2023-24 STMダブル760K ②結果まとめ

滝畑バーティカルチャレンジ


滝畑バーティカルチャレンジ 

【概要】

《日程》
2016.1.9(Sat)

《コース》
約21km(トレイル率90%)
累積上昇高度 1804m
累積下降高度 1768m
(Epson SF-710にて計測)

第1ステージ
滝畑ダム無料駐車場〜権現山〜猿の前栽〜鉄塔76〜関電道合流〜鉄塔75〜岩湧山〜鉄塔75〜ダイトレ〜滝畑茶屋

第2ステージ
滝畑茶屋〜ボテ峠〜猿子城山〜十五丁石地蔵〜上山分岐〜上山〜(新ルート開拓失敗)〜光滝寺〜滝畑ダム無料駐車場

《駐車場》
滝畑ダム無料駐車場
※トイレ有り・自販機無し


《温泉》

【当日】


《スタートまで》

距離ではなく累積標高をできるだけ獲得できるコースを走りたい
と、当日朝にパルさんに駄目元で声をかけてみると、なんと「いいよー!」と即刻連絡が来た。パルさんは翌日に信太山クロスカントリーを走るというのにこのノリの良さである!このノリの良さはある意味見習わなければなりませんね(笑)そして大急ぎで用意をしてパルさんを迎えに行き、車で滝畑ダム無料駐車場へ。

inov8 roclite280

パルさんが即刻OKしてくれたのには実は理由があった。新しくトレランシューズを新調したばかりらしく、すぐにでもトレイルで試したくてウズウズしていたらしい。そんな時にオレからの誘いの連絡。全てのタイミングが一致したようだ。


《第1ステージ》




11:33(00:00経過)
滝畑ダム無料駐車場をスタート

パルさん「天気ええし『猿の前栽』行こうか!

行きの車の中で話し合ってなんとなく決めていたコースを、一瞬にして破棄(笑)真逆の方向へ向かいます。これですよ。久しぶりのこの感覚。大会でもなんでもありません。自由に気ままに楽しむにはこれくらいのラフさが無ければダメです。もちろんオレは快諾。何が起こるか分からない何やらアブナイ予感にウキウキ。結果的にこのパルさんの機転(もちろん偶然である笑)によりトレイル率がグンと上がり、想定以上の累積標高を得ることができた。

滝畑ダムにて

11:48(00:15経過)
権現山登山口


登山口といっても標識があるわけでもなく、分かりやすい入り口があるわけでもない。『権現山』と書かれた非常に小さな札が枝にぶら下がっているだけである。よほど注意をして歩かなければほとんどの方は気づかないであろう。事実目を凝らして探している自分たちでさえも入り口を見逃して戻ったほどである。


いきなり崖を登る(笑)かろうじて踏み跡が残っているがほぼ直登していると言っても良い。赤テープも随所にあるのでこれでも一応きちんとしたルートなのだろう。


11:59(00:26経過)
権現山(標高423m)


標高差約200mを一気に駆け上がって権現山をクリア。やりたかったバーティカルができてテンション上がるが心拍も一気に上げすぎて二人ともいきなりヘロヘロ(笑)

12:00(00:27経過)
猿の前栽


権現山山頂を通過すると一気に視界が広がる。岩場がむき出しになっていてほぼ360度の景色が展望できる。「キモチーーーーー!!」今日は天気も良く青空が広がり太陽が肌寒い空気を暖めてくれる。前栽(せんざい)とは庭という意味らしい。猿の庭。さる…そう、今年は申年である!


さてここからどうするか。滝畑マスターじじぃことパルさん曰く実はこの先の岩湧山までオールトレイルでつながるルートがあるらしい。岩湧山への登山ルートはほとんどの方が『ダイヤモンドトレール』もしくは岩湧寺からの『きゅうざかの道』を選択しているのではないだろうか。事実オレもこの時までは他にも登山ルートがあるとは知らなかった。

確かに「岩湧山へ」と書かれた札が

コブのような小ピークが連続するトレイルが続く。登っては下るの繰り返し。

写真の地点は梅木峠か?

