが猛スピードで前方から突進してくる。ミフィオだ!彼、いや、彼女も20kmのペース走をここ大泉緑地でしていた。わざわざ前夜にあげたブログを見て、大泉緑地までペース走をしにきてくれたのだ。


そしていつものトリオと化した三人でしばし並走。そういえばこの三人で走るのって実は久しぶり。なんだか新鮮な気分。

「腹減ったーーー!」を連呼するミフィオとは1周だけ付き合ってもらいお別れ。その際、明日の朝また来るよーという優しいお言葉を頂く。一度着替えにいったパルさんとも一旦お別れして12kmを黙々と走る。

日差しが強い。今日はインナーには何も着ず、Tシャツ短パンという真夏の格好で十分。それでもすでに汗をかきはじめていた。

すると道路脇でカップヌードルを美味しそうにすするおっさんを発見!どこかで見たことのあるおっさんだ!!休日に公園でひとりカップヌードルをすするおっさん。あぁはなりたくない。早く嫁さんを探さなくては・・・笑



着替えてさっぱりしたパルさんと合流し、自転車で並走してもらう。なんだろう。自転車で並走されると波にのったように身体が楽になる。まぁどうでもいい話ばかりして気が落ち着いたせいもあると思うが。相変わらず何を話していたのか覚えていないのがリラックスしていた証拠だろう(笑)

ちょうどハーフマラソンの距離を走った頃だろうか。前方から大泉緑地にはそぐわないいかにも高そうなコートを着たレイディーが前方から現れる。

さっちーーー!!当ブログの読者ならもうご存知だろう。彼女はジョグノートで知り合った女性ランナーだが、前回の大泉24時間走で遠路遥々わざわざ応援に駆けつけてくれた。そして今回もブログを見ていてくれたらしく急遽来てくれたのである。どうだろう前回よりは2人の距離が縮まったように思えるのはオレだけだろうか。

前回


今回

差し入れに、暑いからといって果物とオレの大好物のシュークリームを持ってきてくれた。果物をその場で口に放り込むと、「うまぁぁぁぁああああ!」さすがランナーなだけあって分かってる!!そして、さっちーとパルさんが初対面。これだけでも今回24時間走をした甲斐があったといえるだとう。

果物うまぁ♪

シュークリームうまぁ♪

そして、相変わらず「食べ物をもらう」→「写真を撮る」の流れであっさりさっちーとはお別れ(笑)滞在時間およそ5分(笑)ほとんどオモテナシできないのにそれでも来てくれる。ありがたいことです。そしてしばらくするとパルさんはお家の用事があるらしくお別れ。

変なおじさんは計50kmもチャリンコで走ったそうなw


独りになると同時に徐々に西日がきつくなり始め、速いランナーが時折猛スピードですぐ脇を駆け抜けていきます。

30km付近まで黙々と走っていると、徐々に体調に異変が。まず異常なくらいに喉が乾きました。というか前回と違って何度も水分を補給しました。何か食べなければと思うが用意していた固形物(おにぎりなど)にはどうしても手が伸びない。そんな時にさっちーが持ってきてくれたシュークリームと果物は本当に助かりました。しかし、水分の取りすぎなのか胃腸の調子が悪いのか胃の奥底で吐き気を感じていました。あまり食べれなくなった経験がないのでこういう時の対処法が全くわかりません。今思うと梅干しなどを用意していればよかったとも反省しています。塩気のあるものを一切とっていませんでした。

42kmを通過したのが4時間4分くらい。ここまで予定通りのペースで来ていますが、徐々に足が重くなり失速し始めているのを実感していました。失速するにせよ少し早すぎます。やはりエネルギー切れなのか脱水なのか・・・。ペースが落ち始めた時、前方で自分をじっと見つめている男性が立っていました。

ラックちゃん!!

そうです。当ブログ読者ならもうご存知でしょう。以前の【雑記】記録と記憶でご紹介させて頂いた、今ノリにノッている祝サブスリーお祭り男、ラックら〜さんです。実は自分がお会いするのは初めて。わざわざ応援に来て頂けました!!どーですか?男前でしょー??女子諸君!!今絶賛売り出し中なので早いもの勝ちですよ(笑)

ここから60kmまで約15kmほどを一緒に走って頂けました。その間ずっと喋りっぱなし。ラックちゃんの「サブスリー自慢」を延々と聞かされました(笑)ってのは冗談で、レース話やらプライベートなことやらバカ話をしているとあっという間に1時間30以上が経過。気づけば辺りは真っ暗でした。そして、練習していたというひゃっほいポーズに挑戦・・・

ひゃっほい♪

いやぁ素晴らしいですね。ラックちゃん、しきりに腰の落とし具合が大事とは言ってましたが、やり過ぎ(笑)ひゃっほいし過ぎて「う◯こ」してるように見えます(爆)お家が近いのでまたご一緒したいですね。次は長野マラソンに出られるらしいです。あそこまでサブスリー自慢話をご披露なさっていたので、今回は余裕で55分切りしてくれるでしょう!できなかったら、jognoteでこうコメントする予定です。

ラック〜、アウト〜。タイキック〜〜。

やはり一緒に走っている間は体調が悪いことも忘れていましたが、ひとりになった瞬間に反動のせいかガクンときました。燃料切れを恐れて無理矢理おにぎりを食べますが喉に通らない。でも以上なほど水分は欲しくなります。どうしようか・・・と悩みながら走っていると、暗闇から人影が!!暗くなって現れるといえば、そうこの方!!

