【UTMF2016】青天の霹靂 〜抽選結果を受けて〜

【UTMF2016】青天の霹靂 〜抽選結果を受けて〜

3月1日に国内最高峰100マイルレースであるUTMFに初めてエントリー。当ブログの読者であればこの大会をご存知の方も多いはず。UTMFとはUltra Trail Mt.Fujiの略称であり、簡単に言えば富士山の周りをぐるっと一周する総距離約165km累積標高約7500mの100 マイルトレイルレースです。世界的に有名なUTMBの姉妹的な大会という位置付けでしょうか。参加するには一定の条件を満たす必要(条件は公式サイトをご参照下さい)があり、最大丸2日間走り続ける非常に過酷なレースとはいえ、その人気は高く、このレースを走るためにはまずゼロ関門である抽選を突破する必要があります。

UTMF公式サイト

で、その抽選発表日が本日4/1なんですね。ランネットでその結果を見ることができます。期待と不安が入り混じった複雑な感情、まるで意中の女性をデートに誘ってその返事を待つ時のようなアノ気持ちで恐る恐るインターネットに接続し、ページを開きました。(こう見えて小心者なのです)

結果は…

ん？？

当選！

キタァァーーーーーーーーーーー！！！！

この結果は何の努力もなく、ただの運なのですが、やはり当選というのは嬉しいものです。社会から認められたようなそんな気持ちまで覚えました。少し大げさですが(笑)というのも、今年の泉州マラソンは自身初めての抽選がある大会だったのですが、結果は落選。「単に運が悪かったんだよ」と言われればそれまでかもしれませんが、逆にそれだからこそ一層落ち込んじゃったほどです。自分にとって「運が悪い」というのが一番精神的に堪える要因になりうるものなんですね。だからこそ、この当選するという単に「運が良い」というのは非常に気持ちよく、スカッとした気分になりました。

というわけで、意中の女性と無事にデート…ではなく無事に抽選に当選しゼロ関門をクリアしたことになりました。今は当選したという喜びで満ちあふれているのですが、正直に白状するとエントリーした段階ではUTMFにそれほど思い入れがあったわけではありません。いわゆる絶対に走りたい！というような感情はありませんでした。もちろん国内最高峰レースですし、あの鏑木さんが大会実行委員長を務める大会なので、自分にとって魅力的でないはずがありません。事実、NHKで放映された様子や、youtubeに投稿されている過去の動画を何度も見たほどです。しかし、どうもメジャー感が強く、一種のお祭り感を強く感じていたことも事実です。(参加料が高いことも。)個人的には、参加者が少なくてアットホームな大会が好みなので、UTMFは偏屈な自分にとって少し抵抗があったんですね。ところが、今日、『当選』という文字を見てからそういった気持ちが忽然と消え去りました。

その代わりに暗闇から「挑戦」という2文字が湧き上がってきました。よく考えればこれほど大きな舞台に立てるということはそうそうありません。はじめは気軽な気持ちから始めたランニングが、いつの間にやらこのような大きな舞台で走れるチャンスにまで発展してきました。

UTMFという華やかな舞台で結果を残してみたい！

もちろん自分の実力なんて人様に堂々と誇れるものではありませんが、自分なりにギリギリまで追い込んでみることで、ひとつの結果を出してみたいと思えました。つい先ほどまでそれほどUTMFに対して乗り気でなかったのに、思わぬ当選という結果から、「挑戦」という新たなる目標ができたことは青天の霹靂と言っても過言ではないでしょう。

今自分は何を目標として走っているのか、具体的な目標がありませんでした。それこそ今まで、この大会で結果を出す！というような具体的な目標はひとつもなかったように思います。大会に出始めたここ2年間は多種多様な大会にチャレンジしてきました。全てが目新しく、目の前に見えるものだけを追ってきた怒涛の2年間だったように感じます。それがここ最近は、ご存知のとおり、ロード・トレイルに関わらず超長距離マラソンにのめり込んでいます。でも、これだ！と言えるような具体的な目標はなかったように感じます。そういう意味ではUTMFを走れるチャンスを頂けたことは大きな転換点なのかもしれません。

今後はUTMFに照準を当ててトレーニングに励みたいと思います。

・・・さて、こうして考えてみると最初の喩えは訂正しなければなりませんね。「意中の女性」というのは間違いです。正しくはこのような喩えが適切かもしれません。

なんとなく興味がある女性を気軽にデートに誘ったところ、予想外の返事に驚き、なぜか急に気になり始める。そして、絶対にこの女性を自分のものにしようと決意する。

うーん、やっぱサイテーだな。オレ。

こんなサイテー野郎ですが応援のほどよろしくお願いします！！

大江山にて