GPSの軌跡と山と高原地図を照らし合わせてみると、猿の前栽から関電道に合流(鉄塔76)するまでの自分たちが進んだルートは山と高原地図にはどうも載っていないようだ。下に自分たちが進んだ軌跡と関電道に合流した地点が分かるように地図を載せておく。



この辺りから尾根沿いの崖のような急斜面を登って行くことになる。オレは累積標高を稼ぐことが目的なので目の前の壁にテンションだだ上がりであるが、ハイキング気分で来た一般のハイカーにとってはこの壁は『ただの壁』でしかないだろう。


12:54(01:21経過)
鉄塔76へ


激しい登りに夢中になっているといきなり視界が広がり鉄塔が現れる(おそらくここが関電道との合流地点だろう)。横に立っている手書きの地図をみると今来た道はネバシ谷なのかサルバカ谷なのか。それともまた別のルートなのか?イマイチわからない。

13:00(01:27経過)
鉄塔75(ダイトレ合流地点)へ


なんだろうこの安心感は。まるで車を運転している時に袋小路で道がわからなくなってしまい、ようやく知っている国道へ出たようなあの感覚。滝畑ダムの端からここまでずっとトレイルで来れたことが嬉しく、パルさんとこの激坂ルートを勝手に『裏岩湧』と名付けた。のちほどミフィオにこの話をすると開口一番「岩湧山の一体どのルートが表やねん!」と突っ込まれてしまったが(汗)

ここまで来たからには岩湧山山頂へ向かおう。さすがダイトレは国道のごとく走りやすい。多少の登りも今までの『』と比べればただの『盛り上がり』。スピードもあがりあっという間に山頂への階段へ。





13:11(01:38経過)
岩湧山(標高897.1m)へ


久しぶりの岩湧山。山頂付近はほーんの少しだが残雪がちらほら。雲が多いものの空気が澄んでいるせいか、遠く六甲山まで見渡せる。パルさんと滝畑ダムから来たトレイルの尾根沿いを二人で指差してなぞってみる。ハイカーには異様な目で見られるも日差しが出ているせいか短パン半袖でも全然寒くなかった。


下山ルートをどうするか。せっかくなのでいつもとは違うルートで下山してみたい衝動に駆られて先ほどの鉄塔76の手書き地図にあったサルバカ谷ルートを探してみることに。一度鉄塔76まで降りてサルバカ谷ルートを探すが見つからない。もしかしたら自分たちが来たルートがサルバカ谷ルートなのかも?!ちなみに二人とも昼飯を食っていない。腹が減りすぎておかしくなりそうだったので、ルート探索は諦めて素直にダイトレルートで下山。

鉄塔76にて

パルさんは岩湧山ことを彼女と呼ぶだけあってダイトレルートを完全にマスターしている。目をつぶっても下れるんじゃないだろうか?(笑)ものすごい速さで下っていく。新調したイノヴェイトのシューズが合っているのかいつもより足取りが軽い。その後ろを必死で追いかける。少しでも油断すれば大きく離されそうなスピード。なぜこんなに速いのか。いや、まてよ。そうだ!オレたちは腹が減っているんだ(笑)

13:50(02:17経過)
滝畑茶屋へ


空腹も限界になり滝畑茶屋へ文字通り駆け込む。

きつねうどん定食500円也


うめー


うみゃぁああ


うまぁぁあああああ(裏声)

お詫び:おっさん二人の汚い食事シーンに気分を悪くされた方申し訳有りません。



《第2ステージ》


14:14(02:41経過)
滝畑茶屋から再スタート


槇尾山方面へダイトレルートから登り始める。やはり一度大休憩を入れてしまうと身体がめちゃめちゃ重い。もうやめてしまいたい衝動に駆られるがここで終わってしまっては終了後のミヒハウスでハヤシライスを美味しく食べれない!そう。実はミフィオにも声をかけたのだが今日はヘアサロン(ヘアサロン?なんだそれ?今は美容室とは言わないの?)の予約を入れていたらしく今回は断念。「代わりにハヤシライスを作って待ってるからね❤︎」と何ともありがたいお言葉。後半ははっきり言ってこのハヤシライスのために頑張ったと言えよう(笑)

14:32(02:59経過)
ボテ峠へ


「累積標高を稼ぎたいならいいところがあるでぇ」と心強いお言葉を頂いた滝畑マスターじじぃことパルさんと目指すのは槇尾山ではなく猿子城山。なんともユニークな名前である。こんな場所があったとはこれまた知らなかった。ボテ峠からダイトレとサヨナラしていきなりの急斜面を登る。