シュピ殿〜!!

シュピ殿は過去3回夜に応援に来てくれました。

・神戸24時間リレーマラソン(この時初対面)
・前回の単独24時間走
・そして今回

全て現れたのは夜です(笑)もちろん丹後ウルトラなどでもお会いしているのですが、応援の時は夜。もはや「シュピ殿=夜の男」のイメージが定着しました(笑)すると後方から何やら声が聞こえてきます。後ろを振り向くと自転車に乗った・・・

パイセン!!

そうです。関西のスピードスターことパイセンですよ!!何と翌日は篠山ABCマラソンだというのにわざわざ来てくれました。今年もトレイルや100マイルレースで一緒に走れる機会が多そうです。ラン話をしているとあっという間に3周。しかし、ここでシュピ殿が「周回に飽きた(笑)」らしく解散。名残惜しいですが仕方ありません。

パイセンからミスドの差し入れ♪

この時点で70kmほど。ひとりになると、またもやガクっと前回とは比べものにならないほどの疲労感が襲ってきました。なんだろう。頭がクラクラしてきます。水分不足を恐れて何度も補給しますが相変わらず効果なし。とにかく走らなければと思い、足を動かし続けます。80kmを通過。しかし今までに感じたことのない気だるさと胃の気持ち悪さが全身を襲っていました。眠いわけでもない。足が痛いわけでもない。とにかくだるい。そんな感じが続きます。

このペースなら何とか100kmまで12時間以内でいけたかもしれません。しかし徐々にやめたい気持ちが強くなってきました。ここからは【まえがき】で書いた通りです。あと1周だけ。あと1周だけと周ってきましたが、ついに足が止まってしまいました。

87km 10時間07分15秒
リタイアを決意


しばらく車内で休憩したあと、パルさん・ミッフィーさんに電話してリタイアを報告。

「そういう時もある!」
「また楽しみはとっておこう!!」
「人間ってことがわかって安心したわ(笑)」

と珍しく優しい言葉を言ってくれたお二方。さすが人生経験が豊富です。今までダメ人間やと思ってたことを深く反省しました(笑)


【あとがき】

走ることを途中でやめてしまった(投げ出してしまった)経験はもしかすると初めてかもしれません。今まで大会ではリタイアしたことはありませんし、個人企画のイベントでも失敗してもなんだかんだで最後までやり通してきたように思います。だから今回のリタイアは喉に魚の小骨が刺さったように今もなおチクチクと痛み続けています。最近超ロングが多く体調面など準備不足であったことは否めません。しかし、200kmという自分にとって非常に高い「理想」という壁を勝手に築き上げてしまい、その高さを越えられないという「現実」を悟った瞬間から、今まで積み上げてきたものを全て投げ出してしまったことも事実です。理想と現実。理想があるから頑張れるが、理想には届かないという現実を知った時にどうするか。それでもあきらめずに最後まで挑戦できるか。それともそこで全て投げ出すか。判断が非常に難しいですね。

〜追記〜
わざわざブログを見てこんなafoのために6名の方が応援に来てくださりました。本当に感謝の言葉しか出てきません。ありがとうございます!また、ブログを見て応援のメールを頂いた方もありがとうございました!!しかしその応援に応えられず残念な結果となったことはほんとに情けなく思っています。次回は体調を万全に整えてもう一度チャレンジしたいと思いますので、これに懲りずまた応援のほどよろしくお願いします!!

「はい、あ〜ん❤︎」

この頃はまだ元気だったなぁ


コメント

ダメ人間のパル彦 さんのコメント…
僕はダメ人間ですが、色々な大会でサポートをしてくれたミフィオさんをダメ人間呼ばわりしたら駄目でしょうが。
そりゃ島田一ノ介師匠も怒りますよ。駄目よ駄目よ、駄目なのよ。
これはもうお金に換算すると大変な額になるよ。はやいとこ王将でおごりなさい。

それはさておき14回もリタイヤした僕がゲロはいて棄権する時にいつも思い出す言葉を捧げます。柔道の篠原選手の言葉ですわ。
「自分が弱いから負けたんです」
次はガンバレ。
ひゃっほい太郎 さんの投稿…
パルさん、お疲れ様です!そうですよね。途中であきらめるというのはやはり色々な意味で後に残りますね。自分の弱さを再認識しました。しかし、一方でプロのアスリートって自分のせいにしないというのも聞いたことがあります。あえて道具のせいにしたり、環境のせいにしたりするとか。そうやって自分を追い込まないことも大切なのかもしれませんね。といっても器の小さい自分はまだそうする勇気がありません(涙)

さて鳥取マラソンもうすぐですね。今からミフィラVSパル星人の戦いが楽しみで仕方ありません。