途中二股にルートが分かれる。左は踏み跡もしっかりある比較的進みやすそうな斜面。右は岩肌がゴツゴツとむき出しになった一見これってコース上なの?と目を疑うような急斜面。まよわず右ルートを選択。これがまためちゃくちゃ楽しい。もはやトレランではなくクライミング要素のある登山。両手をフル活用してよじ登っていく。

14:51(03:18経過)
猿子城山(標高709m)


予想以上に標高をあげていきなんと山頂は709m。この辺りで一番メジャーな槇尾山の標高が600mだから猿子城山はそれより100mも高いことになる。これからはここを目指そう。山頂もぽつんと木のベンチがありなかなかいい感じ。視界は木で遮られているが隙間から垣間見える景色が標高の高さを感じさせる。雰囲気もなかなか良い。おれは好きだ!猿子城山!!

山頂には登られた方の登頂記念札がたくさんあり、よく見ると2016年と2004年のものが多い。ん?これは?!


にゃるほど。十二支名の山として猿子城山が選ばれているのか。それで申年である2016年とその12年前の2004年が多いわけだ。次は2028年。その頃オレは44歳、パルさんは48歳。え?今でも48歳に見えるって??

ほんまや!!

これ以上は怒られそうなのでさっさと下るとしましょう。


15:01(03:28経過)
十五丁石地蔵へ




15:09(03:36経過)
上山分岐へ


この後おそらく上山というピークを通過してるはずだが山頂がとこにあるのか見つからず。まぁ十分に標高差は稼いでるはずなのでピークを探すのはまた今度。

15:20(03:47経過)
光滝寺への下山ルート分岐


これまでの行ったことのない初めてのルートに味をしめてしまい、普通に光滝寺へ下山すればいいところを「新ルート開拓やぁ」とそのまま直進してしまった。確かに踏み跡がしっかりありテープもある。


もはや崖

しかし徐々にテープもなくなり崖と化す。遠くには車の音も聞こえ滝畑ダムも見える。あともうすぐだが足場が悪く滑りながら降りている状況。もはや道なき道を突き進む。しかし進めば進むほど足場が悪くなりこれ以上は危険と判断。もし日が沈んでしまえばかなり危険である。ということで引き返す。標高差200mほどを登り返す。しかも崖。

光滝寺への下山ルートはふかふかトレイルが楽しい。崖からのストレスが解放されて一気にぶっ飛ばして下山。


16:15(04:42経過)
光滝寺へ


ここからはようやくロード。滝畑茶屋を通過しそのまま滝畑無料駐車場へ

最後はキロ5

16:35(05:02経過)
滝畑無料駐車場でフィニッシュ!!

ダム星人パル彦

約5時間(全ての行動時間含む)
約21km(トレイル率90%)
累積上昇高度 1804m
累積下降高度 1768m

【あとがき】

距離が21kmで累積標高が約1800m。登りだけで1800mですから驚きです。いつも計測しているEPSONの累積標高は低めに出るので、もしかするとこれ以上なのかもしれません。まさか近場の滝畑にこれほどまでにバーティカルに適したコースがあるとは?!これは衝撃もんですよ。これも滝畑マスターことパルさんが同行してくれたおかげですね。

それにしても楽しかった。久しぶりのパルさんと二人でのランというのもあるが、あっという間の5時間。大会もいいけどこうやって自分たちで楽しむのもほんと大切ですね!まだまだ滝畑ダムは奥が深そうです。一徳防山や編笠山というのも未踏なのでここも織り交ぜるとトレイルだけで相当な距離と標高が稼げそうです。

そうそう。この後、予定通りミヒハウスへ行ってハヤシライスを食べましたよ。これがまた腹立つぐらいに美味い!!ちきしょー。おかわりじゃ!!

車なのでノンアル

そして翌日はパルさんとミフィオは信太山クロスカントリーに出場。オレは今年はパスしました。だってあのコースしんどいんだもの(笑)パルさんは前日の滝畑バーティカルでふくらはぎがパンパンになるも1時間28分という速さで快走。

ミフィオは何と1時間42分くらいで女子総合6位!!たまには真面目に走ってるところを載せろ!とわざわざ写真付きでメッセージが送られてきたので、その時の勇姿を最後に載せておきます。それがこちら!

ん?
なんだこれ?(笑)

・・・

これもちがう?!

はい

これでした〜


コメント